| 2012年9月 | |||
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| @ | ビジュアル版逆説の日本史1 古代編上 | ![]() | |||
| 井沢元彦 | 歴史薀蓄 | ||||
| 79頁 | 1300円 | ★★★ | |||
| A | 週刊HMSヴィクトリーを作る6 | ![]() | |||
| ― | DeAGOSTINI | 帆船薀蓄 | |||
| ― | 1190円 | ― | |||
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| B | 週刊HMSヴィクトリーを作る7 | ![]() | |||
| ― | DeAGOSTINI | 帆船薀蓄 | |||
| ― | 1190円 | ― | |||
(2012/10/27記載) | |||||||||||
| C | 蒼獣鬼 闇狩師 | ![]() | |||
| 夢枕獏 | 徳間文庫 | 伝奇アクション | |||
| 637頁 | 733円 | ★★★★ | |||
(1)妄霊篇 | |||||
| D | 闇狩師1 | ![]() | |||
| 夢枕獏 | 徳間文庫 | 伝奇アクション | |||
| 395頁 | 648円 | ★★★★ | |||
(1)怪士の鬼 | |||||
| E | 週刊HMSヴィクトリーを作る8 | ![]() | |||
| ― | DeAGOSTINI | 帆船薀蓄 | |||
| ― | 1190円 | ― | |||
(2012/12/11記載) | |||||||||||
| G | 忍びの国 | ![]() | |||
| 和田竜 | 新潮文庫 | 時代 | |||
| 361頁 | 552円 | ★★★ | |||
天正四年十一月。前当主北畠具教の忙殺により伊勢の地は名実ともに織田家のものとなった。信長は伊賀への出兵に慎重だったが、伊賀十二家評定衆の一人平山甲斐の息子平兵衛が伊勢へ走って伊賀の根絶やしを訴えるにつけ、北畠信雄は伊賀侵攻を決意する。一方平山平兵衛逐電のきっかけを作ることになった伊賀忍びの無門は、類稀な腕を持ちながらも他国から奪ってきた嫁の尻に敷かれ、それでものほほんとした日々を暮らしていたが…。 | |||||
| H | 戦国「常識・非常識」大論争! 旧説・奇説を信じる方々への最後通牒 | ![]() | |||
| 鈴木眞哉 | 洋泉社歴史新書 | 歴史薀蓄 | |||
| 237頁 | 860円 | ★★★ | |||
なかなかの戦闘的な題名だ。この題名に惹かれて手に取ったのに間違いないが、一方で井沢元彦のように毎度々々歴史学者は**だと息巻かれると少々鼻白んでしまうのが微妙なところ。著者は井沢元彦のように不特定多数に罵詈(とまではいかないか)雑言を放つのではなく、馬鹿丁寧な言葉づかいながら実名を挙げて論駁している。 | |||||
| I | かげろう忍法帖 忍法帖短編全集T | ![]() | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 山田風太郎 | ちくま文庫 | 時代伝奇 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 340頁 | ― | ★★★★ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(1)忍者明智十兵衛(1962年6月初出)★★★★★
(2)忍者石川五右衛門(1961年3月初出)★★★ 淀城で催された念仏踊りの最中、一座に紛れ込んでいた信貴城之介は、淀君から楊貴妃の鈴を奪うことに成功する。一座の笛吹きという隠れ蓑を着たまま逃げる城之介に淀城からの追手がかかり、大阪からは迎えの衆が。間に挟まれた形の一座は、口封じに皆殺しにされようとするが…。 悲劇を作りたいのはわかるが、五右衛門の朴念仁ぶりがあまりにも…。 ここまで部下の心が読めない人間は、人の上には立てません。
(3)忍者向坂甚内(1962年12月初出)★★★★ 服部半蔵は、昨今江戸を荒らし回る盗賊の探索を家康自身から命じられる。被害を受けた大名や町人の間を丹念に調べ歩いた半蔵は、苦心の末古着売りと傾城屋を表の顔とした盗賊団を捕まえるが…。 いわゆる江戸初期の三甚内(鳶沢甚内、庄司甚内、向坂甚内)を扱っている。 彼らが北条の風摩出身だという設定は、ほかの本で読んだ気がするが、あるいはこちらがオリジナルだろうか? もしくは講談に履歴があるのかな。 本書に関係はないが、隆慶一郎の「吉原御免状」では、庄司甚内が<ネタバレ反転>柳生十兵衛を斬るのである…。
(4)忍者撫子甚五郎(1963年10月初出)★★★ 関ヶ原開戦の直前、小早川秀秋の向背に懸念を持った徳川家康は、服部半蔵にその心の裡を探るように命じる。時間的猶予がない上に重要極まりない任務に窮した半蔵に、ふと名案が浮かぶ。小早川の動向が気に懸るのは、西軍も同様ではないか。半蔵は石田方の忍びで旧知の波ノ平法眼に連絡を取り、ここに奇妙な共同の物見が始まる…。 敵味方の忍者が共同で任務をこなすことに加え、それぞれの報告が信用に足るや否やを論理的にルール化するトリッキーな一編。さすがは元推理作家である。 一方で、波ノ平党の二人の忍者の名を無造作に組み合わせた題名とするとは、なんて自由人。 なぜ波ノ平党の忍者だけ?と思ったが、下表のとおり服部方の二人の忍者(浮船と小笹)は、忍法を使っていないのである。
