2010年 8月
トップ頁に戻る “本”の目次に戻る 2010年 7月に戻る 2010年 9月に進む
@浅田次郎 新選組読本 (2004)
浅田次郎/文芸春秋編文春文庫
277頁648円★★★

AQED 河童伝説 (2007)
高田崇史講談社文庫歴史推理
403頁676円★★★

Bそうだったのか! アメリカ (2005)
池上彰集英社文庫歴史薀蓄
370頁705円★★★★

C機龍警察 (2010)
月村了衛ハヤカワ文庫警察/SF
350頁720円★★★

Dコララインとボタンの魔女
 Coraline (2002)
N・ゲイマン角川文庫ファンタジー
207頁476円★★★

 両親と一緒に古い家に引っ越してきたコララインは、あまり両親にかまってもらえず暇をもてあまし気味。誰も使わない鍵をかけっ放しの部屋を開けてみると、そこにはもうひとつの世界とパパとママ。もう一人のママはやさしくてコララインを気にかけてくれるけど、両目がボタンだった。なんだか不気味な気配もしてきて・・・。

 人形アニメとして映画にもなっていたので、以前から若干興味を持っていたが、先日たまたま読んだバットマンまんがの原作者が同じ人であること、さらに本書がヒューゴー/ネビュラを受賞していることを知って、これは読んでみなければといったところだ。


「BATMAN:Whatever Happened to The Caped Crusader?」

 しかし本書がヒューゴー/ネビュラ賞受賞ってのは、基準がよくわからん。

(2015/11/18改訂)

E決定版 2001年宇宙の旅
 2001: A Space Odyssey (1968)
A・C・クラークハヤカワ文庫SF
640円★★★★

Fハズバンド
 The Husband
D・クーンツハヤカワ文庫冒険
474頁840円★★★★

 ミッチのもとにかかってきた一本の電話。男の声は最愛の妻を誘拐したと告げ、200万ドルを要求する。平凡に造園業を営むミッチにはそんな大金を用意できるはずもない。しかし電話の男が本気だとみせてやろうと言った次の瞬間、ミッチのそばで犬を散歩させていた男が射殺されてしまう・・・。

 最近は遠ざかり気味のクーンツだが、やっぱり巧いわ。
 クーンツ・ファンにとっては衝撃的とまではいかないが、まぁ先の読めない展開――愛犬が出てこないのはパターン破り?――で、ぐいぐい読めるだろう。

 兄貴の<ネタバレ反転>退場が思いの外早いが、500頁以下で分冊されていないのがいい。

(2015/11/18改訂)

G「世界征服」は可能か? (2007)
岡田斗司夫ちくまプリマー新書社会薀蓄
186頁760円★★★

H古時計の秘密 ナンシー・ドルー ミステリ1
 The Secret of The Old Clock (1930)
C・キーン創元推理文庫探偵
242頁660円★★

 ナンシーが偶然知り合った老姉妹は、数ヶ月前に亡くなったクローリー氏が約束どおり、遺産を分けてくれていたら良かったのにとこぼした。生前は遺言書にきちんと書いておくから心配するなとよく言っていたらしい。ところが死後出てきた遺言書では、遺産のすべてが裕福なトプハム一家に譲られていた。別の遺言書が隠されているのではないか。性格の悪いトプハム一家を知っていたナンシーは、老姉妹をはじめとする本来贈られるはずの人たちの手に遺産をもたらすべく、そのあるかもしれない別の遺言書を探そうと決意する・・・。

 いや、こんなロリロリした表紙に萌やされて買ったわけではない。
 その昔、NHKパメラ・スー・マーチンが演じたドラマ・シリーズが懐かしかったから。  主人公のナンシーは18歳。日本でなら昭和5年あたりが時代背景だというのに、冒頭から弁護士の父ちゃんに買い与えられたコンバーチブルを乗り回しての登場だ。
 ロリロリでもなければ内容に即してもいないというこんな表紙は勘弁してほしい。

 ところで内容だが、トンデモなくご都合よろしいストーリー展開。
 ほぼ壁にぶち当たることなく話は進み、もちろん児童向け作品だから仕方ないっちゃあそうだが、おかげでナンシーが悪漢に捕まろうがまったく心配する気にもなれない。数少ないストーリーのポイントが、惜しげもなく題名に明記されているのも意味不明だ。
 明るく前向き、誰からも好かれ信頼されるナンシー。文句のつけようもないパパのドルー弁護士。トプハム一家のいけ好かなさも、シンデレラのお姉さんその他と同じくらいルーチンである。勧善懲悪は好きだが、どうにも乗れなかった。
 頁数が少ないだけなのか、巧妙に人種に関する描写を避けて書かれたのか、白人様しか出てこないように感じてしまうが、著者の思想あるいは当時の世相を想像しながら、シリーズを追っかけるのも一興かもしれない。

 ところで、著者はこれ個人名じゃないようだ。1930年の本書に始まったこのシリーズ、現代に至るまで何度か時代設定も変えながら、延々と書き継がれているらしい。

 ちなみにこのシリーズの原文は、英語多読でレベル4(緑)に分類されている。

(2015/11/20改訂)

トップ頁に戻る “本”の目次に戻る 2010年 7月に戻る 2010年 9月に進む