別体式マスターシリンダーをつけました-00.12.14
*このページはこのサイトの目玉です。ABSユーザーの方は最後まで見て下さいね。
別体式マスターシリンダーとは?
マスターシリンダーとは、ブレーキレバー近くについている、ブレーキオイルを送りだすためのピストンがはいっている装置のことで、マジェの場合黒い四角いものがついていると思いますが、それは正確にはタンクです。で、これはマスターシリンダー自体と一体式になっています。それに対して、社外品でデイトナなどから出ている別体式とは、タンクが白いプラスチックでできていて、丸いです。マスターシリンダーとは取り外し可能なホースで結ばれています。社外品でなくても、NSRやCBRなど、レーサーレプリカ系のバイクや、ドゥカティなどスポーツ系のものにはノーマルから別体式がついてきます。
なぜ交換するか?
マジェユーザーにはあまりなじみのないカスタムかもしれませんが、僕の中ではカスタム=別体式(いいすぎ)なので、以前一体式のバイクに乗っていたときも別体式にしていました。理由はずばり、見た目かっこいいからです。一気にカスタム度300%増しです。ただ、普通の人の理由としては、ブレーキタッチの向上があげられます。どういうことかというと、マスターシリンダーの中には、ブレーキオイルを押し出すためのピストンがはいっています。同じようにキャリパー側にもピストンがはいっています。キャリパーのピストン径が同じなら、マスター側のピストンを小さくすると、より小さな力でブレーキオイルを押し出すことができます。(タッチがカチっとなる)逆にマスター側のピストンを大きくすると、同じ量ブレーキを効かせたくても、レバーをたくさん握らなければならなくなります。(タッチがふにゃっとなる)決して後者の方が悪いわけではありません。初心者の方などはフニャッの方が、操作しやすくていいと思います。が、カスタムとしてはタッチの向上を目指すかたが普通なので、ノーマルと同じピストン径(これだと見た目だけのカスタムって言う人向き)か、小さくする(タッチが硬くなる)人が多いと思います。タッチが硬くなるということはロックしやすくなるので、自信がない人はノーマルと同じピストン径にしましょう。
準備
まず、別体式マスターを用意します。自分の場合、たまたま家にNSRだかCBR400
RRだかのマスターが転がっていたので、それを使うことにしました。どっちにしろダブルディスク用のものなので、シングルディスクのマジェに使うと言うことはかなりタッチがかたくなるはずです。家に転がっていない人(あたりまえ)の場合、自分で買うことになると思いますが、デイトナやブレンボなどから色々なピストン径のものが出ています。値段は9000円から15000円くらいかな?タンク(丸)が小さい方がかっこいいと思います。(タンクの大きさはタッチには関係ない)タンクのふたをアルマイト仕上げのものに交換したい人は3000円くらい別にかかります。とりあえずそれは見送りました。それと、タンクからマスターへのびるホースですが、純正の黒いやつだとカスタムっぽくないので、緑のガソリン用のホースに変更しました。東急ハンズで5円くらい。もしホースを変える場合、普通のビニールホースではまずいので、気をつけてください。(、、、と思ったら、なんかブレーキオイルがじわじわ漏れてくる。サイズ間違ったかな?CBRの時はこのホースで大丈夫だったんだけど。結局、POSHのステンメッシュのホースに後日交換しました。3600円。
次に、その別体式マスターにミラーの穴があいていればいいのですが、自分の場合他車の流用なので空いていませんでした。そういう場合、ハンドル周りのページにも載せてあるミラーアダプター(写真)を使って下さい。
それから、ブレーキオイルを交換する必要があるので用意し、エア抜きという作業をしなければならないので、細いホースを用意します。
取付
マスターの取り付け自体は簡単で、5分で出来ます。まず先にブレーキホースをマスターからはずします。(ワッシャーは新品交換がお勧めですが、再利用するならなくさないように注意!この時、普通にやるとオイルがどばっと出るので、はじめにマスターのふたを開けて、スポイトでオイルを吸い取っておくとこぼれる量が減ります)。次にネジ2本でハンドルに止まっている純正のマスターをブレーキレバーごとはずします。最後にブレーキランプスイッチの配線がついているのですが、普通のバイクならひっぱってとれますが、マジェの場合変なふうについているので、多分どうあがいてもとれません。根元まで辿ってカプラーから抜くか(でも別体式には合わない)途中で切断しちゃいましょう。自分の場合切断しました。
あとは別体式を同じように取り付けます。ホースももちろん取り付けます。そして今切った配線(2本)に平型端子をとりつけ、別体式にとりつけます。オイルが入っていないので、タンクのふたをとってブレーキオイルをいれます。自分の場合、デイトナの黄色いボトルのオイルを使いました。800円。で完成!といいたいのですが、このままでは、ブレーキホースの中にエア(空気)が入っているため、レバーがふにゃふにゃです。また、今ふにゃふにゃじゃないと思っても、エアが入っていると、突然効かなくなったりして恐ろしいので、必ずエア抜きをおこなってください!
