このページの目次
[ はじめに ]
[ Step1: パーティション
]
[ Step2: Utiltiesの用意
]
[ Step3:
Mkfs(ファイルシステムの作成) ]
[ Step4:
Installer 1.1f(バイナリファイルの展開) ]
[ Step5:
Booter 1.11.0 (OpenBSDの起動) ]
[ Step6: Xのインストール
]
[ 番外編 : ハプニング集
]
はじめに
このページは、Macintosh SE/30 に OpenBSD/mac68k
2.2 をインストールしたときの手順を説明したものです。
今回インストールした Macitosh の環境は次の通りです。
Machine : Macitosh SE/30 (68030-16MHz)
Memory : 16MB
HD : 700MB (SCSI-ID=1、内蔵)
CD-ROM : Nakamichi x8 (SCSI-ID=6、外付け、4連装タイプ)
Ethernet card : ASANTE MacCon
Accelerator card: DiiMO30-50 (68030-50MHzアクセラレータ)
パーティションを切り直す際には、HDに入っていたデータはなくなってしまいます。あらかじめ、データのバックアップは必ず取ってから、インストール作業を行うようにしましょう。
なお、このドキュメントでインストールしたOpenBSDのCD-ROMは、UNIX
USER 1998年3月号の付録を使用しています。
また、インストールの際には、OpenBSDに含まれているインストレーション
ドキュメントおよび「UNIX USER 1996年10月号 特集:続UNIXが作る新しいMacの世界」
を参考にさせて頂きました。
Step1: パーティション
OpenBSDをインストールするために、まずパーティションを切り直します。
OpenBSD用のパーティションとして、「Root」「User」「Swap」の3つを作成します。
【注意】
パーティションを切り直すと、ディスクの内容がすべてなくなります。大切なデータが無くなってからでは、元に戻せません。データのバックアップを取ってから、インストール作業を始めて下さい。
市販またはフリーのフォーマットツール(私は、SCSI Directorを使用)で、ディスクをフォーマットし、パーティションを切ります。
フォーマットツールの使用方法は、ソフトにより異なります。各ツールのマニュアルを参照して下さい。
私は、次のようにパーティションを切りました。
|
Partition
|
Size (MB)
|
ファイルシステムタイプ
|
|
Root slice 0
|
60
|
Apple_UNIX_SVR2
|
|
User slice 2
|
500
|
Apple_UNIX_SVR2
|
|
Swap
|
40
|
Apple_UNIX_SVR2
|
|
MacOS
|
100
|
Apple_HFS
|
*)ドキュメントには、swap は実メモリの2倍にしなさいとあります。
*)Virtual Memory(仮想メモリ)をoff にします。
*)32-bit addressingにする必要があります。SE/30のようなDirtyROMの場合には、Mode32を使います。
*)DiiMO 030(アクセラレータです) を使っている人は、コントロールパネルでCashをOffに設定して下さい。
Step2: Utiltiesの用意
次に、MacOSのパーティションの所に、MacOSをインストールします。
その後、MacOS上に次のファイルをコピーします。
Mkfs (MKFS145.HQX)
BSD Install Utility (INSTALSE.HQX)
BSD/Mac68k Booter (BOOTERSE.HQX)
を StuffIt Expaderなどで解凍します。
Mkfs_1.45
Installer 1.1f
Booter 1.11.0 Folder
が展開されます。
この時点で、Mkfs_1.45だけが、実行可能なアプリケーションにならなかったため、私は、kankiri
で変換しました。この変換でMkfs_1.45は鉛筆を握ったアイコンになります。
*)kankiriは、DOSやWindows等で拾って来たMac用のバイナリファイルをMacOSで扱えるように変換するツールです。
Step3:
Mkfs(ファイルシステムの作成)
次に、Mkfs_1.45を使って各パーティションにファイルシステムを作成します。
Mkfs_1.45をダブルクリックして起動し、ファイルシステムを作成するパーティションを選択します。ダイアログが表示されるので、OKボタン、そしてFormatボタンを押します。
ファイルシステムを作成するパーティションは、
UNIX Root
UNIX User
の2つです。
Swapパーティションに対しては、ファイルシステムの作成は行いません。
*)Mkfsが起動しないときは、前述のkankiriの説明を参照してください。
*)ドキュメントには、「Syquestのディスクへのインストールする際にはFAQを参照のこと」の注記があります。
*)Mkfsはあまり行儀の良いアプリケーションではないとの説明があります。が、個人的には、昔よりずっとまともに動いていると思います。:-)
Step4:
Installer 1.1f(バイナリファイルの展開)
次に、Installer 1.1fを使って各ファイルをインストールします。
Installer をダブルクリックして起動し、パーティションを選択します。
1)「Build Devices」を Fileメニューから選択します。
consoleに
....
Done making devices.
Attempting to create etc/fstab.
Successfully created etc/fstab.
