Voodoo5 OverClock効果
Voodoo5 5500 AGPには標準でOverClockプロパティが存在します。
有効にする為の手続きが必要ですがこれは3dfx社の3dfx Hub経由で簡単に行えます。
ここではOverClock効果があるのかを中心に調査してみました。
計測環境は「マシン構成」を参照して下さい。
計測プラットフォームはWindows98で行いました。
Voodoo5 5500 AGP自体の設定はFSAA以外は高画質になるように設定してあります。
動作クロックはVoodoo3の場合を参考に180MHzに設定してみました。
このVoodoo5 5500 AGPは「Voodoo5放熱方法」が施されており、標準のヒートシンクファンとは
異なる点に注意して下さい(標準のヒートシンクファンではOverClockによるチップの熱破壊の
可能性も否定できません)。
なお、標準ヒートシンクファンで動作クロック180MHzに設定すると、QUAKE 3は正しく動作して
いましたが、UNREALは起動直後にハングアップしていました。
| タイトル | デモファイル | 動作クロック | フレームレート | 備考 |
| QUAKE 3 | DEMO001.DM3 | 166MHz | 85.6 | 全て高画質/高音質 |
| QUAKE 3 | DEMO002.DM3 | 166MHz | 84.4 | 全て高画質/高音質 |
| UNREAL | OPENING DEMO | 166MHz | 79.9 | 全て高画質/高音質 |
| QUAKE 3 | DEMO001.DM3 | 180MHz | 87.5 | 全て高画質/高音質 |
| QUAKE 3 | DEMO002.DM3 | 180MHz | 84.8 | 全て高画質/高音質 |
| UNREAL | OPENING DEMO | 180MHz | 82.8 | 全て高画質/高音質 |
※全て1024x768@16bppによる計測
QUAKE 3では動作クロック引き上げに伴う処理向上はあまりありません。
このエンジンはフレームレート計測で極めて安定した数値を示すことから若干の向上は確認できます。
UNREALの場合、従来のVoodooシリーズでは動作クロック引き上げに対する性能向上が確認できない
程度でしたが、Voodoo5 5500 AGPでは80fps台をキープすることが可能になりました。
最大では166MHz時150fpsだったものが、180MHzでは160fpsを超えてきており、処理が軽い状況では
動作クロック引き上げ効果が高いこともわかっています。
ここには示していませんが、640x480での性能も確認してみました。
しかし解像度を落してもさほどフレームレートが変わっていなかったことと合わせても、CPU依存が
あると考えられます。
少なくとも「Voodoo5 5500 AGPにはPentiumIII 800MHz以上の速度がないと十分なパフォーマンスを
引き出せない」ということが言えます。
私の環境では FSB:133MHz で AGP:2/3 になっており、FSB:100MHzではもう少し高速なCPUが必要になる
かもしれません。
さらにCeleronなどでは1GHzでも足りないことが予想されます。
逆に考えれば、一般的なマシン構成ならばVoodoo5 5500 AGPをOverClockする必要は無いとも言えます。
大袈裟な放熱対策を施し、ボード破損やゲームの不具合を引き起こす可能性と引き換えにわずか3〜4fpsを
稼ぎ出しても意味が無いと言えます。
私のような実験的な目的を持たないゲーマーの方々には「デフォルトの166MHzでの運用」を
お勧めします。
逆に極めて高速なCPU(PentiumIII/Athronの1GHz Over級)を搭載し、十分な放熱対策を施した
ゲーマーの方々には「180MHz前後を目安にOverClockingすれば、より高い応答性を得られる」
ことになります。
繰り返しになりますが、Voodoo5 5500 AGPに十分な放熱対策をしないでOverClockすることは危険です。
特にUNREAL系エンジンは負荷が大きいようで、他のゲームでは問題無いように見えて本ゲームでは駄目
である可能性もあります。
written by pentium