3章 作品報告
1章において、かつてからディオニュソス作品(主にビート・ヒッピーの映画や文学)に惹かれ、それらに触れ続けていたことを書いた。なぜそれらに惹かれたのか、という部分について当時ははっきりとは解らなかった、とも書いた。しかし、今この論文を書く段階になりそれがはっきりしたように思える。まず1つには、作品の中のヒーローたちが、自身を縛るものから自由になろうと、果敢に行動を起こしていたからだ。その姿勢は私を勇気付け、行動へと駆り立ててくれた。そしてもう1つには、2章で紹介したバグスー・コミューン同様の共有の場や、一体感(後に説明)の場を提供してくれたからだ。このことで私は、その共有・一体感の場を、自ら提供する側にまわること、即ち作品を生む側にまわることを考えるようになった。この章では、数点の作品を紹介し、先人――作者、作品、そしてヒーローたち――が体現するディオニュソスを明示してゆきたい。