新ショートコラム〜エリア456(4)〜侵入者(2)
 そこで、当日来ていた4人で相談し、警察を呼ぶことにした。僕とインド人で2ヶ所あるドアを見張り、スペイン人2人で警察を呼びに行くことになった。意外とチームワークはよいのだ!ドアの横の窓より侵入者を観察していると、確かに勉強している。と言うか、データー集を一生懸命写している。やっぱり変だ。

 警察の対応は予想以上に迅速だった。僕らのいる建物の窓が割られ、その部屋のパソコン数台が壊されていたらしい。その通報をうけて建物の回りを捜索していたらしい。10分ほどで駆けつけてきた。侵入者は不法進入の現行犯で手錠をかけられて連れて行かれたのだった。

 しかし、安心したのもつかの間、数日後にことの顛末を聞きさらに不安になったのだった。窓を割って進入しパソコンを壊したのは彼ではなかったらしい。しかも、窓が割られたのは前日の夜だったと言うことだった。つまり、コーヒールームにいた彼の進入経路は不明、窓を割った人も不明、しかも、警察が駆けつけたのは事件翌日だったのだ。

 そんなに危なそうな町には見えないのだけれど、過信は禁物だ。

(つづく)