| 2010年 4月 | |||
| トップ頁に戻る | “本”の目次に戻る | 2010年 3月に戻る | 2010年 5月に進む |
| @ | 伊勢の津歴史散歩 | ![]() | |||
| 横山高治 | 創元社 | 歴史薀蓄 | |||
| 154頁 | 1500円 | ★★★ | |||
| たしか松阪駅のキオスクで購入した。 日本一短い県庁所在地名を持った三重県の津周辺に限った歴史薀蓄ものじゃ。 “伊勢の津”の範囲は誠に狭く、少し南に下れば松阪なのじゃが、彼の地出身の有名人である本居宣長すら、取り上げられておらんところがすごいぞ。 なかなか興味深い話も多かったが、少々地元を美化しているようなのはやや気になるところじゃ。 出版社は創元社とはいえ、冒頭の紹介を書いているのが津市長だったりと、かなりニッチな本じゃな。 | |||||
| A | 暁の女王マイシェラ エルリック・サーガ3 | ![]() | |||
| M・ムアコック | ハヤカワ文庫 | ファンタジー | |||
| 601頁 | 960円 | ★★★ | |||
| 「暁の女王マイシェラ」 The Vanishing Tower・・・ 「薔薇の復讐」 The Revenge of The Rose・・・ | |||||
| B | 本所深川散歩、神田界隈 街道をゆく36 | ![]() | |||
| 司馬遼太郎 | ハヤカワ文庫 | 歴史薀蓄/紀行 | |||
| 頁 | 円 | ★★★ | |||
| 大江戸シリーズ第二弾と第三弾じゃ。 「本所深川散歩」 江戸の辰巳(南東)にあって、材木の集積地だった深川。大火の多かった江戸で、火除け地の造成のために大名・旗本屋敷なんかが移転させられるまでは、“隅田川の向こう”である深川は江戸内ではなかったんじゃのぉ。 この地に住んだ有名人として、吉良上野介関連や勝海舟関連等。勝海舟の本家筋の従兄で、幕末の剣豪の一人、男谷精一郎の名前が出てくるのも懐かしいわい。戸部新十郎の「日本剣豪譚」を読み直したくなったぞ。 関東大震災後の都市設計で辣腕を奮おうとした後藤新平(財政面や既得権益等の阻害にあって、思うようにはいかなかったようじゃが)の影響で、隅田川には個性的な形状の橋梁が架かっておるというのが興味深い。島田荘司のある短編を思い出したわい。 「神田界隈」 儒教の林家の屋敷地から昌平黌が起こったのに始まり、幕末には蛮書調所改め開成所が出来、明治後には大学や古本屋の集積地となった神田。新撰組が使って有名になった助勤という、他で聞き慣れない役職名が昌平黌から使われており、ここに在籍したこともある清河八郎経由でもたらされたのだろうという推察が面白いのぉ。後半はかなりマイナーな人物が語られてちょっとだけつらいぞ。 | |||||
| C | 幽体離脱殺人事件 | ![]() | |||
| 島田荘司 | 光文社文庫 | 推理/サスペンス | |||
| 308頁 | 540円 | ★★★ | |||
| 平成元年2月、伊勢二見町の夫婦岩で男の死体が見つかった。男岩、女岩の間に張り渡した注連縄に引っかかっていたのだ。死者は東京出身らしく、警視庁に身元調査の協力依頼があり、吉敷もこの事件を知ることになる。一方主婦の森岡輝子は、中学時代からの親友小瀬川陽子の勝手な言動に腹をたてながらも、電話のやりとりを続けていたが・・・。 地元の景勝地がまたトンデモない使われ方をされておるが、この奇を衒ったビジュアルはまったくの付け足しで、2/3以上が森岡輝子の語りで占められ、女二人の20年来のつきあいが描かれとる。女同士の付き合いというのは、たしかに本書で描かれるような面があると思うが、これがもう読むのが嫌になるくらいデフォルメ増幅されとるのが恐ろしいわい。 小瀬川陽子は、これはもうハッキリとカスじゃが、語り手である輝子にもイーッとなってしまうじゃろぉ。 彼女が体験することになる“幻想”はもちろん合理的に説明されるのじゃが、本書はミステリというよりはサスペンスじゃ。もちろん両者は独立した概念ではないのじゃが・・・。 薄めの本ながら、読み応えのある本ではある。(上記のようにイーッとなるが) サスペンスもたっぷりじゃが、主人公の輝子の挫折と再生が大きなテーマだからじゃろうか、ミステリとしての起承転結はややうまくいってないようじゃ。 ところで、冷静に考えてみると、そもそも吉敷がこの事件に興味を持った理由は、たまたま陽子の夫である小瀬川杜夫と飲み屋で知り合っており、彼の名刺を夫婦岩にぶらさがった死体、<ネタバレ斑点>坂上が持っていたからじゃが、坂上が小瀬川の妻の親友である輝子をつけまわして死に至ってしまったのはまったくの偶然じゃからのぉ。吉敷はともかく三重県警との驚愕の連携プレーといい、やはり本書も島田ファンタジーじゃのぉ。 吉敷が小瀬川と知り合わなければ、そもそも一連の事件は起こらなかったという可能性も指摘しておこう。 坂上のカエル発言は、これは彼に神通力があるっちゅうこっちゃね。これもまた島田ファンタジーの特徴か。 | |||||
| D | 髑髏城 The Castle Skull | ![]() | |||
| J・D・カー | 創元推理文庫 | 推理 | |||
| 頁 | 580円 | ★★★ | |||
| G | 不可能犯罪捜査課 カー短編全集1 The Department of Queer Complaints | ![]() | |||
| J・D・カー | 創元推理文庫 | 推理 | |||
| 325頁 | 600円 | ★★★ | |||
| トップ頁に戻る | “本”の目次に戻る | 2010年 3月に戻る | 2010年 5月に進む |