エア抜き
とにかく、マスターシリンダー内、ホース、キャリパーの中に入っているエアを抜きます。やりかたは、
1.マスターカップのふたをあけて、オイルを適量注ぐ
2.その他のネジはしっかりしめたうえで、ブレーキレバーを10回位握り、最後握ったままにする。
3.キャリパーについている小さいゴムのふたを手ではずし、そこにある8mmのねじをゆるめるとオイルがでてくる。(ここに細いホースをさしておくとこぼれない)ブレーキレバーは握ったまま。(ねじをゆるめた瞬間レバーがふにゃっとなるが、はなしてしまうとエアが入るので握ったまま)で、すぐにしめる。
4.これをくり返す。
これがエア抜きの基本で、だんだんタッチがかたくなってくると思います。はやくやるコツは、最初に2.3回ほど、上と同じやり方で、8mmのネジの代わりにマスター側のホースのネジをゆるめてマスター内のエアを一気に抜くことです。あと、マスターを軽く叩きながらやったり、ホースをゆらしながらやると早いです。
注意としては、途中でカップ内のオイルがなくなってしまうと、そこからエアがはいってしまうので、常にオイルは絶やさないでください。あと、ブレーキオイルはかなり強い液体なので、塗装などによくありません。ほっておくと塗装が確実にはげるので、30分以内に拭きましょう。ブレーキ関係は慣れていない人は危険なので、自信がなかったらプロにお願いしましょう。むずかしくはありませんが、このページだけの知識でやって、なんかあっても責任はとれないので。で、これが終わったら、普通は完成です、、、。が!!!
ABS車の場合!ここはABS車の人は必ず読んでください。
マジェABSに別体式マスターをつけると、ブレーキスイッチが逆になります。つまり、ブレーキをかけていない時にブレーキランプ点灯、ブレーキをかけると消灯という状態になります。おそらくABS機能も同じだと思います。それはいくらなんでもまずいので、多くのショップにいろいろ聞いてみたのですが、この、逆になるということさえ知らないショップも多く、「そんなの聞いたことない。普通につきます」なんていうYSPショップもありました。マジェカスタムで有名なYSP新宿西さんに問い合わせたところ、「以前つけたことがある」とのこと。お金がかかってもいいからやってもらおうかと思ったのですが、「スイッチをワンオフでつくらなきゃいけないから、莫大な金額がかかる」とのことだったので、あきらめかけました。が!リレーというものを使ってどうにかなりそうだったので、それを使ったらなんとかなりました。ここではそれを解説したいと思います。
今回使ったものは、東急ハンズで購入したomron製のMY-2DC-12Vだか、MY2-12VDCだか分かりませんが、お店の人に聞いて、電流が流れたときにオフになって、電流が流れない時にオンにしたい場合に使うリレーが欲しいと言えば分かると思います。ここで注意するのは、12Vで作動するものを選ぶこと。家庭用の100V電源用ではいけません。値段は880円でした。車専用の物もフジックスというメーカーから出ているようですが、手に入らなかったので、今回は見送りました。
原理
