車のはなし
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 車の話しだすと止まらなくなっちゃう人って結構いるよね。 『やっぱりFRがいいよね。 コーナー攻めてるときのアクセルワークが楽しい』とか『直6がいいね。 吹け上がりの良さは他にはない』な〜んて話し込んじゃう。

 私は車が本職って訳じゃないけど、殆ど毎日車に乗ってる。 通勤のために。 マニアックな話は取り敢えず置いといて、札幌の車事情をお送りします。

 私はもともと関東の出身。 札幌に移って来た時には、その道路事情の違いを痛感したね。 メイン・ストリート(一般道)は片側3車線なんてあたりまえ、そのうえ各車線が首都高と比べたら5割り増し位に広い。 首都拘束道路や環状線とかと比較すると、パラダイスみたいなもの。

 Uターンできるとか、信号機があるようなどこぞの拘束道路は取り敢えず置いといて、普通に言う高速道路程度の幅の道路が街中を縦横に走ってる。 一般道なんで信号はあるし、人やキタキツネが歩いてたりするんだけどネ。

 こんなに整備されてたとしても、雪のあるほぼ半年の間は無残な姿をさらけ出してしまう。 まあ、冬の間は3車線あった道路も1車線しか使えないとか、坂の途中でスタックした車の後ろに並んじゃって動けなくなっちゃうなんて珍しい話じゃない。 北海道出身の人から聞く事があるのが、『車の中で凍死する』っていう話。 私は実際にこんなニュースは見たことないんだけど、本当にあるの(あったの)かも知れない。

 東京のドライバーと札幌のドライバー、運転の仕方がまず違う。 『テールトゥノーズ』なんて言っていきがっている奴を除いたって平均して5〜10m位しか車間空けないね。 高速道路で合流する時だって、殆ど隙間の無いところにねじ込むように入っていくその勇気は見上げたもんだよね。 まあ、大抵渋滞していて殆ど止まっているようなもんだから難しくはないけど...。 こっちだと、車間はゆうに 40m 〜 50m 位は空けてる。 車の数が全然違うっていうのもあるんだけどやっぱりノンビリしているんだろうね。

 札幌の暮らしが長くなって来たんで、たまに実家に帰って運転すると結構恐怖感がある。 『昔は普通にココ走っていたんだけど何が違うんだろう』なんて考えちゃうことがよくある。 道路の構造なんてそんなにすぐに変わる訳じゃ無いだろうから、私自身が『北海道の』走りに慣れちゃっただけだろうけどね。

 正月やお盆、それにゴールデンウィークなんかだと、よく渋滞情報なんて言うのをニュースで流してたりするけど、首都拘束道路なんてのは殆ど1年中渋滞してる。 『××まで渋滞○○km』なんていう電工掲示板、渋滞情報以外の表示機能が本当にあるのか確認してみたくなるほどだよね。 札幌でも、一応渋滞する事もある。 工事とか事故とかの影響で『××まで渋滞100m』なんて出る(単位に注意)ことがある。

 札幌でも郊外を走っていると(さすがに中心部ではない)とんでもないものを見かける事がある。 キタキツネや牛、馬が道端にいたり横断してたりする。 特にキタキツネなんてのは(観光客がエサ与えるからだろうけど)人に慣れちゃっているんで、人の姿を見つけると寄ってくるんだよね。 特にキタキツネの子供はかわいい顔してるんで触りたくなる気持ちはわからないでもないけど、エキノコックスっていう寄生虫を持ってたりする事もあるんで、それだけは注意しましょうね。

 札幌って『寒い』+『雪が多い』っていうことになるらしい。 車買う時には『寒冷地仕様』+『スノーバージョン』っていうものになる。

 『寒くても雪は少ない(釧路の方面)』とか『雪は多いけど暖かい(新潟あたり)』なんていうことがあるんで、こんな設定になっているっていうのを聞いたことがある。

 寒冷地仕様ってのは、バッテリーが大きなものになっていたり、ドアモールが厚手のものになっているのに対して、スノーバージョンはヘッドライトがイエローバルブになってたりする。 イエローバルブって雪が降ってる時には有効なのかもしれないけど、チョット暗いんだよね。

