2007年 6月
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@永遠のガンダム語録 (2007)
株式会社レッカ社 編PHP文庫
331頁648円★★★

 いわゆるファーストガンダムと、ZZ逆シャアの四作品から“名セリフ”を集め、10人のライターが一セリフに一人が担当して、見開き二頁のコメントを書いた構成。(絵が入るので、実質1頁)

 わたしより年長のライターが二人しかいない所為なのか、当時感じた事を思い出して、そうそうそうだった!と共感できるようなビビッとくるコメントもなく面白味にかける印象。

 第一、名セリフといっても、今でも思い出せるセリフは初代のものばかり。
 こちらが感受性の強い時期だったからかもしれないが、Z以降は理屈ぶって不自然なセリフが多く、ストンと腑に落ちる「名」セリフなんてみあたらない…。

(2015/12/3記)

Aアガサ・クリスティー99の謎 (2004)
早川書房編集部 編ハヤカワ文庫推理小説薀蓄
209頁600円★★★

B日本タブー事件史 (2005)
別冊宝島編集部 編宝島社文庫社会薀蓄
284頁648円★★★

Cお金とモノから解放されるイギリスの知恵 (2001)
井形慶子新潮文庫社会薀蓄
303頁514円★★★

Dハンニバル 上下
 Hannibal (1999)
T・ハリス新潮文庫サスペンス
368頁/452頁705円/743円★★★★

 ハンニバル・レクター博士が脱走してから7年。かつて彼に半身不随にされた大富豪メイスン・ヴァージャーは、レクターに復讐すべく情報を集め続け、ついに潜伏先の情報を得て残忍な復讐計画を進め始める。一方クラリス・スターリングは、ある事件への関与からFBI内で査問にかけられ、窮地に陥っていた。メイスンはレクター博士がスターリングに興味を抱いていることことを掴み、彼女をレクター捕獲の囮に使うことを考える・・・。

 「羊たちの沈黙」と同時期に購入してから長い間積んでいたが、ようやっと満を持しての読了。単純な犯罪捜査小説ではないので、話がどう進むのか興味があったが、やはり達者なものだった。クラリスやレクターを中心とする視点だけでなく、メイスンやイタリア警察のパッツィの視点も入り混じりながらも、どこを取っても弛むことなく、最初から最後まで楽しめた。

 噂のお食事シーンも期待に違わない(と書くと語弊があるが)もので、然程おどろおどろしくなく、さらりと書かれているところがまた気持ち悪い。シリーズ化していくにつれ、レクター博士が超人化されているので、ああいう終わり方もありだろう。

 ただ上記のシーンを含む長いエピローグのインパクトが強いだけに、それ以前に片のついてしまうメイスンの復讐計画の顛末が、やや尻すぼみなのは残念か。

(2014/6/8改訂)

E剣聖 乱世に生きた五人の兵法者 (2006)
池波正太郎/津本陽
直木三十五/五味康祐
綱淵謙錠
新潮文庫時代
301頁438円★★★

 錚々たるメンバーによる剣豪短編集。直木三十五が書いた小説など初めて読んだ。
 最も印象深かったのは、五味康祐「真説 佐々木小次郎」か。
 彼の師である富田勢源(そういった説もあり)がばっさりカットされていたり、なかなか豪快な“真説”である。

 この五人の中では最も知名度の低い綱淵謙錠「刀」も、やはり柳生一族ネタで興味深かった。残念ながら知っているネタではあったが、“厳”の字を尾張柳生では“とし”、江戸柳生では“よし”と呼ぶなど、細かいネタもいい。

(2014/6/8改訂)

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