第二次大戦時のドイツの兵器と言えば、ティーガーにパンター(私の子供の頃はタイガーにパンサーだったが)。スチロールの薄板3枚でよく作って飛ばしたメッサーシュミット。もう少し大きくなってからは、UボートやV2号などの名前が頭に浮かぶが、本書では、写真を見るのが初めてのV1号、ポルシェ博士が調子に乗って作った超重量戦車モイゼ(他の主力戦車が“虎”や“豹”なのに、こいつが“鼠”なのはなんで?)、あるいは80cm超重列車砲グスタフ&ドーラ、「マスター・キートン」にも登場した曲射銃身なんかもしっかり紹介されている。
60cm重自走砲カールは、最近複数の模型メーカーからあいついで商品化されたが、さすがに1/35グスタフというのはないだろうな。←出たね・・・。(2011/9/24追記)
失敗作も含めて、ドイツの開発力にはまったく圧倒されるが、大戦後期には同じようなコンセプトの兵器が、別の命令系統で下りてきて別の部門でパラに開発され、挙句にどちらもボツったりと、連合軍相手で劣勢となっている国力をさらに分割させてしまうような混乱が見られたらしい。ドイツ陸海空軍のそれぞれの兵器開発の組織図(命令系統図)の解説などもあり、まさにマニアックな書だ。
という訳で、内容はなかなか充実しとると思うが、問題なのは文章。著者は職業作家ではないようだが、一つの文章の中に“〜だが、〜だが、”を平気で重ねてくるのには参った。数箇所どころでないからなぁ。光人社には校正の人間はいないのか?
(2015/12/5改訂) |