 これは、メーカーによって違っているみたいで、あるメーカーでは『そんな仕様は設定してない』って言われた。

 こんな過酷な条件の下で車を運転しようとすると、ある程度の運転テクニックが要求される。 山奥に入ってしまえば(冬季通行止になってしまう場合も多いんだけど)雪も踏み固められてないんで埋まってしまわない限りなんとか走れるんだけど、それなりに車が通る所はかなり厄介。 大抵朝晩は気温も氷点下になっちゃうんで、交差点やコーナーはスケートリンクのようになってる。

 こんな状態を、アイスバーンとかブラックバーン(遠目に見ると黒く見えることからきているらしい)などと呼ばれ、恐れられている。 実際こんなところに無防備に入っていったら...。 (北海道全域って訳じゃ無いらしいけど)粉塵汚染を避けるためにでスパイク・タイヤが禁止されたのが影響している。 スタッドレス・タイヤっていう『ピン』を持たないタイヤが主流になって氷面を磨き、摩擦熱で氷がとけて、再凍結っていう悪循環が生まれてしまったらしい。 『氷上にできた水で抵抗値が下がる事でスリップしやすくなる』とも言われている。

 そう言えば、この『スタッドレス・タイヤ』のことこっちの人は『冬タイヤ』なんていう言い方をする。 対して普通のタイヤ(?)を『夏タイヤ』ともいう。 全国チェーンのカーショップののぼりにも堂々と『冬タイヤは×××』なんて書いてることがあるけど、あれって北海道仕様? どちらも辞書には出てないだろう。 きっと。

 まず交差点。 信号待ちしているあいだにエンジン/マフラーの熱で解けた雪が、外気に冷やされてそのまま凍る。 歩行者も足を取られて転ぶことが多いネ。 こんな状態になってる交差点、 信号変わったからっていっても、止まれないことが少なくない。 無理に止まろうとするとそれこそグリップ失ってコントロールできなくなっちゃうんで、クラクション鳴らしてそのまま突破...なんてことも何度か。 一度信号真っ赤っかの時にPCの前でこれをやっちゃって、さすがに『減点? 罰金かなあ?』なんて思いながら潔く路肩に車止めて待ってたのに、いくら待っても追いかけて来やしない。 見逃して貰ったんかしらね? さらに、運良く止まれたとしても今度は発進できなくなっちゃう。 焦れば焦るほどタイヤが空回りして、さらに磨きをかける。 こんな状態になっている車を見るのは珍しくもない。

 磨きのかかった交差点では、当然歩行者も割を食う。 車と違って転びやすく出来てるもんねえ、人は。 ところが、こっちの人ってこんな状態で転んでも、なんのリアクションもしないんだよね。 何事もなかった様にスタスタと去っていってしまう。 別に『そこでボケを...』とまでは言わないけど...恥ずかしいだけなのかも!?

 コーナーが凍っていたら、それこそ夜中に街中で走り回っている連中よりも派手な運転をすることになる。 CPあたりでいきなりテールが流れるんでカウンター!! 揺り戻しでもう一度!! 意識してなくても大ドリフト大会になる。 いちいち考えていたんじゃ路肩に突っ込むか、川に落ちるかのどちらかなんで、殆どだれでも反射的にステアリング操作するようになる。 対向車が来ないのを祈りながら乾燥路面じゃ絶対に出来そうもない『四輪ドリフト』やって楽しんでる(様にも見える)。 まあ本人は必死なんだろうけどね。

 とは言ってもねえ。 操作するのは人間だし、みんながプロドライバーって訳じゃないんで失敗しちゃうこともあるんだよね。 雪山に突っ込んじゃうとか川に落ちたなんていうのはかわいい方で、サカサマになっちゃったり電柱に激突なんてことも無い事はない。 雪山だと思ったら中から車が出てきたなんてのは春先の光景としては珍しくない。 『路駐してたら掘り出せなくなった』っていうだけの場合も多いけどね。

 北海道の春先の景色はあまり見ない方がいいかもしれない。 道端にあった雪山が解けて出てきるものが結構ある。 『ゴミ』や『空き缶』、それに『たばこの吸い殻』。 たしかに『天然の灰皿』に見えない事も無いかもしれないけど、美しくないでしょう?

