2.なにができるの

 では、FPGAでなにができるのでしょうか? 極端な表現をするなら「できないことは無い」と言っても過言では無いでしょう。 論理回路で書き表せるものはすべてできます。 さらに、論理回路では難しい条件分岐、シーケンス回路も簡単に作ってしまうことができるのです。 また、これまでTTLやCMOS回路でデータを扱う場合に4ビット単位が一般的です。 5ビットであれば4ビットのICを2ケ使うことになり無駄ができてしまいます。 しかし、FPGAでは5ビットのカウンタやセレクタを自由にプログラムすることが可能なのです。 

 我々の周りを見回してみると最新のディジタル機器があふれています。 携帯電話、パソコン、PDA、ビデオカメラ、ディジタルTV。 これらの例で解るように多くの人が日常的にハイテクと称される高度な画像処理、音声処理を駆使した製品を使用しています。 そしてこれらの機器の心臓部でたくさんのFPGAが活躍しています。 これらディジタル家電と呼ばれる製品の製品寿命は極めて短く、これを開発する期間も当然ながら短くなります。 そこで、その度に何年もかかってASICを開発していれば他社に遅れを取ってしまいます。 そこで、FPGAを採用することで開発期間を大幅に短縮させることが可能となります。 FPGAの発達はこのような時代のニーズに後押しされています。 一方、民生製品だけでなく、われわれのような少量多品種を扱うような業種であっても、これまで不可能であったASICの開発が可能となり、小型化、高性能化に大きく貢献しています。

 集積度はメモリと同様に倍々ゲームで高まっており、CPUをFPGAで構成することも可能になっています。 必要なオリジナルのCPUを設計することも現実に可能なのです。

 もうひとつ、FPGAで興味深いのは「IP」と称する1種のアプリケーションデータのマーケットが確立していることです。 コンピュータのプログラムで言えば、ライブラリのようななもので、特定の機能の回路データ(もちろんHDLです)を購入し、それを改造して組こむことができます。 例えば通信機能が必要であれば、専用のチップを組み込まずに、IPを購入してFPGAにインプリメントすればでき上がります。 必要であれば仕様の変更までできてしまいます。 このこともコスト削減、開発期間の短縮に貢献している理由の一つと思います。

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