パソコン批評vol.11への批評。 created 19.Dec.97
残念ながら、なにが言いたいのか分からない。結論は 「欲しいのなら迷わず買いに行こう。(P37)」か?
だったら、長々とCPUチップの変遷なんか書く必要ないんじゃないのか?全然、前向きな提言になっていないと思う。「いろいろあって次々新しいのが出てくるから、待ったって仕方がないよ。」という主張自体には共感できる。しかし、買いに行く前に十分目的を吟味し、それを実現するために効率の良い投資をするよう心がけることは必要だろう。何を買うかではなく、何に使うのかということこそが大切なのだ。漠然と「これからパソコンで仕事をする、またはパソコンを使ってみたい」じゃあダメだって。それじゃ、「windows95なら何でもできて将来も安心」という言葉に踊らされてパソコンを買ったものの、表計算もワープロも、DOS時代と大差ないような使いこなししか出来ていない、ひょっとしたらそれすらもできていない、多くのWindows95パソコン所持者から学習してないままだ。
囲み記事の「インターネットぞんざい用語解説」は本当にぞんざい。一番気になったのは、HTMLを「マルチメディア文章の記述言語」と説明している点だ。私は、HTMLの特長は、ネットワークを前提とした柔軟な構造。HyperTextとして定義できること。そしてもう一つ、特定のアプリケーション・OS・に束縛されないオープンなものであることだと信じている。
HyperCardがHTMLと比べて劣っているのは、ネットワーク対応とOS依存ということだ。
「基幹回線の容量が需要の増大に対し追いついていないのだ。ダイヤルアップや専用線の窓口が増えていく中で、それを受け入れるバックボーンがプアでは、利用環境は悪化するばかり。このツケが制作側ではファイルサイズの制約、ひいては表現性のタガになり、Javaは愚かアニメーションGIFですら嫌われる結果を生んでいる。」と、まるでShockwaveや巨大なグラフィックを流せないバックボーンが悪いと言うように書かれているが、インターネットの本質を理解していないと思う。BBSのようにクローズドサービスで、回線の保守費用をユーザーの利用料から全額負担しているようなものならそのような批判も的外れではない。しかし、インターネットは違う。
テキストデータ1Kで送れる情報を何百Kものグラフィックで送る必要があるのかどうかもう一度考えてみるべきだ。テキスト数行ですむ程度のメニューにマップを使う必要があるのだろうか?せめて、グラフィックをロードできない環境のユーザーのために、マップと別にテキストベースのメニューを入れておくくらいの配慮は必要なのではないのか?そうすれば、回線に無駄なトラフィックを流さないし、回線的に余裕があるときはグラフィックで楽しむこともできる。無い物ねだりしてもダメだ。
ここでは、私の主張とほぼ同じだ。Vol.5のころと比べて少しはましになっている。
確かに、使う側の意識の低さを問題にする視点は間違っていない。しかし、ブラウザーやNTのセキュリティーホールは全然別問題なのに気づいていない。「タイヤがすり減ったまま車に乗っている人もいるんだから、この程度の不良は大した問題じゃない」って、自動車メーカーが言ったら納得するんだろうか?ユーザーがちゃんとしていても防ぎようがないというところが問題なんですよ。
「サーチエンジンも問題だ」って書かれてるけど、何が問題なのか良く分からない。検索するテクニックを磨くことなく、「してくれない」とだだをこねてもしょうがない。所詮メーカーがデモでやっているようなサービスなのだから。何回もいうけど、NIFTYの検索とは意味が違うんだって。
「常に新しいバージョンが出ていないかどうかチェックし、バグへの対処を行うしかないのが現状だ。」と、すっかり、ソフトメーカーの思うつぼだ。
もっと簡単かつ、効果的な方法がある。「使わない」だ。
囲み記事に書かれてるとおり。「NTやIEでインターネットに接続しない。Java , Javascriptを使わない。ActiveX使用のwebページには行かない。」こうすれば、バグフィックスやバージョンのチェックなんてかなり少なくて良いはずだ。これだけちゃんとしたコメントをもらいながら、なんでパソコン批評は「IEを使わないキャンペーン」をしないんだろう。広告もないのに....