 そう言えば、北海道(札幌だけかもしれない)の道路ってマンホールがやたらと一杯ある。 雪が積もるほど降っても、マンホールの所だけは解けちゃうんですぐに段差ができる。 これが結構走り辛いんだけど、なんとかならないものなのかな?

 私よりも後から札幌に越してきた人がいたんで、チョットからかった事がある。 『札幌のマンホールってお湯が出てるんだよ。 だからフタのところだけ解けちゃうんだ』って。 その人、暫く(数ヶ月)信じてたみたいだけど、そんなことは絶対にないんだよ。 単に熱伝導率の関係でフタのところだけ解けちゃうだけだからね。 新潟の方だとセンターライン当たりに融雪パイプが埋まっててそこから水が出てたりするけどネ。

 条件が過酷なだけに、北海道はRVと言われる車の占有率が高いらしい。 実際の数値はよく解らないけど、3割位はこの手の車。 普通の乗用車でも4WDのものが多いネ。 FRに乗っているのは『走りが好き!!』っていう連中か高級車位じゃないかな? FRは凍結路走るのには向かないね。 冬の事考えたら北海道じゃ『4WD+AT』がベストチョイスだね、割高だけど。 RVって乗っている本人はいいのだろうけど、後ろに付くと最低!! その多くがディーゼルなんだよね。 モクモクと煙吐くもんだからフロントガラスはすぐに真っ黒になっちゃう。

 最近FRの国産車って結構限られた車種でしか見なくなっちゃったねえ。 超高級車とスポーツカーに分類されるもの以外では殆ど絶滅の危機に瀕している感じだよね。 『前足で駆ける獣はいない』っていう理由からするとFRっていうのは極自然な構成だとは思うんだけど、ちっちゃなボディに居住空間を求めようとするとFFに落ち着いてしまうのだろう。

2001年夏、あのスカイラインがとうとう絶滅してしまった...南無南無。

 FRとかFFって解らない人もいそうだねえ。 エンジンが車体の前の方に置いてあって、駆動する車輪が後ろ(FR)あるいは前(FF)っていうこと。 大抵の車はボンネット開けるとそこにエンジンが置いてあるでしょ。 たまに違うところにエンジンがおいてある車も無い事はない。 ミッドシップと呼ばれる奴がそう。 丁度後部座席のあたりにエンジンがあるんだよね、まあ、こういう車はツーシーター(座席がふたつしかない)なんで後部座席はないんだけど...。 車を構成するパーツのなかで最も重たいエンジンを中央付近に配置する事で回頭性がよくなるらしいけど、子持ちのおパパがそんな車を乗る訳には行かないんだろうなあ。

 『自動車だ〜い好き』って人は、購入が決まったあともカタログ見ながらニヤニヤしてる事もあるんじゃないかなあ。 最近は安全装備って事でエアバッグやABSを標準装備している車も結構多いよねぇ。 さすがにエアバッグを膨らませたことはないんだけど、ABSは冬場大活躍する。 ただ、ABSって凍結面だと制動距離を短くするようには作用しない。 路面の抵抗値が低い場合に、ロックしたタイヤは砂や塵といったものを噛むことで止まろうとするらしい。 『体勢が不安定になる』ということはおいといて...。 ところがABSってのは『タイヤをロックさせない(安定した体勢を保つ)様にする』ためのものなんで、こんな芸当は出来なくなってる。 多少ウェットな路面ならいざ知らず、完全に凍結してしまっている様なところだととっても恐い思いをするんだよね。 『ガリガリ、ガリガリ』っていう異様な音が車内に響き渡るだけで全然車速はおちない。 札幌に来て始めてにコレをやったとき、殆どパニック状態。 スピードはそれ程出ていなかった(30km/h位)はずなんだけどねえ。 気がついた時にはサイドブレーキを思いっきり引いてたっていう記憶がある。 その後、何度か車を買い替えたけど、ABSの特性って殆ど似たりよったり。 メーカーももう少し考えて欲しいなあって思うことがある。 技術力だけなら外国のどんなメーカーにも絶対負けないものを持っているんだろうから。

