南洋真珠の話
ケアンズは熱帯のガーデンシティである。
グレートバリアリーフのグリーン島。
1996年クック諸島にサイクロン(南太平洋では台風のことをサイクロンという)が襲ったことがある。クック諸島は南北に長い島嶼で、赤道付近から南緯20数度までの領海がある。その赤道付近の島にこのサイクロンが到来した。その直後クックの本島に避難してきた日本人が何人かいたそうだ。クック諸島ですら、余り知られていないところである。クックの本島にはオークランドから週2,3便しか飛行機は出ていない。まして、本島からおそらく軽飛行機でも、4、5時間以上かかるところであろう所に同朋がいようとは。
その答えは真珠の養殖であった。
南太平洋では、クック諸島の黒真珠は有名である。それはサンゴ礁の海で養殖されたものである。水の澄んだ離島でよく養殖されている。
調べて見ると、日本人が真珠養殖のために南方に進出した歴史は意外に古く、オーストラリアのクウィーンランド州タウンズヴィル(グレートバリアリーフの中心)には19世紀末から、養殖業者は出かけていた。そのためか、豪州で最初の総領事館が当地に1896年には出来ている(今はない)。
世界最大の島嶼国インドネシアでも、離島の離島には真珠養殖で日本人ががんばっているという。
そんなサンゴ礁の小さな島で生きている日本人もいる。