私は、それぞれの島のITの進展と共に、歩んできたといっても過言ではない。沖縄では、確か1995年に、県の第三セクター(私の記憶が正しければ、具志川市泡瀬にあるトロピカルセンター)がプロバイダーを始め、その後、富士通系が続いた。でも、その当時の状況で、沖縄県のインターネットに対する取り組みは、早いものがあった。言ってみれば、インターネットは、離島や僻地ほど重要度が高い。恐らく他の県では、プロバイダーがない所もあったであろう。当時メイルが主体で、ホームページでは、内地の新聞社のそれが、毎日楽しみであった。
今、沖縄では名護市に県のメディセンターができ、名桜大学にも経営情報学科もできた。金融特区もできそうだ。北部に遅れていた経済開発に弾みがつきそうだが、普天間の代替ヘリポートだけは来てほしくない。

一方、サモアでは、1996年の後半には、民間のプロバイダーができていた。それは、Pacific.netといい、主に外国人を対象にしていた。オーナーは豪州人で、彼一人で切り盛りしていた。豪州アクセントが強く、e‐mailを「エーマイル」と言っていた。その後、この会社は、潰れ、国営会社が引き継いだ。現在では、3社のプロバイダーが存在している。南太平洋の他の島でも、97年ごろから、国が主体となって続々とプロバイダーが出来るようになった。

南太平洋地区の遠隔教育も盛んで、フィジーに本部がある南太平洋大学(USP)では日本などの援助で、域内13地区に衛星の受発信装置を設け、遠隔教育を実施している。一方、サモア(ここでも、この恩恵を受けているが)では、アメリカン・サモアを経由してハワイ大学などと遠隔教育の受発信を行っている。このように、IT時代の島は、情報格差が無くなりつつある。
サモアには、銀行がいくつかあるが、外資系でANZ銀行というのがある。日本にも支店がある大きな銀行である。1999年に、この銀行のアピア支店でも e-Commerceを始めた。それは何かというと、ウェブを介した送金や口座情報の伝達である。これをスタートさせるには、人の養成、サーバーをはじめとする機材の調達、セキュリティの確保、顧客への紹介、当国の法律のクリアなどなど、時間、努力、費用が先進国以上にかかる。
しかし、それを導入する企業が少ないとマネジャーがこぼしていた。アタリマエです。
島のIT化
スリランカの大学。小さな国では、どこもITに熱心。
南太平洋の島では、パラボラでUSPとつながっている。(写真はミャンマーICTパーク)