(1)この世の彼方の海 (The Sailor on The Seas of Fate/1976,1973)
ピカレイドの国境を越えた辺境で窮地に立つエルリックは、追っ手から逃れるために霧の彼方から突如出現した船に誘われるがままに乗り込んだ。そこで彼はエレコーゼ、ホークムーン、コルム等に出会う・・・。
(2)<夢見る都> (The Dreaming City/1961)
従兄イイルクーンの下から許婚サイモリルを救うべく、エルリックは<新王国>の海軍と共に、ついにメルニボネへと進攻する・・・。
(3)神々の笑うとき (While The Gods Laugh/1961)
フィルカール人の都ラスキルの酒場で出会った女シャーリラに誘われ、エルリックは<霧の沼地>の彼方<沈黙の国>にあるという、「死せる神々の書」探索の旅へと出発するが・・・。
(4)歌う城塞 (The Singing Citadel/1967)
ダコスの港の宿で、エルリックはジャーコルの女王から、領内で<混沌>の侵蝕が始まっているという話を聞かされ、解決への協力を求められる。女王に魅力を感じた彼は、彼女と共に軍隊が消えて戻らないという“城塞”へと向かうが・・・。
ホーンブロワー・シリーズと同様、物語の年代順に配置し直したシリーズなので、発表順として最も早い二編が、本書に含まれている。
ファンタジーは好きだが、あまり魔法が大々的に前に出てくるのは苦手だ。地に足の着いた重厚な世界観の上で、しっかりしたルールに則って魔法は発揮されてほしい。神や上位存在が出てきて主人公たちと絡みだすと、少々尻がむずむずするのが正直なところだ。
というわけで、ふわふわした世界観で別世界?がやたらに重畳し、高次の存在とコミュニケートしては翻弄されるこのシリーズ…、かなりつらい。
ファンの多い有名なこのシリーズにこんなことを思うのは悲しいが、正直なところ。読み終わるまでに随分時間がかかった。海外出張に持って行かなければ、もっとかかっただろう。
しかし、並び背表紙に騙されて、すでにシリーズは全巻確保済み。
巻を追うにつれ魅力が増してくることを期待し、読み続けねばなるまい。
(2015/11/24改訂) |