マスオさんが行く


	私は、マスオさんである。
	つまり、嫁さんの両親と同居している。


	小学生の娘が、学校で、野菜を育てるため、
	苗を購入して、持たせるように、学校の手紙に書いてあった。


	早速、ナスの苗を購入し、玄関先に置いておいた。
	翌朝、すでに、育てる気まんまんらしい娘が、


	娘「苗に水をあげてくる〜」


	と、外に出て行った。
	水をあげて戻ってきた娘が、浮かない顔をしていた。
	どうやら、苗のはっぱが、少し、元気ないらしい。
	まぁ、昨晩が、寒かったので、暖かくなれば、
	元気が出るはずだが、
	念のため、日の当たる軒先に苗を移動しておいた。


	その日の夕方、


	娘「お父さん、苗は?」


	置いておいた苗が無いのである。
	サザエさんも、知らないという。


	もしかしてと思い、家の周りを探してみると、





	植えてある





	のである

	常識では、考えられない行動である。




	「この、苗何?」

	とか、

	「庭に植えたほうが、良くない?」

	と聞いてこないのである。







	断りも無く、
	植えてある







	のである。





	冷静にその行動の意味を考えてみる。



	つまり、





	「人の物は、私のもの
	私の物は、私のもの」





	と、思っていることになる。





	我が家だけではない。同居の親の話をあちこちで耳にするが、


	ジャイアン フネ
	の話は聞いたことが無い。

	

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