が表示されるまで待ちます。表示されたらokです。
2)この状態では、/usr はmountされていないので、この/usrをmountします。
「mini shell」を Fileメニューから選択します。
> mount
/dev/sd0a mounted on /.
> mkdir /usr
> mount /dev/sd0g /usr
/dev/sd0a: Root 'UNIX Root slice 0' at XXX size YYY
/dev/sd0g: Usr 'UNIX Usr slice 2' at XXX size YYY
/dev/sd0b: Swap 'Swap' at XXX size YYY
/dev/sd0d: HFS 'MacOS' at XXX size YYY
> mount
/dev/sd0a mounted on /.
/dev/sd0g mounted on /usr.
> quit
*)OpenBSD付属のドキュメントには、「mount /dev/sd0b /usr」と書いてありますが、これでは爆弾アイコンが表示されてしまいます。
「/dev/sd0g」をmountしましょう。
3)fstabを変更します。
「mini shell」内で、次の操作を行います。
> fstab force
> cat etc/fstab
.....
/dev/sd0g /usr ffs rw 1 2
.....
---> /dev/sd0gの行があるかどうかを確認します。
> sync
> quit
4)バイナリをインストールします。
Fileメニューから「Install」を選択します。
BSDGENER.TGZ
BASE22.TGZ
ETC22.TGZ
これだけでも、1時間以上はかかります。とりあえず、これらの必要最小限のセットをインストールして、起動するかどうかをチェックした方が良いでしょう。
*)BSDGENER.TGZは、GENERICカーネルです。通常はこちらを使います。
*)BSDGENEB.TGZは、SCSIドライバーが'sbc'になっています。
Step5:
Booter 1.11.0 (OpenBSDの起動)
無事、3つのバイナリファイルが展開できたら、ブートできるかどうか試して見ます。
Fileメニューから「quit」を選択してInstaller 1.1f を終了し、Booter
1.11.0 をダブルクリックで起動します。
このBooterはNetBSDのものを流用している(そのもの)ようなので、次の設定値を変更する必要があります。
Boot: NetBSD -> BSD
その他の値は、特に気にする必要がないでしょう。
OKボタンを押して設定した後、「option」メニューから「boot」を選ぶと
OpenBSDがブート...されるはずです :-)
login:
が表示されたら、一応インストールに成功しているでしょう。
login:root
password:(returnのみ)
でログインできます。その後、
#/sbin/shutdown -r now
で、一度リブートします。MacOSが再起動しますので、残りのバイナリファイルについても
Installer 1.1fを使って同様に展開していきます。
【注意】
再起動をすると /usr がmountされていない状態になります。
Installer1.1fの「mini shell」から
> mount /dev/sd0g /usr
で /usr をmount してから、バイナリファイルを展開して下さい。
Step6: Xのインストール
MacOS 上で、Installer1.1fを起動させます。
ファイルメニューの「mini shell」を選択し、
> mount /dev/sd0g /usr
> cpin Macitosh:x11r6.tgz /x11r6.tgz
> cat x11r6.tgz | (cd /usr;tar zxf -)
で X 関連のバイナリファイルを展開します。
*) 「Macintosh:x11r6.tgz」のパスは、ファイルの場所に合わせて指定してください。
番外編 : ハプニング集
OpenBSDのインストールは、当初 2GBのディスクを使って試みました。
が、この「番外編」で紹介するような現象が起こったため、結局挫折し、
700MBのディスクに入れ換えてしまいました。
(このページの「パーティション」〜「X」までのインストール記は、700MBディスクへのものです。)
参考のため、以下に、うまくいかなかった2GBディスクへのインストールと対処方法(と思われる方法)を紹介します。
ちなみに、2GBディスクのパーティションは、このように切っていました。
|
Partition
|
Size (MB)
|
ファイルシステムタイプ
|
|
Root slice 0
|
300
|
Apple_UNIX_SVR2
|
|
User slice 2
|
1140
|
Apple_UNIX_SVR2
|
|
Swap
|
50
|
Apple_UNIX_SVR2
|
|
MacOS
|
523
|
Apple_HFS
|
<< ハプニングその1 >>
バイナリファイルを展開している途中で、爆弾アイコンが表示されてしまいました。
爆弾アイコンが出るのは、かならず、 BASE22.TGZの /usr/share/doc/psd/12.make
を展開したところのようです。
-----------------------------------
* Sorry, a system error ocurred.
