| ■ メトロ乗車
バスティーユ[Bastille]広場到着後、メトロの入り口もすぐに発見。階段を降りて改札にむかう。
しかし・・・う、通路が暗い。何というか、治安が悪そうな雰囲気。
(※Attention! そんなことは全然ないです)
まあ、パリの地下鉄はできてから今年で100年たつというし、歴史がある分、施設が古くても仕方がないんだろうな、とは思ったが、この通路の薄暗さはけっこう怖くてどきどきした。
切符はカルネ[carnet:回数券]を窓口で購入。10枚で55F(約864円)。このカルネはメトロにもバスにも使えるので便利。

これがカルネ |
旅行にくる前は、10日間ずっとパリにいる予定だったので、地下鉄はクーポン・エブドマデール[Coupon Hebdomadaire]という名前の1週間有効な定期券を買うつもりだった。月曜日〜日曜日まで有効で、お値段はひとり82F(約1,287円)。カルネ同様バスにも使用可。
(*coupon=切符、hebdomadaire=1週間の)
この定期は3cm×3cmくらいの顔写真が必要だということだったので、わざわざ写真まで持ってきたのに、宿の都合でいつまでパリにいられるのか、またいつパリに戻ってこられるか全然予想がつかなかったため、購入はあきらめてしまった。しかし、最終的には買っておいた方が得だったことが後で判明。
わたしと銀は、月〜日までの間だと、4日間半しかパリにいなかったが、それでも得だったとは。
値段にすればたいした違いじゃないけどくやしかった。
さて、おのおの切符を1枚用意し、とりあえずどうやって現地の人が自動改札を通り抜けるのか観察する。
というのも、ターン・スタイル(turnstile:ディズニー・ランドの入り口とかにあるガッコンって回すバー)があるのはよいとして、さらに各自動改札機のすぐむこうに競馬のスタート時に使うゲートみたいなのが設置されているのだ。
うまく改札を抜けられなくて恥をかくのはいやなので(笑)、他の乗客がどうやって通過していくのか観察。すると、乗客はみな切符を差し込んだらターン・スタイルを回して抜けて切符を取り、そして例のゲートを手で推して開けてから通って行くようだった。ふむふむ。わたしと銀もそれをまねて無事改札通過。
それにしても2重に障害が設けられているなんて厳重だな。
しかし、改札機と改札機の間はかなりせまかった。太った人とか車椅子の人とかは、とてもじゃないけど通れそうにない。どうするんだろう?
また、パリのメトロは階段がすごく多いのだけど、エスカレータやエレベータはあまり見かけなかった。
歴史が古いから最新の設備をあとからつけるのがむずかしい、と言ってしまえばそれまでだけど、お年寄りとか足の悪い人はどうするんだ? よっぽど健脚じゃないと、きついぞ、これ。
「個人主義の国だから、自分でどうにかしろってことじゃないか?」というようなことを銀が言っていたような記憶があるが、せめて公共の施設くらいは何とかしてほしいと思う。
ルーヴル美術館は地下鉄1号線上にあるので、1号線のホームへ向かう。
すると、どこからともなく音楽が聞こえてきた。
音楽音痴のわたしにも、生演奏とわかる豊かな音が、入り組んだ地下道に反射しまくって朗々と響き渡っている。
おお〜、パリの地下鉄には必ずいるという大道芸人(?)だ。
しかし、残念ながら、この時見た芸人さんがどんな楽器を演奏していたのか、いまいちよく覚えていない(笑)。
それにしても、うわさには聞いていたが、まさか初メトロで初芸人目撃になるとは思わなかったので、銀とふたりで「ホントにいるんだねえ」と驚きつつよろこびつつ確認し合った記憶がある。
この後も、メトロの地下道で何回も芸人さんを見た。声楽を勉強しているのかと思われるような達者な歌声の女性とか、流しのギター弾きとか。
ソウルでも地下鉄車内で物売りを見たけど、国によってみんないろいろなことをやっているものである。
