| 2013年12月 | |||
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| @ | アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (2006〜2008/2012) | ![]() | |||
| 町山智浩 | 文春文庫 | 社会薀蓄 | |||
| 242頁 | 533円 | ★★★★ | |||
初出が2006年から2008年に雑誌連載されたコラムということで、バラク・フセイン・オバマが民主党の大統領候補に決まったあたりまでの内容だ。したがって本書で取り上げる米国のトンデモない問題点というものは、そのほとんどが息子ブッシュ政権(副大統領はチェイニー)の無策、誤策ぶりに根がある。マイケル・ムーアの「華氏911」や「シッコ」を観たことがあれば、内容はかなり被っているし、免疫がかなりできているかもしれない。しかしそちらを未見ならば、かなり衝撃的であろう。 | |||||
| B | 池上彰の新聞勉強術 (2006/2011) | ![]() | |||
| 池上彰 | 文春文庫 | 社会薀蓄 | |||
| 263頁 | 600円 | ★★★ | |||
新聞がそれぞれ各社ごとに、事実に対しての偏向性を持っていることを知ったのは、もう十数年も前のことだが、同じ新聞でもどこの支局で印刷しているのかで内容が異なったり、また同じ支局発の新聞でも、印刷所からの距離の差で、早い版と遅い版で三種くらいの違いがあるということは知らなかった。(印刷所から距離が遠い地域には早い版が輸送され、近い地域には、可能なら最新情報を更新させた遅い版が配送される) | |||||
| C | 逆説の日本史16 近世名君編 (2007〜2008) | ![]() | |||
| 井沢元彦 | 小学館文庫 | 歴史薀蓄 | |||
| 頁 | 円 | ★★★★ | |||
前巻が主に徳川幕府の寿命を縮めた“バカ殿”関係だった反動からか、本巻の前半では時代を巻き戻して、徳川政権初期から中期にかけての名君の治績を取り上げている。徳川光圀(御三家、水戸藩)、保科正之(幕閣、会津藩)、池田光正(備前岡山藩)、上杉治憲(米沢藩)といった人選で、上杉治憲(鷹山)以外は17世紀の人物だ。 | |||||
| D | 高山殺人行1/2の女 (1984) | ![]() | |||
| 島田荘司 | 光文社文庫 | 推理サスペンス | |||
| 255頁 | 427円 | ★★★ | |||
1983年10月。国道141号を清里方面に、派手な格好の若い女が赤いMGBを走らせていた。とある目的で、人目を惹く服装と車で自分の姿を周囲に適度に晒しながら、清里から松本を経由して高山へ向かう予定である。しかし車は清里の手前でオーバーヒートしてしまう。通りすがりのライダーにファンベルト切れの応急手当てをしてもらいその場はなんとか凌ぐが、本修理のために軽井沢へMGBを進める彼女の前に、奇怪な現象が起こり始めて…。 | |||||
| E | 魔群の通過 (1978) | ![]() | |||
| 山田風太郎 | ちくま文庫 | 歴史 | |||
| 379頁 | 950円 | ★★★ | |||
幕末の争乱から30年ほど。福井県判事の武田猛は、それまで固辞していた天狗党に関する記憶を敦賀史談会の前で語り始めた。それは安易に話すことなどとてもできない壮烈な体験であった…。 | |||||
| F | 消える「水晶特急」 (1985) | ![]() | |||
| 島田荘司 | 光文社文庫 | 警察/サスペンス | |||
| 355頁 | 505円 | ★★★ | |||
1985年4月。国鉄の新型展望列車クリスタル・エクスプレスがお披露目され、東京から秋田県の酒匂に向けて処女発進した。酒匂出身の大物代議士の加灘が到着地を選定したのである。ところが加灘代議士に恨みを持つ男が、発進早々のクリスタル・エクスプレスをジャックし、病気のために搭乗できなかった加灘を連れてくるように強要する。犯人の男は酒匂の駅に加灘を連れてくることで妥協し、列車は酒匂に向けて再発進するが、酒匂到着目前に列車自体が五両編成丸ごと消失してしまい…。 | |||||
| G | 消える上海レディ (1986) | ![]() | |||
| 島田荘司 | 光文社文庫 | サスペンス | |||
| 265頁 | 480円 | ★★★ | |||
1985年12月。神戸―上海間を結ぶ客船の新たな就航にあたって、運航会社は青いチャイナ・ドレスに青いつば広帽子といった形の“上海レディ”を選出し、宣伝を図った。女性雑誌「L・A」からは、蓬田夜片子がそのお披露目に出席し、島丘弓芙子が神戸から上海まで、客船に乗組んで取材記事を書くことになっている。 当時の日本が周辺諸国にとって許容可能なリーダー足り得ず、大きな被害を与えたことは事実である。直接被害を受けた当事者たちにとって、情を切り捨てることは困難ということは理解できるが、すでに70年以上が経過した戦争被害の検証は、当時の連絡/指示書面をはじめ、周辺情報もしっかり調査する必要がある。決して “自称”当事者の証言だけで考えてはいけない。 現代でも痴漢加害者に冤罪が多いという恐怖すべき一面があるが、ましてや白髪三千丈の国や“こうあるべき”で歴史を語る儒教の国の主張をそのまま受けちゃあダメだ。 解説者が問い合わせているのが朝日新聞なところがすでに問題外ですが…。 Wikipediaで司凍季を調べてみたが、やはり来歴がプロレタリア云々なんですな。さもありなん。 ちょっと感想がズレてしまったが、本書の内容は解説ほど被虐史観に基いたものではないのでご安心を。 (2014/2/10記載) | |||||
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