Celeron考察
< CELERONについて >
まず、Celeron266MHzの特徴を確認しておきます。
CPU core : Intel Pentium2
製造プロセス : 0.25u
L1 Cache : 16K bytes
L2 Cache : none
印可電圧 : 2.0V
マルチプライヤ : 4倍速設定のみ
ここで注目できるのは
L2 Cacheが無い
Pentium2はCPU Clockの1/2がL2に注入されるためCPU Clockを上げると
L2が先に音を上げていました。
しかし、このL2が無いおかげでCPU coreの限界までOverClockできる
ことになります。
Deschutes(Pentium2 350MHz/400MHz)と同じCPU core
半導体の製造プロセスルールが0.25uであることや印可電圧が2.0Vで
あることなどC-MOSトランジスタの特性から高速なゲート性能を期待
できます。
どうしてかは半導体の性質に関する資料にゆずり、ここでは割愛します。
マルチプライヤは4倍速のみ
Intelはi486DX2 66MHzでFSBの2倍速でCPUを駆動することによるパフォーマンス
向上をしてきました。
その後i486DX4で3倍、P54C/P55C/P6で1.5/2.5/3/3.5倍、Pentium2では
4/4.5/5倍速なども存在します。
しかし、このCeleronは4倍速設定しか持ち合わせていません。
したがって、標準の66MHz x 4 = 266MHz以上にOverClockさせるには
FSBを83/100/103/112/133などに上げる方法しかありません。
< Celeron 266MHzでの性能は? >
私のSLI考察2の実験結果から、まったくつまらないCPUであると判断しました。
そのパフォーマンスは440FX + PentiumPro 233MHzと同じ程度だからです。
< CeleronをOverClockしたときの性能は? >
PLLの乗っ取りなどの改造をしない場合、FSBは66/68/75/83/100/103/112/133
の中から選ぶことになると思います。
私のSLI考察2で示した内容から400MHz以上なら「買い」であることから400MHz
までの評価を示します。
66MHz x 4 = 266MHz ビジネス用。ゲーマーにメリット無し。
68MHz x 4 = 272MHz 同上。
75MHz x 4 = 300MHz P2 266MHzとほぼ同等。
83MHz x 4 = 333MHz P2 300MHzとほぼ同等。
100MHz x 4 = 400MHz P2 333MHzとほぼ同等。
現在使用しているCPU Clockを考えると買い換えるべきか否かの判断はできる
と思います。
< Celeronは400MHz Overで動作するのか? >
わかりません。
こればかりは実際に使用している機器に装着し電源を投入してみないことには
わからない問題です。
だれかが「動く」といってもなんの保証もありません。
しかしCeleronの特徴から400MHzはいけると思います。
もちろん保証はありません。
112MHz x 4 = 448MHzについてはmemoryの品質にも影響されますのでさらに
難しいと思われます。
< 結論 >
440BXマザーを使用していて112MHz程度のFSBに耐えるMemoryを所持し、
現在233MHz - 300MHzのCPUをお使いの方であればCeleronを購入し
400MHz Overにチャレンジする価値はあると思います。
逆に440FX/440LXのマザーや440BX + 333MHz以上のCPUの方にはあまり
意味がないと考えます。
< CELERON 400MHz VS DESCHUTES 400MHz >
おそらくゲーマーにとってCELERONは興味深いCPUだと思います。
なぜならこの安価なCPUでPCを構成すれば余ったお金をゲームに回せる
からです。
CELERONは従来のPentium2からL2 CACHEを省いたものですが、コストは
大幅に押さえられていることはご存知と思います。
ではこのL2 LESSがゲームにどの程度影響するのかを試験してみました。
L2 CACHE ON
-----------+-------------+--------------
| HEAVY | LIGHT
解像度 | demo1 demo2 | demo1 demo2
-----------+-------------+--------------
640 x 480 | 90.6 86.9 | 111.8 108.8
| |
800 x 600 | 88.6 86.2 | 109.9 107.3
| |
960 x 720 | 80.1 79.3 | 94.1 95.2
| |
1024 x 768 | 74.0 73.7 | 84.8 86.4
-----------+-------------+--------------
L2 CACHE OFF
-----------+-------------+--------------
| HEAVY | LIGHT
解像度 | demo1 demo2 | demo1 demo2
-----------+-------------+--------------
640 x 480 | 76.9 74.3 | 93.3 92.2
| |
800 x 600 | 76.8 75.1 | 92.3 90.6
| |
960 x 720 | 73.1 72.1 | 87.6 88.1
| |
1024 x 768 | 70.1 69.9 | 81.9 82.8
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まずは同じ400MHzで結果を比較してみました。
10fpsから20fps程度の性能低下はあるものの400MHzのCPUパワーは
QUAKE2を十分快適に動作させることができることが伺えます。
< CELERON 266MHz VS KLAMATH 266MHz >
定格動作でのCELERONの実力はどの程度なのか?
そこで、CELERON 266MHz VS KLAMATH 266MHzを試験してみました。
FSB 66MHz x 4でそれぞれL2 CACHEをOFF/ONすることで環境を構築しました。
また、リアルゲーム環境が意味をもつと考え、LIGHT環境の試験はしていません。
HEAVY環境
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| CELERON 266 | KLAMATH 266
解像度 | demo1 demo2 | demo1 demo2
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640 x 480 | 51.1 49.2 | 60.6 58.3
| |
800 x 600 | 51.5 49.9 | 60.1 57.7
| |
960 x 720 | 51.0 49.3 | 59.3 57.8
| |
1024 x 768 | 51.0 49.8 | 58.3 56.7
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なんと、L2が付いただけで10fps近くも性能向上します。
CPU Clockの少ない環境ではL2は小さくない存在です。
さらにCELERON 266MHzはPentiumPro 233MHzと同程度の
ゲームパフォーマンスであることが伺えます(VoodooML BENCH参照)
つまり440FX + PentiumPro200(233MHz)で構築した環境から移行する
意味をほとんど持たないことになります。
written by pentium