| "Installer 1.1f"
○ unimpletented trap
-----------------------------------
私は次の方法で切り抜けました。
爆弾が出た後、とりあえずリセット。リブート後、 Installer
をダブルクリックして起動します。
Fileメニューから「mini shell」を選択し、そのMiniShellで、/usrをmountします。
> mount /dev/sd0g /usr
/dev/sd0a: Root 'UNIX Root slice 0' at 144 size 614400
/dev/sd0g: Usr 'UNIX Usr slice 2' at 614400 size
2334720
/dev/sd0b: Swap 'Swap' at 2949264 size 102400
/dev/sd0d: HFS 'MacOS' at 3051664 size 1073072
> quit
Fileメニューから「Install」を選択して、
ETC22.TGZ
をインストールします。
ここで荒技を使うことにしました。
失敗したbase22.tgzをBSDのファイルシステム上に持っていき、そこでbase22.tgzを展開します。
BASE22.TGZをBSD上にコピーするため、 Fileメニューから「mini
shell」を選択します。
> cpin Macintosh:openbsd:base22.tgz base22.tgz
*)Macintosh:openbsd:base22.tgz はMacOS上のパスです。このパスは、base22.tgzファイルが置かれている場所に合わせて指定します。
これで、base22.tgz がBSD上の '/' に置かれました。
ブートするために bsd ファイルを / に置きます。
> cd /usr/src/sys/arch/mac68k/compile/GENERIC/
> cpout bsd Macintosh:bsd
> cpin Macintosh:bsd bsd
Booter を起動し、メニューからbootを選択します。
Boot : bsd
を設定し、メニューからbootを選択すると、bootされます。
この時点で、etc22.tgz、base22.tgz、bsdファイルが展開され、OpenBSDが起動したことになります。ただし、base22.tgz
は途中までですが。
OpenBSDにログインし、base22.tgzを再度展開します。
login:root
password:(returnのみ)
でログインし、その後、
# cd /
# mount /dev/sd0g /usr
# tar zxvf base22.tgz
で、展開できました。めでたし、めでたし。
後で、NetBSDのFAQを眺めていたら、同様の方法が紹介されていました。
どうも、1GB以上のディスクを使った場合に生じることがある現象のようです。
<< ハプニングその2 >>
ハプニングその1の後、起動はするのですが、次のメッセージが表示されてしまいました。
ncrscsi 0: Resetting SCSI-bus (Timeout> waiting for
phase-change)
この対処方法を NetBSDのMLを探してみると、次のようなものが見つかりました。
--------- 引用 [ここから] ----------------
Date: Sun, 24 Mar 1996 01:06:13 -0600 (CST)
From: Scott Reynolds <scottr@edsi.org>
Subject: Re: Weird scsi errors...
On Sat, 23 Mar 1996, Jell-O wrote:
> Another error (I don't know if it's related or not)
that I got after the
> system was idle for about ten minutes was the following:
>
> Mar 23 20:44:46 myname /netbsd: ncrscsi 0: Resetting
SCSI-bus (Timeout
> waiting for phase-change)
>
> After the crashes when the HD light stays high,
I've had problems with
> files and directories getting corrupted.
This sounds like what I've seen a number of times.
I don't know why, and
I can't generally reproduce it easily, but one key
difference is that in
my case it's always after I've been driving the disk
relatively hard.
I've seen that same reset message, though.
I have a feeling that it's related to SCSI reselect,
which is implemented
in the 1.1 and -current SCSI drivers. My alternative
driver, the 'sbc'
driver, doesn't handle disconnect/reselect and doesn't
have this
particular problem. Unfortunately this causes other
problems like clock
slowdowns and poor responsiveness when using a slow
SCSI device, e.g. a
tape drive.
I wish I had an answer for you. At least I'm not insane,
though. :-)
--scott
--------- 引用 [ここまで] ----------------
GENERICのSCSIドライバーは ncrscsiですが、これではなく
sbcのドライバーでトライしてみる価値がありそうです。
BSD から抜けて、再度MacOSで立ち上げます。
login : root
# halt -q
MacOS起動後、 Installer をダブルクリックして起動します。
Fileメニューから「mini shell」を選択し、そのMiniShellで、/usrをmountします。
> mount /dev/sd0g /usr
/dev/sd0a: Root 'UNIX Root slice 0' at 144 size 614400
/dev/sd0g: Usr 'UNIX Usr slice 2' at 614400 size
2334720
/dev/sd0b: Swap 'Swap' at 2949264 size 102400
/dev/sd0d: HFS 'MacOS' at 3051664 size 1073072
> quit
Fileメニューから「Install」を選択して、
BSDGENEB.TGZ
をインストールします。
*)BSDGENEB.TGZは、SCSIドライバーが'sbc'になっています。
ブートするために bsd ファイルを / に置きます。
> cd /usr/src/sys/arch/mac68k/compile/GENERIC/
> cpout bsd Macintosh:bsd
> cpin Macintosh:bsd bsd
このカーネルでブートさせてみましたが、みごとブートの途中でこけてしまいました。
どうも、うまく回避できそうにないので、結局 このディスクをあきらめて、700MBの違うディスクを使うことにしました。
これで、OpenBSDのインストール第一段階は完了です。
この後、ユーザー登録、ネットワーク設定等のおもしろい世界が待っています。
Happy Hacking !
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