@グァテマラ サンペドロ・ラ・ラグーナ(2)
「Hey, who’s D.J. !?」
サンペドロにおいて、私が住み着いていた宿は、何故か全員が米国人だった。私は彼らと共に毎日を暮らした。そこには血の繋がりは無かったけれど、私達は家族だった。
ウィスコンシンの「兄」バージニアの「姉」そしてテキサスの「父」。
何も特別なことはしていなかったけれど、私達はいつも一緒だった。
朝起きれば、皆でコーヒーを沸かして飲んだし、誰かがジョイントを巻けば、皆でまわした。お腹が空けば、皆で料理に取り掛かったし、誰かが訪ねて来れば、皆で迎え入れた。そして飽きることもなく毎日、皆でただ喋り続けた。
その空間には、いつも音楽があった。そしてそれは途切れることが無かった。小さなラジカセの音楽が止まる度に誰かが叫んだ。そして誰かが新しいテープに入れ替えた。そこでは4人全員がD.J.だった。