パソコン批評vol.14への批評です。 created 23.Feb.98
中途半端な内容だ。インストールの際に参考にするには不十分。「UNIXって、どんなことが出来るのかな?」と思っている程度のパソコンOSユーザーにとっては、不必要に細かい。
パソコン批評の性格と読者層から考えて、「今、なぜPC-UNIXなのか?」を理解できるように書いて欲しかった。
「筆者の場合、環境を統一し、LinuxやFreeBSDばかりを使っているというわけではなく、Win95も使えばWinNTもMacOSも使っている。節操がないとも言えるが、やはり適材適所が一番だと思う。」というのが、結論になっている。きっとそのとおりだろうが、UNIXの適所ってどこなのか分からない。それが、ファイルサーバーとしてのみの存在価値なら、スタンドアロンでパソコンを使っているユーザーには無関係だろう。少なくとも、2台以上のハードを持っていることが前提だろう。この時点で、既に一般ユーザーの視点とずれている。
MacとWin95とUNIXを使うような環境に有るのは、パソコンユーザーの中でも極一部のマニアだろう。その構成が必要から生まれたものかどうか、考え直すべきだ。
私自身もFreeのPC-UNIXには興味を持ち、サブマシンへのインストールを考えている。しかし、自分でも、「何でわざわざ」という疑問もある。昔のDOSマシンのように苦労してまでUNIXを使うのか、答えを出せない。ただの自己満足で終わるのか、有効に活用できるのかは自分でも分からない。
何故、多くの人がPC-UNIXを導入しているのか?そのメリットは何か?代償は何か?等にこたえてくれる記事が欲しい。
OSのインストールやメンテナンスなんて、本質的には不毛な作業だ。それを、商売に出来るライター(編集者)以外にとっては。
我々はソフトハウスではないソフトメーカーであるP16
「今後のパソコン市場について」出、「家庭には、20万円程度のオーディオとテレビと衛星端末と金融決裁端末とパソコンができるマルチメディアステーションが入ってくるだろう。....車もモバイルステーションとしてパソコンを取り入れる。100万円を切る価格で、ナビゲーションやメール、金融端末を積んだ車がこれからいくらでも出るだろう。」と読んでえいるらしいが、えー、マイクロソフトのAtWorkを思わせますね。でも、本当にそんなものを使いたいかどうか考えて欲しい。
俺はいらないぞ。車の運転中にメールなんて読み書きできますか?確かに、カーナビゲーションなんて、パソコンそのものなわけだから、携帯電話と繋いでモバイルステーション化することは簡単だろう。重量・スペース・バッテリーなんかもノートパソコンより有利だ。しかし、ユーザーインターフェースと用途が大きく進歩しない限り絶対に普及しないだろう。
CDやテレビを見るのに、一々パソコンを起動するのか?「レジュームすればいい?」待機電源のムダが問題になっているときだから、テレビやビデオのリモコン操作待程度の消費電力に抑えればいいけど。また、マイクロソフトが提唱しているように10秒程度(だったかな?)でコールドスタートできればいいけど、今みたいな大きなOSじゃ無理だろう。
また、デスクトップマシンにつきもののファンの動作音、ノートにも共通のHDのアクセス音はオーディオとは相容れないと思う。
消費者とソフトウェアの関係は良好か?P20
この記事、十分に納得のいく内容と感じたのだが、ユーザーの声のサンプル数が10名ではダメでしょう。そんなもの、パソコンユーザーの声の母集団から考えたら、全く正しい統計とは呼べないだろう。たくさん取っても、同じようなものであろうとは思うけど、調査に基づいた記事という表現は正しくはないだろう。
なぜ日本でパソコンブームは起ったのか?P53
パソコン普及期の環境の把握が間違っている。
「日本におけるパソコン市場の急激な成長の起点」として、ウィンドウズ3.1発売時とし、その理由として「大型汎用コンピュータの低迷が挙げられよう。」としている。これについては、納得できる。
問題はその後、「おりしも日本経済はバブル経済崩壊後の壊滅的状況であった.....」「...リストラの時代にぴったりな言葉として『ダウンサイジング』という言葉が生まれたわけだ。」という点だ。ダウンサイジングはバブル経済崩壊前からあった言葉だ。汎用機から複数のサーバーマシンへの移行はそれ以前からあったのだ。
”業績が悪くなったから安いパソコンに乗り換えよう”というような、安直な発想からダウンサイジングという言葉は生まれたのではない。
「ビジネスシーンにおいては、電子メールのやり取りはそれほど重要ではないのだ。見積書などのビジネス文書は、電子メールはあまり使われないという。」として、改竄の可能性を挙げているけど、どこのデータだ?
見積書でも契約書でも、最終の原本は社印を朱印したものであって、FAX文書ではないだろう。
また、ビジネスシーンでメールを活用できるのは、最初から見積ではないだろう。ビジネスメールの大半は社内での連絡・情報共有のためだろう。電話では捕まえられない相手とも時間の制約無しにコミュニケーションできるということが大きなメリットであり、携帯電話やFAXとは根本的に違うということが理解できていないのではないだろうか。
別に、個人ユーザーが家庭で使うパソコンに、会社のイントラネットやワークフローソフトは関係ないが、会社がメールを導入する場合は、PHSやFAXではできないことをしたいためであることを理解する必要がある。
前から書いていることだが、パソコン批評のスタンスが見えない。
パソコン業界を批判しているのか、個人ユーザーの立場に経って批判するのかが明確でない。個人ユーザーの立場なら、上記のような、「ビジネスシーンで云々」ということはどうでもいい。また、パソコンバブルで企業の導入が進んだことや、パソコン全体の売上なんていうのも無関係だろう。