
1.電子手帳との出会いDK5000は、私が初めて使ったモバイル端末(電子手帳)です。当時、電子手帳といえばシャープのPAシリーズがメジャーな存在でしたが、表示画面の大きさとメモに入力できる1件辺りの文字数の多さから私はCASIOのDKシリーズを選択しました。 モバイル端末と言っても、このころの電子手帳に出来ることは限られていました。 しかし、今のようにインターネットなどという言葉は無かった(当然、有ったのでしょうが私は知りませんでした)時代ですし、通信といえばパソコン通信が主流で、電子メールも一般的では無かったので、その役目は主に電話帳やスケジュールの確認、自分がよく利用する電車やバスの時刻表をメモしておく程度のものでした。 私も導入当初は電話帳としての利用がメインだったのですが、スケジュール機能を利用した簡単な日記をつけるようになって、特定のキーワードにより自分の過去の行動が 「いつでも」 「どこでも」 「瞬時」 に確認できることの便利さに感激し、身の回りのあらゆるデータを詰め込んで、それこそ肌身離さずに持ち歩いていました。 2.データのバックアップについて私が電子手帳を使い始めた頃は、ちょうど第一次システム手帳ブームでもあり、山根一眞氏の「スーパー手帳の仕事術」に刺激され、数万円もするファイロファックスのシステム手帳がウソのように売れ、巷ではパンパンに膨らませたバイブルサイズのシステム手帳を裸で持ち歩く人達が多く見られ、それが一種のステータス・シンボルのような時代でした。 しかし、この頃私は既に「奈良コンピュータシステム研究所」から発売されているシステムダイヤリーというバインダー式の手帳を使っていたので、「なんだお前ら、今頃バインダー式の手帳の良さがわかったのか!俺なんかとっくの昔から使ってら〜」と心の中でつぶやいていました。 このシステムダイヤリーにも結構ハマってしまい、数多くのオプションパーツを通販で購入し、オリジナルのリフィルまで作っていました。 そんなわけで、電子手帳を購入後もデータのバックアップとしてシステムダイアリーを使用していたのですが、電子手帳へ入力したものを改めてシステムダイヤリーへ書き写すのもバカらしくなって、なんとかしたいと思い同じCASIOから発売されていたコピーペンというものを購入しました。 2−1.コピーペンCP−9
このコピーペンというのは一種のスキャナーのようなもので、新聞や雑誌などの活字の上をこのコピーペンでなぞった後、ノートや手帳などにコピーすることが出来るというものですが、それ以外にも同社の電子手帳のプリンターとしても利用できるという今考えてもスバラシイ商品だったのですが・・・メチャクチャ使い勝手が悪く、殆ど使用しませんでした。 電子手帳とケーブルで繋ぎ、印刷したいデータを転送した後、コピーペンを鉛筆のように持って手帳やノートなどの上でゆっくりと移動させて行くことで印刷されるのですが、この移動の仕方が悪いと印刷そのものが失敗したり、たとえ成功したとしても思う位置に印刷されなかったりと、使いこなすにはかなりのテクニックを必要としました。しばらく使用したてみて結局こんなことをしているなら最初から手書きの方がよっぽど早く綺麗に書き写すことが出来ると悟りました(^^; 2−1.RAMカードES−100
結局、コピーペンを使って電子手帳のデータをシステムダイヤリーに印刷(コピー)するという構想は失敗に終わりましたが、日々蓄積されて行くデータのバックアップと本体の記憶容量の限界から早急に何とかしなければいけないと思い、メモリカードを購入することにしました。CASIOからオプションとして販売されていたのは64KBのRAMカードで、今思えば笑っちゃう位の容量ですが当時はパソコンのハードディスクでさえ20MB位でしたから、まあ何とかなるだろうと思っていました。 ところが実際使いだしてみると、バックアップどころか、あれこれとデータを入れて行くだけで直ぐに64KBの容量では一杯になってしまいました。当初の目的であったバックアップは出来ず、更にもう一枚カードを購入しようかとも考えましたが、64KBで実売1万円を越えていた当時、そうやすやすと追加購入するというわけにも行かず、結局その後もしばらくはデータのバックアップ環境も無く過ごすことになりました。 3.母艦としてのHW900Ai
結局バックアップ環境も整わないまま使用を続けていたのですが、DKシリーズの電子手帳とデータ交換できる同社のワープロ HW−Ai が近所の家電量販店で展示されているのを偶然見つけ、迷わずこれを購入しました。一時はパソコンを当時使用していたDynaBookからDK5000とのリンクソフトのあるPC98へ乗り換えようかと思っていたところなので、値段的にはDK5000そのものより高価なワープロ機も、周辺機器と割り切って購入することに抵抗はありませんでした。 このHW−9000Aiは大成功でした。当時電子手帳とパソコンを繋げる専用アプリケーションソフトも幾つか存在していたのですが、その殆どがシャープのPAシリーズに対応したもので、またパソコンも当時の国民機PC98用がほとんどで、東芝の DynaBook とCASIOのDKシリーズというどちらもメジャー路線から外れた製品を使っていた身としてはなかなか思うようなソフトを見つけられずにいたので、ワープロ専用機という制限にも関わらず直ぐに飛びつきました。ワープロ用のソフトでしたが、同一メーカーが作った製品だけに、簡単な操作で最低限のバックアップとリストアが出来るようになり、ひとまず安心しました。
ワープロ側にも電話帳機能とスケジュール機能があり、これらワープロのデータを電子手帳のデータと相互変換して利用できる機能などもあり、ワープロでデータ入力を行い電子手帳へ転送するという、モバイル環境の原型がこのHW900Aiで一応完成しました。 4.DK7000へグレードアップその後、DK5000の後継機として大メモリー、大画面のDK7000が発売され、早速乗り換えましたが、DK5000からDK7000へと変わって一番うれしかったのは、キーボードがカード電卓のようなシート状のものからクリック感のあるボタンタイプに変更されたことで、これによって入力のし易さが格段に向上しました。
数年前に、HP100LXがちょっとしたブームとなり、電脳パンツなどとHP100LXをブリーフのように常に肌身離さず持ち歩く様を形容した言葉が有りますが、当時の私も本当に肌身離さず電子手帳を持ち歩いていました。DK5000も7000も四隅は塗装が剥がれプラスチックの下地が見えているのが当時を忍ばせます。 5.懐かしの活用本懐かしい電子手帳関係の書籍。この他にも雑誌の切り抜きやパンフレットなどかなりの資料を集めましたが、 HP100LX を使うようになってほとんどのものを廃棄してしまいまい、現在手許に残っているの写真の4冊だけです。
6.外装のカラーリング変更
DK5000、DK7000 共に擦れて剥がれた塗装が使い込まれた道具特有の雰囲気を醸し出して、それはそれで味わい深いものがあるのですが、最近はノートPCやPDAでも「シルバー」が流行のようなので、化粧直しをしみました。
塗料は車の補修用スプレーを使いましたが、仕上がりはなかなかのもので、女性のコンパクトのような見た目でDK7000も見事に生まれ変わりました。
7.DKシリーズの「その後」その後の顛末 更なる、その後 |