| 2003年 6月 | |||
| トップ頁に戻る | “本”の目次に戻る | 2003年 5月に戻る | 2003年 7月に進む |
| @ | 月曜日の水玉模様 (1998) | ![]() | |||
| 加納朋子 | 集英社文庫 | 推理 | |||
| 259頁 | 495円 | ★★★ | |||
OLの片桐陶子は、通勤電車に乗り合わせたのが縁で、調査会社の新入社員の萩(水玉ネクタイ)と知り合った。彼と一緒に、日常生活の中で出会うちょっと不思議な出来事の真相を探っていく。 | |||||
| A | ナイフが町に降ってくる (1998) | ![]() | |||
| 西澤保彦 | 祥伝社文庫 | 推理 | |||
| 312頁 | 562円 | ★★★ | |||
杉本先生をオトすため、夏休みの今日も彼の自宅周辺の商店街をうろつく高二の真奈。しかし彼女がふと気が付くと、自分の周りの世界が――人も物も――すべての動きが停止しているのだ。そして彼女は止まった世界で一人動いている男、末統一郎に出会う。末が言うには、なんと時間停止現象は、彼が疑問に囚われれば生じ、彼が何らかの納得をするまで解除されないという。そして毎回誰か一人が止まった世界で彼とともに動けるのだという。理由は全く解らないが、とにかくそれがルールなのだと・・・。 と主人公に宣言されては仕方がないが、とにかく開き直ったすごい設定だ。まぁあんまり気合を入れて読んでいないので、適当なことを言うのもなんだが、あいかわらずの手堅い謎解きものとして、気楽に読み飛ばせばいいだろう。 | |||||
| B | 信州佐久平みち、潟のみちほか 街道をゆく9 | ![]() | |||
| 司馬遼太郎 | 朝日文庫 | 歴史紀行 | |||
| 363頁 | 317円 | ★★★ | |||
有数の干拓地を抱えた新潟で、農地改良事業や小作争議について語られる「潟のみち」は、比較的近い時代での話に終始し、著者の土地公有論とも絡んでくるので、万が一本書で初めてシリーズを手にとってしまったなら、ややとっつきにくいだろう。と言うか、恥ずかしながらわたしも長いこと中断してしまった。 | |||||
| E | スコッチ・ゲーム (1998) | ![]() | |||
| 西澤保彦 | 角川文庫 | 推理 | |||
| 342頁 | 600円 | ★★★ | |||
高瀬千帆のルームメイトの恵が、寮内で何者かにめった刺しに殺された。自分とただならぬ関係にあった恵の死に千帆は驚愕するが、事件はそれで納まらず、さらに第二、第三の同様な殺人事件が起こる。タカチが高校卒業直後に遭遇したこの残虐な事件は、彼女が大学二年となった今でも解決の目処がたっていなかったが、彼女がようやく事件に向き合ってタックに長い話を終えたとき、彼はタカチにこう告げる。「――そんな必要はないと思う。タカチ、きみは誰が犯人なのか知っている筈だ」と――。 | |||||
| F | 狗神 (1996) | ![]() | |||
| 坂東眞砂子 | 角川文庫 | ホラー | |||
| 320頁 | 500円 | ★★★★ | |||
高知の山里の実家に身を寄せている坊之宮美希は、四十路を迎えた今も、紙を漉きながらひっそりと暮らしていた。過去に傷を持つ彼女はこのまま独りで生きていくつもりだったが、村の高校に新しく赴任してきた若い教師、晃と心ならずも惹かれあい、結ばれるようになる。しかしその事が、この静かな山里を震撼させるとてつもない事件に繋がっていく・・・。 | |||||
| G | 怪盗対名探偵 フランス・ミステリーの歴史 (1985) | ![]() | |||
| 松村喜雄 | 双葉文庫 | ミステリー薀蓄 | |||
| 580頁 | 857円 | ★★★ | |||
フランスの小説と言えば、アレクサンドル・デュマの「三銃士」かモーリス・ルブランのアルセーヌ・ルパンシリーズ、あとはジュール・ヴェルヌの冒険活劇、他になにがあったっけ?という印象で、ミステリと言われて思いつくような作家や作品はあまり思いつかない――いや、もちろん「黄色い部屋の謎」なんて古典的名作もあるのは知っている。ついでに「黒衣婦人の香り」という湿度の高い続編も――のだが、ヴィドックから始まる(胡散臭げな映画が数年前にありましたな)大衆向けの新聞小説=フィユトンとして、論理はそこそこ情感たっぷりに発展してきたフランス・ミステリの歴史を辿っている。つまり上記の「黒衣婦人の香り」は、いかにもフィユトン寄りの作品と言えそうだ。 | |||||
| トップ頁に戻る | “本”の目次に戻る | 2003年 5月に戻る | 2003年 7月に進む |