マスオさんが行く

プレゼント
	私は、マスオさんである。
	つまり、嫁さんの両親と同居している。



	我々サザエさん夫婦は、意外と律儀である。
	波平さん、フネさん、それぞれの誕生日には、
	きちんと誕生日プレゼントを買っているのである。
	それは、ささやかながら、たらちゃんをたまに面倒見てくれる
	日ごろのお礼に他ならない。



	ある日、波平さんの誕生日が近いため、
	プレゼントを購入した。
	いつも、プレゼントが難しいのであるが、
	今年は、無難に、洋服にしておいたのである。



	プレゼントをするからには、喜んでもらいたい。
	サザエさん夫婦は、それなりに時間をかけて
	洋服選びをするのである。




	そして、プレゼントをあげた。
	波平さんは、とても良い人である。
	「ありがとね」
	きちんとお礼を言ってくれる。
	お礼を言われるとやはり嬉しいものである。

	と、プレゼントをあげた後、
	向こうの部屋から、声が聞こえてきたのである。

















	あんたには、
	その洋服、
	似合わないんだギャー











	である。













	常識では、考えられない言動である。




	「よかったわね」

	とか、

	「早速着て見なさいよ」

	ではないのである。











	あんたには、
	その洋服、
	似合わないんだギャー







	である。





	冷静にその言動の意味を考えてみる。



	つまり、





	「人の好意なんて
	どうでも良い」





	と、思っていることになる。





	我が家だけではない。同居の親の話をあちこちで耳にするが、


	数日後に、
	フネさんが
	着ていたのには
	もっと驚いたのである
	

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