 今では一般的に装備されている(特に4WDでは)ようだけど、ちょっと前だとスポーツカーと呼ばれる物にしか無かったものにLSDっていうのがある。 差動制限装置っていう奴ね。 普通の4輪だと、コーナリングをスムーズに行なわせる為にディファレンス・ギア(デフ)と言われるものがついている。 車が円軌道を描く時に内側と外側のタイヤの回転数に差を与えることで『曲がりやすく』するものだと思えばいいんだけど、この差が大きくなりすぎるとパワーが無駄に捨てられちゃうことがあるんでデフの動きを制限する目的で装着するのがLSDってわけ。 普通の道でLSDが効力を発揮するのはかなり過激な走りをしたときだけなんだろうけど、こっちだと違う。 轍(わだち)にタイヤがはまってしまった時、そこから抜け出すためにLSDが便利なんだそうだ。 所変われば使い方もかわるんだね。

 もうひとつは、エンジン スターターってやつ。 最近は(車を購入すると)ディーラーがサービスで付けてくれる事もあるみたいだけど、北海道では必需品だね。 特に車で通勤してて帰りが遅くなるような人には。 ちょっと前だとターボ タイマー(走行後に一定時間のアフターアイドリングを行なうもの)の付属機能として、スターターが付いてたって感じだったけど、最近じゃ立場が逆転してしまったようだね。 日中野ざらしで置いてあるような場合だと、帰る頃には車のなかが冷え切っちゃってて凍死するかと思うほど。 帰り支度をする頃に遠隔操作でエンジン始動させて置けば、丁度旨い具合に暖まっているって具合。 ただ、あまりにも雪がいっぱい降った日には、車を掘り起こすだけで相当汗をかく事もあるけどネ。

 冬の猛威に脅えるのは人間だけじゃない。 犬や猫だってその中で生活しているんで、多少の不便さを感じているだろうねえ。 丁度私の通勤時間に散歩にでてくる犬(+飼い主)がいるんだけど、結構大変そう。 飼い主は完全装備(スパイクの着いた長靴、コート、マフラー、手袋、etc)しているんだけど、ワンコのほうはスッポンポンだもんね。 (見た限りでは)寒さの方は平気そうなんだけど、凍った道はさすがに歩き辛いんだろうねえ、ツルツル滑るもんだから do { 必死に体勢整えようとしてるのに引っ張られて体勢崩す } while(1); って感じ。 ドリフトなんていうレベルじゃなくって、スケートしているみたいにも見える。 笑えるような可哀想な様な...。

 猫。 同じ四つ足でも、こっちはかなり事情が違う。 ♪ね〜こはこたつで丸くなる〜 なんて歌詞からは想像できないほど俊敏に走り回っているのをよく見るね。 爪の構造の違いなのかも知れないけど...。 ただ、猫が交通事故に合う確率は犬と比べると高そうだよね。 『後戻り出来ない性格』が災いしてるなんて言われるけど、どうなんだろう。 猛烈な勢いで駆け寄ってくるふたつの目(ヘッドライト)が視界に入ると、ソレを見極めようとして立ち止まり...ドン...なんて理由もありそうな気がする。 よ〜く目があうもん。

 話は全然変わっちゃうけど、冬の札幌の一大イベント、札幌の雪祭り。 大通り公園を始め何ヶ所かに雪像が飾られる。 道外からの観光者でもこれを目当てに来る人も結構多い。 この雪祭り会場のひとつに自衛隊の敷地を使っているところがある。 子供をつれて散歩がてら行くんだけど、この会場の雪像を作っているのは自衛隊のお兄ちゃん達らしい。 純白の雪を会場に運んでいる姿を何度か見かけた。 真偽のほどは定かじゃないんだけど、『雪中訓練』の一環として雪像作りをしているとか...。 雪祭り開催中は軍服(?)を着込んだお兄ちゃん達も子供相手に『優しいお兄ちゃん』に変わっている。 毎年お世話になってます。

 自衛隊の基地があるところでは珍しいことじゃ無いのかもしれないけど、始めてみたときにチョットびっくりしたことがある。 戦車が公道走って行くんだよね。 砲身を後ろに向けて走って行くんで、すぐ後ろに付いちゃうと恐かったりする。 『突っ込んだら勝ち目はないだろうし、まさか弾丸落ちて来ないよね?』とか、『下手にあおったら撃たれちゃう?』...なんて。


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