センターオブ・ジ・アース

 「せんたーおぶじあーす」と聞いても、何のことやら分からなかった。長い行列の間に、舞台説明.。原題らしき横文字も発見した。「Journey of the Center of the Earth 」。なーんだ、こっちの方が分かるじゃないか。「地球の中心への旅行=地底探検」だ。

プロメテウス火山はTDSのシンボル。日に何回か噴火する


  『地底探検』はフランスのSF作家ジューヌ・ヴェルヌの代表的な小説。このアトラクションのある区域は「ミステリアスアイランド」と呼ばれ、ヴェルヌのSF世界がテーマになっている。ヴェルヌの別の小説『海底2万哩』をテーマにしたアトラクションもある。

  さて、この「センター・オブ・ジ・アース」は、ガイドブックの説明によれば、「謎の天才科学者ネモ船長が開発した地底走行車に乗り、地底世界を探検する」というもの。ところが例によって予期せぬ火山の噴火が始まり、地底走行車が暴走、最後には火山の外に吹き出される、という構成らしい。この暴走ぶりが半端じゃなくて、TDS最強の絶叫マシンだという。少し不安だが、さっきの「インディー・ジョーンズ」を乗り切ったし、「まあ・・・何とかなるだろ。」と自分に言い聞かせる。

  長い行列は火山の下に入っていく。「ここはネモ船長が開発した地底探検用の巨大ドリルマシンで造られた通路です」というアナウンス。が、実はreikoubanは「ネモ船長」がよく分からない。小学生の時に『地底探検』を読んだのだけど・・・・。たまりかねて団長や団員たちに聞いてみた。「ネモ船長ってどんな話だっけ?」。が、皆、首をかしげるばかり。こんなに物知りの人達が知らないとは! まあ、いいか。きっとディズニー映画にあるのだろう、と勝手に考える。誰も知らなかった理由は後日判明する。


  長い行列は乗り場に近づくにつれ、チエックがきびしくなる。「ご家族の方、お連れさまは離れないように。」しつこいほど繰り返される。迷子にならないように、という配慮なのだが、まるでベルトコンベアーに乗せられた、品物のようで、不安をかきたてられる。(品物って不安なのか?)

  ようやくライドがやってきた。6人乗り。最強の絶叫マシンというから、もう写真を撮るなんて余裕はない。すべてをしまい込み、ひたすらバーを握る。さあ動きだした! 例によって最初はゆっくり進む。一面に水晶や紫水晶が林立する洞窟、奇妙な巨大きのこの森、神秘的な発光生物などの場面が展開する。でも「きれいだ」なんて鑑賞する余裕はない。皆の頭が考えていることは、ただ一つ!

    ・・・・来るぞ来るぞ来るぞ来るぞ来るぞ来るぞ・・・来たア〜!!
  
走る走る走る走る走る走る・・・・・  これは速い!!!!しかもupdownがある。大きな空間があり、螺旋を描きながら下りていく。先に走るライドも見える。あの火山の地下が、どうしてこんなに広いのだろう。急カーブ! 昇る! 

  
  突然、真っ暗闇に入った。目を開けているのに何も見えない。風がゴーゴーいうばかり。前の人も、隣の人も、自分が乗っているライドも見えない。世界中に一人ぼっちになる。う〜ん、これは怖い。 

  あっ! 光りが見える。光が大きくなる。周りが見える。相変わらずバーをしっかり握っている自分の手が見えた。

  と、その時、突然、光の中に飛び出した。前後の席からキャ〜という悲鳴。空中に放り出された、という演出だ。目の下に広がる、遊園地の風景。何ごともないかのように、大勢の客が歩き回っている。一瞬にしてまたトンネルの中に沈み込む。

  ライドのスピードは落ちていく。やれやれ、おしまい。最初の乗り場に到着。ところてんのように下ろされる。少し前には先のライドが止まり、ところてんのように人が乗せられている。

  待ち時間が長かったが、乗車時間は3分。しかしこれ以上長く乗ろうとは思わない。全員、ため息とともに乗り場をあとにする。


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