イギリスを運転して気がついたこと【NEW】

インフラは日本と同程度かそれ以下なのに、運転者のレベルが高いため、全体として非常にスムースであったという印象(2005/6)

●スピードが速い

全体としてスピードが速い。周りの車に合わせて走ると、メーターは日本と同じ数値を示しますが、マイル表示なので1.6倍。ぱっと見重心が高いと思われる二階建てバスでも田舎道では恐ろしい速さで走っています。


日本なら高速道路は80〜100km → イギリスでは80〜100mileで丁度良い感じ
トリップメーターもマイル表示です。これをkmと間違えて何度か曲がる場所を間違えました

 

●追い越しは当たり前

スピードの速い車は遅い車をどんどん追い越してゆきますが、決して煽るわけではなく、遅い車にぶつかったら普通に後ろを走っていて、抜ける場所抜けるタイミングですかさずスパッと抜いていきます。抜かれる方もスッと左に寄ったりスピードを緩めて抜かれます。
カーブの前では「元の車線に戻れ」のサインが出ているのは何でだろう?と思っていたのですが、追い越しが一般的に行われているから、道路にもそれを前提として警告表示が出ているのだと気がつきました。


センターラインをまたいでいる矢印が「元の車線に戻れ」
中央分離帯やカーブの前に出現します

●車も歩行者も容赦ない

歩行者は信号を守りません。車が来なければどんどんわたります。車がすぐそこまで来てもギリギリ通り抜けられそうならわたるようです。よく言えば車幅(?)感覚が良い。車の方も慣れているのか減速しません。相手が路面電車でも状況は同じです。
でもタイやフィリピンのような無秩序状態には見えないのが不思議です。非常に高いレベルで人と車がすり抜け合っている感じがします。(タイの人に聞けばタイはタイなりにあれで秩序があるそうですが)

●危険な場所では制限速度を守る

基本的にスピードは速いのですが、集落に入ると皆制限速度を守ります。もっとも制限速度も日本に比べると早めなのですが。
いかにも早そうな車でも、集落にはいるとスーッとスピードを落としてしずしずと集落を抜けていく様は、見ていると滑稽でもあり清々しくもあります。

英国政府官公庁 VisitBritainより

市街地:車種を問わず、時速30マイル(時速48キロメートル)
一車線道路:一般車は時速60マイル(同96キロ) 、キャラバンやトレーラー付きの車、バス、長距離バスは同50マイル(同81キロ)
複車線道路および高速道路:一般車は時速70マイル(同112キロ)、キャラバンもしくはトレーラー付きの車は同60マイル(同96 キロ) 。
注)ジャージー島およびガーンジー島では、制限速度はそれぞれ時速40マイル(同65キロ) と同35マイル(同56キロ)

●マイペース

全体の流れは速いとはいえ、やはり遅い車もあります。農家のトラックや、老夫婦の運転する車や、観光客(私)など。遅い車は遅い車でマイペースで走ってゆきます(後ろから速い車が来たから取り乱して加速、ということはなく、あくまでもマイペース)。
速い車は、こういう遅い車(私も含めて)にぶつかると、抜けるところまではおとなしく後ろを走っている。私が「ここで抜けるかな?」と思ったときにはすでに追い越しに掛かっている等。追い越そうかどうしようかモタモタして出たりはいったりする人はついぞ見かけなかった。抜かれる側もじゃましたりせず、抜きに来たらスッと抜かせてやるようです。

●車のパワーが必要

起伏があるのと、全体に速い流れについてゆくのと、追い越せるタイミングでスパッと抜くためには、車にパワーが必要と感じました。日本ではライフであまり不満を感じることはないが、イギリスでは1.6L(Ford Focus)で丁度良い感じ。まあ、ライフだったらライフなりに走っても何とかなるのでしょうが。


1.6Lなんて日本では持て余してしまいます

●交通標識が少ないが必要十分

全体的に看板は少ないです。たとえば行き先表示は分岐点にしか無い感じ。理屈では、次の表示が出るまではどんなに長くても黙ってその道を行けばいいはずで、慣れれば問題ないのですが、行き先表示や観光看板が延々と出続けるのに慣れた日本人には少々不安です。
意味のない「スピード落とせ」のたぐいの看板はない代わりに、「スピード落とせ」と出ていたら本当に落とさないと危険です。
日本のガイドブックに載っているからと言ってその名前で看板が出ているとは限らない。たとえばヘイオンワイ。
しかし表示はわかりやすいので必要十分です。日本より遙かにわかりやすいと感じたのは何故?(田舎道だから?道路ネットワークの設計がうまいから?)