さて、ふたたび1号線のホームに向かって移動。バスティーユの駅はメトロの1、5、8号線が通っているせいなのか、やたらと改札を通った後目的のホームにたどりつくまでの道程が長く、おまけに階段の昇り降りが多かった。
普段座りっぱなしでなまった身体にむちうって、ようやく1号線のホームに続く階段に到着。
ちなみにパリのメトロは、行き先がその路線の始発駅(終着駅)で示されて、なおかつその途中駅名が全部書かれた案内板がホームに続く壁に設置されているから、乗る前に必ず自分が行きたい方向を確認できる。これは便利。
バスティーユからだとルーヴル美術館[Muse´e du Louvre]に行くには、1号線のラ・デファンス・グランド・アルシュ[La De´fence Grande Arche]方面行きに乗る。それをきっちり確認してから階段を昇りホームへ。
1号線のバスティーユ駅は、メトロのくせに(?)ホームが地上にあった。ホームの外を見ると、遊覧船が浮かんだ水面が見える。
セーヌ[Seine]川か? と思ったが、これは川ではなくサン・マルタン運河[Canal St-Martin]であった。なるほど、それで地上にホームがあるわけか。
電車は待つほどもなくやってきて、わたしたちはさっそく乗り込んだ。けっこう中は空いていて、2人用と4人用の対面式座席が並んでいる。2人用の座席に腰を降ろし、ほっとしたのもつかの間、なぜかイヤな予感がした。本当にこっち行きであってるのか?
ホームの階段を昇るとき、路線図も案内板も確認したからまちがっているはずがないんだけど・・・変だな。妙に胸騒ぎがする。
わたしがその不安を告げると、銀は「あってるだろ」と言ったが、念のため電車内の路線図を確認する。次の駅がサン・ポール[St Paul]ならOKだが、ガール・ド・リヨン[Gare de Lyon]ならアウトだ。
そして電車は地下へともぐり、着いた次の駅の名は「ガール・ド・リヨン」。
まちがってるよ〜。なんでだ? ちゃんと方向案内にしたがって、ラ・デファンス方面行きのホームに行ったはずなのに。
ぶつぶつ文句を言いつつも、階段を昇って降りて反対ホームに移動し、すぐにやってきた電車に乗る。電車はふたたび地上に出てバスティーユ駅に到着。なんとなくまぬけ。
先程は反対ホームにいて気付かなかったのだが、こちら側のホームにはえんえんとフランス革命の様子が描かれた壁画があった。さすがバスティーユ。
しかし、絵はわたしの目にはこどもが描いたらくがきのように映った。ま、いっか。
この後電車はまたすぐに地下へ。メトロだから当たり前なんだけど、外の風景が見えなくてちょっとつまらない。残念。
ルーヴルに近付くにつれ、電車にはけっこう人が乗ってきて混んでいた。
9時半、無事ルーヴル美術館のもより駅であるParais Royal-Muse´e du Louvre[パレ・ロワイヤル・ミュゼ・ド・ルーヴル]に到着。下車。
降りる時は、やはり競馬のゲートみたいなのを通されたけど、切符の確認とかは一切なかった。ふうん、入り口はあんなに厳重なのに、出口はあっさりしたもんだ。
いちおうパリの地下鉄はゾーン[zone]分けされていて、距離に応じて料金が違うはずなのだが、これじゃ調べようがないじゃん。どうするんだろう?
観光客がパリ中心部を移動する程度なら、1〜2ゾーン程度なのでカルネ1枚でOKだから、わたしたちはゾーンをオーバーしているだろうか? とか悩まなかったけど。
ちなみにこの出口ゲート、把手があるので手で開けるのかと思ったら(入り口ゲートは手で推して開けたから)、なんと自動で開くのであった。
そ、そんな。それじゃ、このゲートを開けるために前にさしだした手の行き場がないじゃないか(笑)。
でも、別の駅で自動で開くのを待っていたら開かず、その駅では手動で開けるようになっていた。んもー、まぎらわしいっ。
ま、何にせよ無事に出口の改札も通過。
さあ、次の目標はルーヴル美術館だ。
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