それと、「インターネットのセキュリティ問題一覧」の「システムに影響を及ぼすセキュリティ問題」という表題はIEのバグとすべきだろう。マクロウィルスも入っているし。ただ、「ただし警告が出るのみ。」と指摘していることは評価できる。
「Excelなどの添付ファイルがあり、これを開いたためにウィルスに感染してしまうことはある。しかし、これはメールを開いたのではなく、添付されている安全かどうかが分からないプログラムを実行した状態と同じである(P69)」とあるけど、そうじゃないだろ。M$のメーラーで読み込んだら勝手にオープンされるんじゃないの。
それに、会社で仕事のワークシートを送られたときにオープンしないわけにいかないでしょ。パソコン通信でソフトをダウンロードしたときとは全然条件が違う。しかも、M$の採った対策じゃ全く防げないしね。だって、本当にマクロを組み込んだフィルだったら、「マクロウィルスに感染しているかもしれません」っていわれたって、マクロ実行モードでオープンするよね。マクロが実行できなきゃ仕事にならないんだもん。それともM$は、Excelでマクロを使わないようにするつもりなのだろうか?使ってるユーザーは少ないかもしれないけど....
天埜さんはIE3.02を使っているらしいけど、大丈夫か?まあ、さすがにニュースリーダーとメーラーはM$製品は使ってないらしいが、こんな記事を読んだ初心者が「雑誌に書いている人だってIE3.02を使ってるんだから大丈夫だろう」なんて思ったらどうするんだ。しかも、天埜のさんやパソコン批評はM$から何の経済的支援も受けてないのに、知識がないばかりに、片棒を担いだ形になってしまっている。
また、「当初からネットスケープとマイクロソフトは壮絶な主役争奪戦を行い、・・・」と書かれているが、当初のブラウザーはNCSAモザイクしかなかったじゃない。そこにNetscapeNavigatorが現れてブラウザーの代名詞となり、儲かるとわかって初めてM$は参入してきたはずだ。それに、何だかんだいっても、IEのシェアは30%台でしょう。windows95のシェアと勘違いしているんじゃないだろうか。
しかいし、この人の「メーカーはユーザーの期待と正反対の方向に進みはじめている。ワープロの二の舞に見えるのは気のせいか。」という指摘には全面的に賛成だ。
これは、記事とは別問題だけど、シェアって何のシェアなんだろう。会社のwindows95マシンにはIEがインストールされているけど、イントラネットはもちろんPPP接続すらできない社内LAN端末パソコンでそれが起動されることはない。これでも、出荷本数じゃ1本(実際には当社だけで50本以上になる)とカウントされてしまっているのではないだろうか。
MLというインターネットの活用方法に気付いたことは評価できる。しかし、福島さんには少し荷が重すぎたようだ。既存のMLに参加して発言したり、オフラインミーティングに参加してみるのも良いだろう。しかし、それだけならパソコン通信のフォーラムと全く変わりがない。
MLの醍醐味は、簡単に自分が主催できるということではないだろうか?しかも、メールでコマンドを送ることで設定を変えたりできる。さらに、比較的安価(月500円から1000円)に数百人を相手にした会議室をつくれるなんて、他には考えにくい。
与えられた場を使うだけでなく、自分で場を作っていくという意欲がない限りネットワークを使いこなすことはできないだろう。
今回の特集「ハイスペックパソコン至上主義の崩壊」は面白かった。むやみにハイスペックを追い求めるメーカーの姿勢を糾弾しているのも小気味よい。
しかし、一般ユーザーの必要なソフトについて、あまり考えずにワープロ、表計算、インターネット(ブラウザー・メーラー)、FAXソフトと列記しているが、本当にそうか?
家でワープロや表計算やFAXを送るなんてこと少ないんじゃないの?と思うんだけど、私の認識不足だろうか?会社仕事の延長を家でするためには必須かもしれないが....
一体何に使っているんだろうか?私自身も非常に疑問に感じている。何か他に趣味がありそのデータ整理のために使うという使い方のない人に、パソコンってただのゲームマシンにしかならないだろう。
そんなもののために、何十万円もつぎ込んでも仕方がないんじゃないのか?