島のバス
開発途上国での公共交通手段として、バスは重要なものだが、その形態、乗り心地そしてマナーなど、国柄によって違う。バスといっても、フィリピンでは、例のジプニーと呼ばれる乗合バス。インドシナで見られるトラックの荷台を改造したバス。フィリピンやミャンマーで見られる日本製中古バス(日本で使用していた柄のままだから、すぐに都バスとか分かってしまう)などなど。
1971年、初めて沖縄に行った時、当時のアメリカ式の交通方式と本土のそれの違いについて次のように感じた。(1)信号のある交差点では、信号の色にかかわらず、車は右折できる。(2)バスを待つには、当然ではあるが、本土とは反対側で待たねばならない。何度も行き先と反対のバスを待っていた。
現在では、沖縄は、軌道軸系の交通手段がなく、まもなく2003年末にモノレールが開通する予定であるが、一般道ではバスやタクシーの公共交通手段と自家用車が競合して、朝夕のラッシュをなしている。
さて、右の二つの写真はサモアのバスだが、なんとカラフルなことか。そしてその格好は滑稽でもある。バスについては、サモア政府は独自の政策を持っていて、駆動部分とシャーシーは輸入しても、車体や椅子などの内装は国内製造とする。これにより外貨は節約できるし、就業機会も増えるし、なにせ椅子については、どっち道、特注でしかあり得ない。
そういう訳で、こうなっているのだ。
サモアの規則で、バスには定員以上乗せてはならないというのと、立って乗ってはならないというのがある。このため、混んでいると、他人の膝の上に座ることがある。サモア人はこの習慣平気である。これを見た日本人は、「サモアでは、多くの家族が仲良く乗っている」と思ったという。
バスとサモアの伝統的家屋(ファレ)
駆動部分とシャーシーは日本製の中古。車体の内部は木造。