今回使っているリレーの場合、端子が8本ありますが、そのうち使うのは4本です。このリレーの原理を簡単に説明すると、端子AとBの間に電流が通った場合、端子CとDの間の配線(ケース内の白い線)は離れ(電流が流れない)、端子AとBの間に電流が通っていなければ、端子CとDは通電するというものです。ABS車に普通のマスターシリンダーについているスイッチを使うと電流のオンオフが逆になるということは、ABS車は、通電した時にテールが消えてしまい、電気が通っていない時にテールがつくようになっているということです。分かりやすいように考えると、後付けのマスターシリンダーのスイッチに普通に接続している状態にしてしまうと、普段レバーを握っていない時はスイッチはオフの状態なので、テールはつきっぱなしになります。と言うことは、仮に、車体からスイッチにのびている配線2本を直結して、電流が流れた状態にすると、常にテールは消えていることになるではありませんか!ただこのままだとレバーを握っても消えっぱなしなので、マスターのスイッチが入った(ブレーキをかけた)時に、今直結すると言った2本の配線を切断する仕組みが必要です。そこでリレーを使うのです。
取付
リレーなんて物の存在を初めて知ったので、ここまで考えるのに何時間もかかってしまいました。が、やってみれば簡単です。まず、ブレーキへのびている配線2本をぶっちぎります。(ここで試しにメインキーをONにすると、通電していないのでテールがつきっぱなしなはずです。)そこで、その2本を、リレーの端子CとDにそれぞれつなぎます。この端子CとDは、何も電気が流れていない状態の時にくっついているのがカバーの外からでも分かると思います。(ここでメインキーをONにすると、テールはちゃんと消えているはずです。が、ブレーキを握っても消えっぱなしなはずです。)次に、メインキーをONにした時に電気が流れる配線を探して(オプション用のものを使用)それのプラスを別体マスターのスイッチ端子へつなぎます。スイッチのもう一つの端子から配線をのばし、それをリレーの端子Aにつなぎます。最後に、リレーの端子Bに、さっき使ったオプション用の配線の、今度はマイナスをつなぎます。で、配線は完成。ちゃんと正しく作動しますよね?簡単にまとめると、メインキーONの状態で流れているはずの電気は、マスターのスイッチによって切断されている状態なので、リレーの回路により、端子CとDはくっついているのでテールは消えています。それが、ブレーキを握りマスターのスイッチがONになると、リレーの働きで端子CとDが離れるので、テールが点灯します。うまくいかない人は、メインキーONの時に電気が流れる配線を間違えていないかと言う点と、リレーの端子を間違えていないかをチェックしてみて下さい。(写真はクリックすると拡大します。)なお、このリレーは防水処理がされていないようなので、自分の場合、ラップでぐるぐる巻きにして、さらにビニールテープで巻きました。装着場所は、メーターパネルの裏側(フロントカウル内部)です。
感想
まず、見た目は最高。カスタム度大幅アップ。また、ブレーキタッチの向上は素晴らしすぎる!指一本でばりばり効きます。慣れてない人は危険です。ぎゅっと握っちゃうと、ABSじゃない限り、すぐロックするはずです。満足度は800%くらい。何よりも、配線の関係でABSにはつけられないと思っていたので、その配線を何も知識がないながらも考え、うまくいったのが最高。やっぱりカスタムはショップまかせでなく、自分でやった方が喜びも大きいです。ちなみに、ABSがちゃんと働くかなど心配もありましたが、ばっちりです。が、路面状況が雨などで悪い時に思いきりブレーキを握ると、ABSが作動しても、止まりかけるところでロックっぽくなることがあるような気がします。が、それは多分純正の頃からそうだったんだと思います。配線が分からない方がいらっしゃったら、どんどん質問してください。ちょっと言葉では伝えにくかったかもしれないので。