JR姫路駅周辺整備事業 基本協定を締結
−−県、姫路市、山陽電鉄 /播磨・姫路
県が事業主体となって進める姫路市のまちづくり総合支援事業(キャスティ21)の目玉事業であるJR姫路駅周辺の連続立体交差事業で、山陽電鉄に関係する部分の工事について、同社と県、姫路市は4日、基本協定を結びました。3者は今年度の施工計画策定を急ぎ、目標としていた今月中の着工を実現する、としています。
同事業はJR姫路駅周辺の南北道路で慢性化する交通渋滞を緩和するため、JR山陽、播但、姫新各線の一部を高架化。山陽線と交差する山陽電鉄の高架線路870メートル分を西側(国鉄飾磨港線跡)に最大で42メートル移したうえで高架を下げ、山陽線の下を通すようにします。当初の予定では、山陽電鉄線は地下化される予定でしたが、播磨空港建設や、県の財政難のため、切り替えに変更されました。
協定では、山陽電鉄の高架線路移設と姫路駅の改築、市の都市計画道路建設に伴う鉄道橋の架け替えなどについて取り決めました。事業の補償という扱いで、県が約46億円、市が約37億円、計約83億円を支出、山陽電鉄が工事を施行する形をとります。05年度末の山陽線と山陽電鉄線の高架切り替え完了を目指します。
同事業では、山陽電鉄高架下の山陽商店街などで工事期間中の移転交渉が難航。同商店街は8月末の一斉閉店が実現せず、9月以降も営業を継続している店があります。一応工事期間の4年間移転し、再入店するという計画になっています。しかし、実際は移転先も決まらないまま退店することになってしまっています。商店街側は中心市街地の活性化の為なら計画に協力するとのことなのですが、家主である山陽電鉄との補償問題がなかなか解決せずに今まで来てしまいました。県・商店街・山陽電鉄との話し合いの席にも山陽電鉄は欠席を続けました。また、それ以前に山陽電鉄が家賃や共益費を滞納しており、商店街と山陽電鉄の溝は深いものになっています。
県姫路土木事務所鉄道高架・播磨空港対策室は「この協定に基づき、可能な個所から着工したい。移転交渉についても、早期に解決できるよう引き続き努力する」としています。