OpenBSD/sparc 2.2のインストール
Last Updated 1999/02/07

 

はじめに  

このページは、SPARC Station Classic に OpenBSD/sparc 2.2 をインストールしたときの手順を説明したものです。  

今回、OpenBSDをインストールしたSP/Classicの環境は次の通りです。  
新たに 1GBのHDを用意し、このHDにOpenBSDを入れました。  

Machine : SP/Classic  
Memory : 48MB  
HD : 240MB [for SunOS] SCSI-ID=3 (sd0)   
HD : 1GB [for OpenBSD] SCSI-ID=1  
CD-ROM ドライブ: 2倍速 (Sun 純正) SCSI-ID=6  
CD-ROMドライブがSun純正でない場合には、512KBブロックに設定できるものが必要です。
SP/Classicのアーキテクチャはsun4mです。  
OpenBSDのインストールパッケージは、カーネルのバイナリがsun4/sun4cに別れていますが、sun4mの場合にもsun4cのカーネルを使います。  

OpenBSDのインストールは、次の2段階に分けてインストールしました。  

[ステップ1] SunOSで、OpenBSDをインストールするディスクを初期化します  
[ステップ2] OpenBSDのバイナリを展開します。  

当初、インストレーション ドキュメントに記述されている通り、インストールを進めましたが、途中でどうしてもバイナリを展開するシェルスクリプトが失敗してしまい、結局、手作業でバイナリを展開しました。したがって、このドキュメントでは、一部インストレーション ドキュメントに沿っていない手順を踏んでいるところもあります。(この方法が、確実にインストールできると思うけど...)  

CD-ROMが利用できない(マウントできない)状況の場合には、あらかじめ、SunOSがインストールしてあるディスクにOpenBSDのバイナリをコピーしても、同様にインストールが進められるはずです。また、インストール作業には、gzip, gtar が必要です。あらかじめ、SunOS側にインストールしておき、パスを通しておく必要があります。  

なお、このドキュメントでインストールしたOpenBSDのCD-ROMは、UNIX USER 1998年3月号の付録を使用しています。


ステップ1  

インストールには、SunOSが入っているマシンが必要です。  

SunOSのformatコマンドを用いて、OpenBSDを入れるディスクをフォーマットし、パーティションを切ります。ディスクのフォーマット・パーティションの方法は、SunOS(Solaris)のマニュアルを参照して下さい。特に、パーティションサイズを設定する時に、パーティションの大きさがシリンダにちょうど収まるように調整する必要がありますので、注意してください。  
(具体的に示すと、シリンダ/トラック/ブロック数が「93/9/12」の場合には、「94/0/0」のようにシリンダ数を切り上げ、トラック数/ブロック数を「0」にします。もちろん、各パーティションが重ならないようにしてください。)  

例:(この例では、インストール対象ディスクのSCSI-IDは「1」です。)  
  
Partition
Size(MB)
Offset(MB)
マウントポイント
sd1a
50
0
/
sd1b
100
50
swap
sd1c
1000
0
(全体)
sd1g
850
150
/usr
次に、SunOSのnewfsコマンドを用いて、各パーティションにファイルシステムを作成します。  

#newfs /dev/rsd1a   
#newfs /dev/rsd1g
 

ステップ2  

本来ならば、これ以降の作業は、CD-ROMに付属しているスクリプトを実行するだけでOKのはずなのですが、なぜか、途中で終了してしまいました。そこで、以下のように手作業でインストールを進めます。  

SunOSのファイルシステムに、フォーマットしたOpenBSDのディスクをマウントします。  

#mount /dev/sd1a /mnt  
#mkdir /mnt/usr  
#mount /dev/sd1g /mnt/usr
CD-ROMに入っている OpenBSDのバイナリのうち、base.tar.gzとetc.tar.gzを展開します。  
#mkdir /cdrom  
#mount -t hsfs -o ro /dev/sr0 /cdrom  
#cd /cdrom/OpenBSD/2.2/sparc  
#tar zxvfp base.tar.gz -C /mnt  
#tar zxvfp etc.tar.gz -C /mnt
デバイスファイルを作成します。オリジナルのMAKEDEVでは、「os」が設定されないため、途中で失敗してしまいます。  
「os」に「SunOS」が設定されるように、MAKEDEVの一部を修正します。  
#cd /mnt/dev  
#vi MAKEDEV  
(次の行を、2行め以降の適当なところに追加します。もちろん、「os」が使われる前に追加します。)
os=SunOS 
#./MAKEDEV all
OpenBSDのディスクに合わせ、fstabの内容を変更します。  
#cd /mnt/etc  
#vi fstab
/dev/sd0a / ffs rw 1 1  
/dev/sd0b none swap sw 0 0  
/dev/sd0g /usr ffs rw 1 2
SunOSのbootファイルを使用して、bootブロックを設定します。また、カーネルは、SunOSと同様に SCSI-ID「3」を「sd0」として認識する bsd-scsi3 を使います。  
#cp /boot /mnt/boot  
#cp /cdrom/OpenBSD/2.2/sparc/bsd-scsi3 /mnt/bsd  
#/usr/mdec/installboot -vlt /mnt/boot /usr/mdec/bootsd /dev/rsd1a
一度シャットダウンします。  
#shutdown -h now
プロンプトが「ok」になり、 OpenBOOT ROMのモードに入ります。  
次の OpenBOOT ROMの設定を行います。  
setenv sunmon-compat? false  
setenv security-mode none  
setenv boot-file bsd
printenvコマンドで、OpenBOOT ROMの設定内容を確認します。  
printenv
OpenBOOT ROMの設定内容が変更できていることを確認した後、SP/Classic・ハードディスクのスイッチを切ります。  
その後、起動ディスクをOpenBSDのディスクに切り替えます。SCSIのIDを 「1」から「3」に切り替え、SunOSが入っていた元々のディスクは、切り離します。  
SCSI-IDの切り替えを行った後のシステム構成は、次のようになります。  
Machine : SP/Classic  
Memory : 48MB  
HD : 1GB [for OpenBSD] SCSI-ID=3(sd0)  
CD-ROM : 2倍速 (Sun 純正) SCSI-ID=6 
再度、マシンのスイッチを入れ、OpenBSDのブートを行います。これで、OpenBSDが立ち上がるはずです。  

インストールしていない、残りのバイナリを展開します。  

#mount -t cd9660 -o ro /dev/cd0a /mnt  
#cd /mnt/OpenBSD/2.2/sparc  
#tar zxvfp comp22.tar.gz -C /  
#tar zxvfp game22.tar.gz -C /  
#tar zxvfp man22.tar.gz -C /  
#tar zxvfp misc22.tar.gz -C /  
#tar zxvfp text22.tar.gz -C /
同様に、X11R6のバイナリを展開します。  
#sh  
#mkdir /usr/X11R6  
#cd /usr/X11R6  
#sh /mnt/OpenBSD/2.2/sparc/X11/preinst.sh  
#cp /mnt/OpenBSD/2.2/sparc/X11/extract .  
#chmod 777 extract  
#./extract /mnt/OpenBSD/2.2/sparc/X11/X331*.tgz  
#sh /mnt/OpenBSD/2.2/sparc/X11/postinst.sh  
#ln -s XXXXX YYYYY  
#exit
これで、OpenBSDのインストール第一段階は完了です。  
この後、ユーザー登録、ネットワーク設定等のおもしろい世界が待っています。  
Happy Hacking !
 

[Topページへ戻る]  

(c) 1998-1999 Shigeki Yahaba, All rights reserved.