新ショートコラム〜エリア456(7)〜逃げ足
 2001年9月11日。テロにあわれた方のご冥福を祈りたい。外人部隊にも、このテロは衝撃的だった。その後の話題は、良くも悪くもテロの話題が多かった。

 ある日、テロが原因でインドとパキスタンの関係が微妙になっているという話題になった。そこから話は、インドとパキスタンはどちらも核を持っているから危険だねえ、と展開していった。インド人はパキスタンを非難していた。その時は、そこにいた中国人が、特別な感情を抱いているとは思わなかった。

 いきなり、中国人が「中国は原料を売っただけだ。」と言った。そうだ、核兵器の開発段階で、パキスタンに核の技術を売ったのは中国であった。インド人が反論を始めた。しかし、ふと見渡すと中国人はいなくなっているではないか。

 そういえば、彼は侵入者の時もいなくなった。彼の逃げ足は早い。きっと座右の銘は「逃げるが勝ち」だろう。

(つづく)