ラフマニノフ作曲  《ピアノ・ソナタ》第2番変ロ短調 op.36(1913年)

●ラフマニノフ  ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 作品36
●ラフマニノフ  プレリュード 嬰ト短調 作品32−12
●ラフマニノフ  楽興の時 ロ短調 作品16−3
●ラフマニノフ  エチュード「音の絵画」
            変ホ長調 作品33−6 ハ長調 作品33−2 ニ長調 作品39−9

ウラディミール・ホロヴィッツ ピアノ

ソニー SRCR 8852
 
●ラフマニノフ  ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 作品36
●ラフマニノフ  
  前奏曲 嬰ヘ短調 Op.23−1   前奏曲 変ロ長調 Op.23−2
  
前奏曲 ト短調 Op.23−5  前奏曲 変ホ長調 Op.23−6
  
前奏曲 ハ短調 Op.23−7  前奏曲 変ト長調 Op.23−10
●ラフマニノフ  
  楽興の時 第3番 ロ短調 Op.16−3  楽興の時 第4番 ホ短調 Op.16−4
●ラフマニノフ 
  練習曲「音の絵」第2曲 ハ長調 Op.33−2   
  練習曲「音の絵」第6曲 変ホ短調 Op.33−6

  
練習曲「音の絵」第7曲 変ホ長調 Op.33−7
●ラフマニノフ  ヴォカリーズ 嬰ハ短調 Op.34−14(コチシュ編)

及川 浩治 ピアノ

ビクター BVCC-744
 
●ラフマニノフ  ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 作品36
●スクリャービン  ピアノ・ソナタ 第9番 Op.68「黒ミサ」  
●スクリャービン  ピアノ・ソナタ 第5番 Op.53
●プロコフィエフ  ピアノ・ソナタ 第7番 変ロ長調 Op.83 「戦争ソナタ」 


ペーテル・ヤブロンスキー ピアノ

ポリドール(LONDON) POCL−1367
 
●ラフマニノフ
 
 ピアノ協奏曲第4番 ト短調 op.40
  コレルリの主題による変奏曲 op.42

  ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 作品36(1931年版)  
  前奏曲 嬰ハ短調 op.3-2

ジャン=イヴ・ティボーデ ピアノ
ヴラディミール・アシュケナージ 指揮
クリーヴランド管弦楽団

ポリドール(LONDON) POCL−1810

セルゲイ・ラフマニノフ(1873〜1943)は、ロシアの作曲家で、ピアニスト。ペテルブルク音楽院、モスクワ音楽院に学び、ピアノ演奏や作曲で好評を博す。

交響曲第1番の失敗などから精神衰弱になったというが、回復しピアノ協奏曲第2番で国際的に知られるようになる。

やがて作曲に専念するようになるものの、1917年には革命のためパリへ亡命、1918年にはアメリカに渡る。生活のために演奏活動をし、ようやく創作へも力が入るようになったという。

初期のラフマニノフの求めるものは、チャイコフスキーのように西欧とロシア民族主義の折衷というモスクワ楽派的なものであった。
作曲家としては20世紀に入ってからが主であるが、ずっと19世紀的なロマン派的な方向であった。


ラフマニノフのピアノソナタは2曲しか作られていない。この2番は、亡命前の1913年の作である。


第1楽章
鋭く激しく下降するコードに導かれる冒頭部に始まり、大変激しい第1主題、急に静かに叙情的に歌う第2主題とが、それぞれ技巧的に展開する。


第2楽章
ホ短調の主題に始まり、中間部も印象的な曲調、最後は静かに終わる。


第3楽章
第2楽章から切れ目なしに飛び込む。打楽器のように叩き打つような第1主題、落ち着いた雰囲気の第2主題を経て、第1主題を再現して華やかに終わる。


この曲はとにかくカッコイイです。お気に入りです。第1楽章の「チャララララ ズドン♪」の冒頭部は、大変驚くほどの迫力です。ピアノソナタとはいえ、こんなに激しく弾いたら鍵盤が壊れるのではないかと思わせます。
かと思うと、ラフマニノフ特有のロシア風な叙情的旋律が泣かせます。

2番ソナタは長すぎたということで、ラフマニノフ自身によって1931年には削除、改訂をした第2版を出します。しかしホロヴィッツは、この改訂版があまりにも簡略化されたことをラフマニノフに指摘し、作曲者自身に変更を求めたといいます。その前にラフマニノフ自身は没したために、ホロヴィッツは第1版と2版を合わせたように弾いているといいます。

このホロヴィッツのカーネギー・ホールライヴ盤の「ズドン」の迫力!この響き渡る左手のタッチは凄まじいです。ホロヴィッツは言うまでもなく、ロシア生まれのピアニストですが、アメリカデビュー以来、定住し、アメリカで活躍しました。それが突然の活動休止、12年の後、カーネギー・ホールで再起、華々しく活躍しました。<2003.1.1>