●信号も少ないがかえって便利

信号も少ないです。ラウンドアバウトを作るスペースがなかったり、交通量が多いか偏っていて信号で制御しないとうまく流れないときのみ信号があるという感じです。また小道はただのT字路で信号がないのが多いです(行き先表示は地元の人に必要なレベルで出ています)
横断歩道も信号があるものは少ないです。但し、横断歩道ポールそばに人が立っていたら車は必ず止まります。逆にそういうルールができているから信号が要らないのかも。
誰も通らないのに赤信号だから止まる、という意味のないことがないので、走っていて非常に快適です。その代わり、横断歩道や人が横断しそうなところでは注意する必要があります。

●起伏が激しい

道路のアップダウンが激しいです。英国は全体に国土が平坦なのですが、無理に橋を架けたり土を持ったりトンネルを掘ったりせず、地形なりに道路を引いた感じがします。スピードが速いのと相まって、車酔いしやすい人にはつらいかも。


このくらいの道なら50マイル(80km)で普通です。速い・・・

●譲る

日本の感覚と比べると、意外なほど道を譲ってくれる。たとえばガソリンスタンドから鼻先だけ出して主要道路に合流を待っているときとか、T字路で待っているときとか、駐車場から出るときとか。

●見通しが悪い

道路の両脇が石垣で、見通しがきかない場所が多いです。それでも(道を知っているからなんでしょうが)どの車もかなりすっ飛ばしていくので、すごいと思うと同時に、事故ったときにはひどいだろうなぁと思います。Ogrish.comなんかで、とんでもない交通事故の写真が良く出てくるのもそのせいかなーと思ったり。そんな危ない場所を走る人はいないのか、歩行者も(車がそうであるように)周囲に注意しながらガンガン横断するから意外と事故が起きないのか。何にせよ始めての人は緊張します。

●その他細かい点

・ 道路番号が小さいほど良い道路とは限らない(ジェドバラからエジンバラに向かう際、A7とA68という選択肢があり、数字が小さい方が太いだろうと思ってA7を選択したのですが外れました)

・交通法規や看板は基本的に日本と同じ(というより日本がイギリスの真似をした)のでわかりやすいが、交差点の曲がり方は実は違うらしいなど、細かいところで違う(らしい。旅行中は気がつかないまま運転していたので周囲の人を驚かしていた可能性有り)

・田舎道は夜になると街灯なし。交差点でいきなり行き先表示を見てあわてることのないように、地図で大まかな距離を把握し、車のトリップメーターを見て自分がどれだけ走ったか把握していないと、見過ごす。(さらにkm表示とマイル表示を意識しないと行き過ぎたり手前で曲がったり・・・)これは不親切だが、逆に夜中にそんな細い道に来るのは地元の人だけだろうと割り切っているのか。なんにせよレベルは高くなりそうです。

・日が長く、夕方(といっても7時とか8時とか)になると高度の低い太陽がギラギラと照りつけてくるので、サングラスは必須。

●市街地はやっぱり大変

・ エジンバラなど市街地がわかりにくいのは今思えば日本と同じかも。
・信号有り
・許可されていない場所での路駐はかなり厳しい模様。その代わり路駐して良い場所(B&Bの前など。恐らく契約制)がちゃんと決まっている模様。


靖国通りを新宿大ガードに向けて、って感じです

●カーナビ

イギリスではついていなかった。アメリカでついていた物(HertzのNeverLost)は、日本のに比べるとかなり大ざっぱで、地図は粗いし、リルートも遅いが、必要十分。恐らく、道路の作りも大ざっぱ(というか、ゆとりがある)なのと、リルートが早くてもどうせリカバーできるポイントはずっと先なのであまり意味がないのかも。

 

リンク集

株式会社キクテックのホームページより

 イギリスの道路標識(案内標識)

 イギリスの道路標識(規制標識)

 イギリスの道路標識(警戒標識)