(5)忍者本多佐渡守(初出不明)★★★★ 本多佐渡守正信の屋敷に呼ばれた土井大炊頭利勝は、正信からわしのすべてを相伝しようと伝えられた。今や徳川家に害をなすと見受けられる大久保相模守忠隣を排除する。ひいてはわしら親子のやりようをよくみておくようにというのである。正信とその息子上野介正純は、幼少の頃より飼い従えた根来忍びの姉弟を使い、見事大久保忠隣を失脚させるが…。 ほかの山風作品でもよく顔をみかける本多佐渡は、本書では美女の唾液を飲む妖人として描かれるが忍法を使うわけではなく、また彼の使う根来忍びの四人も“忍法何某”といった見得は切らずに裏に回っている。忍法帖というよりは歴史異聞といった趣が強い作品で、岡本大八事件、大久保長安、それに連座して大久保忠隣の失脚、宇都宮釣天井事件の裏が描かれる。
(6)忍者服部半蔵(1964年6月初出)★★★★★ 家康に仕えた服部家の三代目半蔵正重は、配下の忍びを鉄の規律で束ねていたが、不肖の弟京八郎には困っていた。京八郎は忍びの在り方自体を批判して忍術修行を怠り、好き勝手に生きていたが、ついに兄半蔵の逆鱗に触れて…。 非常な服部一族の掟の披露に始まる本編は、服部京八郎の登場でユーモラスな色合いを帯びる。忍び修行に対する著者の自分ツッコミといえる、京八郎の批判には抱腹ものだ。 とはいえここで終われば★3つである。「忍者本多佐渡守」の姉妹編としても繋がる構成が見事。 最後の京八郎正行の台詞が寒々とした衝撃を与える。
(7)「今昔物語集」の忍者(1964年2月初出)★★★ 「今昔物語集」に載っている外道なるものを紹介したエッセイだが、そこに至る枕が興味深い。著者が忍法帖を書き始めたきっかけが述べられているのである。合理と非合理の違いはあれど、推理小説のトリックと忍法のネタを考えることは存外似ているというのが面白い。 考案した百数十の忍法の中には後で読み返すとふき出すものもあって、金縛りにあった忍者が自分の下顎を投げつけて噛みつくというのがあるが、下顎だけで一体どう噛みつくんだと思ったという記述がある。 明らかについ先日読んだ「外法忍法帖」の伊賀忍者那智孫九郎の技ではないか。 驚いてみ直したが、むしりとった顔の下半分、上顎と下顎で噛み殺すと書いてあった。該書は1985年の角川文庫版を底本としているので、気になって書き直したものとみえる。まぁ上顎までどうやってむしり取るんだよという別のツッコミも生じるが…。 (8)忍者帷子乙五郎(1961年9月初出)★★★★ 伊賀者の帷子乙五郎は太平の世の朋輩連中に飽き足らず、故郷の伊賀で修行していたが、父親の死で江戸に戻り、江戸城大奥御広敷の役目についた。ところがその彼には、なまぬるく、留め事だらけの御役目が肌に合わない。その彼が、大奥に努める下女のひとりに恋をしたが…。 冒頭のフレーズ、“〜帷子乙五郎は、へんな奴であった。”を読んでアレッと思った。 続けてその先を読んでもアレアレアレである。そう、本短編はその後「忍法忠臣蔵」の出だしに組み込まれているのだ。「忍法忠臣蔵」では生け作り試合の背景に浅野、吉良を持ってきたり、終段につながるヒロインの言動は真逆に変更されているが、全体的な流れはそのまんまである。 オチはやはり本作のほうがキレイではある。
(2012/10/14記載) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| J | 管見妄語 大いなる暗愚 | ![]() | |||
| 藤原正彦 | 新潮文庫 | エッセイ | |||
| 191頁 | 430円 | ★★★★ | |||
著者のエッセイが大好きであるが、何冊も読んでるとまぁ似たようなネタは多い。そういった意味では、毎度新しい本を買うまでもなく、例えば「祖国とは国語」や「この国のけじめ」などを何度も味読すればよいのだが、本屋でふと見かけてついつい買ってしまった。 “どこもかしこも国民の目線に立つ政治家ばかり、というのは国民の一大不幸と言ってよい。” いやホント、未来の日本が品格ある国民に近づくためには、20年、50年のスパンで教育、科学技術の振興を考えなければならない。 あと、ここまでは著者も書いていないが、巨額のODMを受けながら感謝もせずに半日教育を続けるあの国に対抗するために、国家的な情報機関を設けて、新疆、チベット等々に働きかけをしてもらいたいものだ。第二の明石元二郎が求められる。 (2012/10/14記載) | |||||
| L | 闇狩師2 | ![]() | |||
| 夢枕獏 | 徳間文庫 | 伝奇アクション | |||
| 404頁 | 657円 | ★★★★ | |||
(7)馬王精 | |||||
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