Report of internet card

これは、パソコン批評のVol6に掲載された投稿の提出原稿です。 created 96/11/7


インターネットへの接続サービスの新形態としてプリペイドカード方式のサービスが 登場した。面倒な契約や登録の必要なくインターネットにアクセスできるというのが 基本的なコンセプトだ。

今回、3社のサービスをテストすることができた。会社によってサービスの位置づけ に微妙な違いが見られた。ここでは、サービス内容、既存のプロバイダーとの比較と 併せてそれについても検証する。また、プリペイドカード方式の接続サービスという コンセプトそのものについても考えたい。

対象

  1. LEENET(株式会社リース電子)200分1500円
  2. luvnet(株式会社インターナショナルサイエンティフィック)200分2000円
  3. みてねっと(東京インターネット株式会社)100分2000円

環境

※プロバイダーとの比較は筆者が通常使用しているリムネットとの比較による。
※電話代は編集部に請求

検証のポイント:

サービスの内容、使い心地(Busyの有無、スピード)、マニュアル(通信の設定) サービスの内容は別表を参照していただき、共通していた項目について、リムネット との比較を行う。

比較的混んでいやすい土日の深夜を含むテストにもかかわらず、どのプロバイダーも Busyは一度も無かった。といっても、今後ユーザー数と設備のバランスが崩れないと いう保証は一切ない。

スピードについても、別表を参考にしてもらいたい。最高速度に多少のバラツキはあ るが、プロバイダー間に体感上の差はなかったが、リムネットと比較すると体感でき る差があった。また、回線を他のプロバイダーに提供するサービスを行っているToky oINTERNETはさすがに、WWWでもFTPでも安定して速い印象を受けた。

このサービスではWWWサーフくらいしか使い道はない。また、基本的に付加価値のな い接続サービスでは、あまり差はつかない。そこで、各プロバイダーのサービスを検 証する。

  1. LEENET

    ダイアルアップ接続マニュアル、URL集、設定パラメータ(IPアドレス、ユーザーI D、パスワード等)記入カード、ダイアルアップ接続サービス申込書が同梱されている。 設定マニュアルには、Macintosh用とWindows95、Windows95Plusの3種類の設定方法 が図表を交えて記載されていて、初心者でも大丈夫と思わせる。パッケージには、「 インターネットのすべてのサービスがご利用できます。」とあるのに、事務局へメー ルで問い合わせたところ、「メールをお使いいただきたい場合、弊社では、アクセス パックという商品を販売しておりますので、そちらをお求めくださるようお願いいた します。」というメールが来た。これは詐欺に近いのではないだろうか。

    また、残り時間を調べる方法もない。時間制のサービスにしては不親切すぎる。この 程度のことが出来ないのでは困る。マニュアルの作りや価格設定が魅力的なだけに残 念だ。

  2. luvnet:

    カードのみでマニュアルは一切ない。初心者の接続は不可能だろう。 また、このプロバイダーのモデムとSUNTAC MC144AFとの相性が悪いらしく、モデムの ネゴシエーションの段階で何回も切られてしまった。microcom V34ESIIを借りてから はエラーは発生しなかった。

    唯一メールのIDが無条件についてくる。しかし、継続的に使用しないアドレスをば らまくのには疑問を感じる。しかも、匿名で入手可能なので、いたずらメールの温床 になる可能性がある。

    なお、このプロバイダーは日本全国にアクセスポイントを展開していくらしい(現在 13都道府県)。

  3. みてねっと:

    マニュアルは無い。ここも、初心者の接続は不可能だろう。0088の登録申し込みとダ イアルアップ接続サービスの紹介が同梱されていた。

    東京インターネットは以前から0088とタイアップして日本全国どこからでも、電話代 込1分間20円(電話料金10円+接続サービス料10円)の接続サービスを行っていた。み てねっとはこのサービスを100分間利用できるプリペイドサービスだ。特徴は電話料 金が含まれているということだ。0088を利用するがみてねっとの場合は0088と契約す る必要はない。地域プロバイダーに入っているユーザーが遠方から自分宛のメールを チェックしたり、ホームページをメンテナンスしたりといった活用方法が考えられる 。あるいは、地方に住んでいて最寄りのプロバイダーへの電話料金が1分間で20円も かかるようなユーザーにとってはメリットがある。ただし、この場合はカードである 必然性はない。

    技術力では3社の内でナンバーワンだろう。他のアカウントからみてねっとの残り時 間照会ページに入ろうとしたら、拒否されてしまった。

まとめ

03圏内でインターネットを試したい初心者はマニュアルの充実したLEENET、地方都市 でアクセスポイントが市内にある場合はluvnet、市内にプロバイダーのアクセスポイ ントのないユーザーはみてねっと、という住み分けが出来そうだ。

しかし、どのようなユーザーが使うのか?自分でホームページを開設したりネットニ ュースに投稿するようなユーザーにはコストが高すぎるし、始めてのユーザーには設 定の案内が不十分だ。このサービスを一番活用できるのは、パソコンを買った勢いで インターネットへの接続をしたものの、WWW以外のサービスを使いこなすことも無くW WWにも飽きてしまった。しかし、テレビや雑誌で紹介されたサイトに時々アクセスし たい。といったユーザーだけだろう。

電車の定期券と回数券の違いと考えればよくわかる。


別表(プロバイダーサービス内容)
LEENET  luvnet みてねっと
WWWブラウズ 可 
WWWホームページ作成 不可 不可 不可
電子メール ※1 不可
経過時間照会 不可
ネットニュース 不可 不可 不可
アクセスポイント 03のみ 13都道府県 ※2
他のサーバーへのアクセスは可能なので、FTPやTELNETは可能。

※1:LEENETは事務局へ申込書を送ることでIDを無償で発行してくれるとマニュアル には記載されている。

※2:0088を使ったサービスで、電話料込で日本国中どこからでも、100分の使用が 可能。


別表(スピード対照表)
LEENET luvnet  みてねっと リムネット(参考)
65100 58200  64800 56200

各プロバイダーのサイトへのアクセス時のFreePPPのActivity,Best throughput(bps) での測定による。


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