これは、パソコン批評のVol8に掲載された、レポートのボツ原稿です。
created2,Mar'97
きまってるやんか。なんちゅーてもGUIや。ウィンドウズが95でおいついたてゆーてるけど、全然違うで。俺は両方使こてるからわかるんや。一番とまどうんが、ウィンドウや。ソフトごとゆうか、ウィンドウごとに動きが全然違うもん。おんなじマックでもウィンドウズ95でもExcel使こてるけど、なんかしっくりこえへん。
だいたい、なんで1枚しかウィンドウの開かんソフトのウィンドウにクローズメニューやリサイズがあるん?それに、ファイルメニューの最下行にウィンドウによって「閉じる」ってあったり「終了」ってあったり。
それに、複数起動するゆうのも意味不明や。マルチウィウンドウにしてくれよ。ファイルメニューから終了したアプリケーションが残ってるってすっごい違和感がある。しかも、ソフトによって扱いがちがうもん。
マイコンピュータとエクスプローラーを分けてある理由も分からん。
スタートメニューも直感的やないんよね。フォルダを登録してもフォルダを開かれへん。そのくせコントロールパネルはウィンドウみたいなもんが開きよる。しかも、そのウィンドウのような得体のしれんもんにあるアイコンはドラッグしても動かされへん。まあ、マックのまねしてアイコン並べても、バックボーンがないから統一感が無いんやろね。まさに、”さるまね”っちゅうやつや。
それから、先進性ゆうんかな。どこかで、「ウィンドウズ95には全てがあるが、他に無いものは何一つない」と書いてたけど、まさにそんな感じやね。マックがバージョンアップするときはいつでも、他に無いものがサポートされたもんやった。高速化することで市場を支配するインテルとか、他企業が開発したアイデアを取り込むことしか出来んマイクロソフトから予想できんようなもんが生まれるはずがないもん。まして、組み立て屋やWindowsに追従することでしか生き延びれないソフトメーカーが新しいもんを作れるはずがないからな。
マックがGUIを引っ提げて登場したとき、PC98は640X480のキャラクタディスプレイやったはずや。wintelユーザーがやっとファイル名8文字の制限から解放されたんはつい最近やろ。レーザーライター、アウトラインフォント、マルチメディアオーサリング、音楽ソフト、CD-ROM、ムービー、いっつもマックが先行して儲かりそうやったらマイクロソフトが参入するゆうパターンばっかり。
コストパフォーマンスかて、そんなに悪くないはずや。マックはローカルトークネットワークとか、SCSIポートとかを標準装備してた。買うときの値段がおんなじでも、ネットワークに繋いだり、SCSI機器を増設しよとしたら、どんどん差がつくんよね。プラグ&プレイなんて言葉がない以前から、マックは出来てたもん。パソコンを活用するレベルにならないとマックの良さは分かれへんのよ。でも、市場を支えてる連中はOSとアプリケーションの違いすらわからんやつばっかりや。
確かに、パーツやCPUの交換でマシンの基本性能から変えることが出来る点で、DOS/Vパソコンをうらやましく思うことはある。でも、冷静になって考えたら、クロック周波数が倍になっても、”つかいで”っちゅーか、実際に出来ることが倍になる訳や無いもんね。まして、出来上がりの仕事のレベルが使う人間のレベルを上回ることなんか無いもん。あたりまえゆうたら当り前やけど、勘違いしてるやつって多いんよね。これはDOS/Vユーザーに限らず、マックのユーザーにも言えることやけどね。実際、俺の会社なんてFujitsuのPentiumマシンを導入してEatherで繋いで、高っかいサーバーと汎用機も入れたけど。15年前の汎用機+ダム端末とやってることと全然いっしょ。端末で表計算とワープロが出来るようになっただけ。ファイルメーカーとExcelとを連携させて使ってる3年前のマックの方がはるかに実効性の高いアウトプットが出来るんよね。理由は簡単、システムとエンドユーザー共にコンピュータを使った仕事の仕方について理解がないからや。ネットワークもPentiumパソコンもデータの使い方を知らんのじゃあかんよ。
それから、個人差はあるんやろうけど、マックを使ってるとアイデアが湧いてくるような気がする。アウトラインプロセッサーとのなじみがいいんか、ウィンドウズを使い慣れてないだけなんかははっきりせんけど、マック使ってると刺激になることが多いんよ。使い始めた頃(90年)はGUI自体が専売やったし、さわるもん全部が新鮮やった。しかも、昔(ゆうても5年か6年くらい前やけど)のマックには、次々と新しいもんが開発されてた。その一つ一つが大きな刺激やったし、アップルを彩る天才たちがいろんなところでやるスピーチには未来に対する夢が詰まってるように思た。実装の時、ハードが追いつけないことを恐れん(ほんとは恐れていたかもしれんけど)ソフト群。最近ではOpenTransport、QuickDrawGX、PowerTalk、昔ではCTB、TSM、GEOPORT等々。今は、ハードが追いついて当然のようになったものから、サポートされることなく風前の灯火にようになっているもんまで、発表時点では文句無くエキサイティングやった。こんだけ連発して新しいものを送り出してきたメーカーなんかないやん。
それどころか、昔のDOSユーザーは「GUIはかえってめんどくさ」いとか、「あんなグラフィック機能やサウンド機能なんか必要ない」っていってたけど、そんな人はみんな今ウィンドウズ95のユーザーなんやね。あのゴテゴテのGUIは便利なんかな?コロコロ変わりやがって。
今、マックはシェアの低下、売上の低下、利益の低下、ソフトのウィンドウズへのシフトにあえいでいるかもしれん。でも、よう考えてくれ。組み立ててるだけのハードメーカーや、買収と模倣ばっかりのソフトメーカーに、俺らの生活にまでインパクトを及ぼすような新しいものができるはずがないやん。
俺がアップルに望むんはいつまでも「One And Only」でいててほしいゆーことや。