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大理をめぐる謎
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大理に大理石はあるのか。
あります。崇聖寺の三塔のあたりには大理石工場が多いらしくて、最初の茨木JTBの提案では、大理石工場見学が含まれていた(reikoubanがはずした)。大理の大理石は日本に輸入されていないようです。イタリア産の真っ白い大理石に対して、ここのは黒色が入っているらしい。
崇聖寺の三塔は大理石製なのでしょうか。内裏の町は石だらけなのでしょうか。行って確かめましょう。
中国では『五雑俎』地部(明代1619年作の随筆)に「テン(さんずいに眞=雲南)の大理石は白黒分明、大は七八尺、屏風を作り値は百余金の値あり。」とあります。ここでいう屏風は衝立を指していると思われます。「天子は背後に八尺の屏を立てて、南面する」と『礼記』にありますから。中国の1尺はどの時代も30p前後。つまり高さ2.4mの1枚岩の大理石の衝立・・・それを輸送費かけて中原まで運んできたら、そら値段高いわな。
ちなみに「大理石」という語の日本での用例を『日本国語大辞典』で見ると、『経国美談』(明治12刊。スパルタ、テーベの史実に基づいた自由民権思想を鼓舞した政治小説)、『うたかたの記』(森鴎外)、『虞美人草』(夏目漱石)などが出ているから、明治以降に広まった言葉らしい。いずれも外国ないしは洋風生活の象徴として登場してるようです。
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