本書の前作にあたる「空想科学読本6」は、中高生からの質問に回答するというスタンスで書かれたらしい。中高生だから、当然その世代に人気のコンテンツに関する質問になっただろう。著者も含めて、わたしたちの世代とは “空想科学”でイメージする作品は異なってしまうのは必然だ。
なので著者は、前作執筆時に自然と浮かんできた自分世代の番組に対するツッコミをもとに、急遽本書を起こしたということだ。
だが考えてみると、そもそも空想科学読本シリーズそのものが、われわれ世代の番組に対するツッコミから始まっているわけで、どうも掘らずともよい個所を掘ってのツッコミをしている感が拭えない。
最たるものは、冒頭ネタのウルトラ兄弟の(ウルトラの父による)査定ネタだ。ツッコミ元の査定というのは、当時の「小学三年生」に掲載された内容ということだが、これはあまりにマイナーすぎる。当時雑誌を読んだ子供は結構いただろうが、それを今でも覚えている人間など日本に数人じゃないか?
そないなものにツッコんでも…。
簡単な算術計算で、物理的に考えてどーよというのが、本シリーズの醍醐味だと思うので、ガッチャマンのジュンに蹴られるギャラクターの兵隊たちは、はたしてジュンのパンツを見ることができたのか?という設問は、本シリーズの基本姿勢に則っている。…のかな?
(2014/2/25記載) |