新ショートコラム〜オリンピック(5)〜思いこみ
 CNNはアメリカのニュース番組放送会社だ。湾岸戦争時のすばやい報道で名を上げ大きくなったこともあり、比較的、中立な報道機関と思っていた。しかし、最近、CNNの報道もアメリカ中心に偏っていると感じている。なんで、オリンピックのコラムにこんなことを書くかというと、先日、ヘッドラインニュースのトップに「フィギュアスケートペアの採点疑惑」が来たからだ。

 この問題は、カナダのペアが、審判の採点に問題があったため金メダルを取れなかった、と異議を申し立てているのだ。この問題に関しては、事実関係を国際スケート連盟が調査中であることもあり、現時点では詳細はわからない。審判間で取引をしたと言う報道もあり、もしそれが事実であれば、フィギュアスケート界では大きなニュースであろうし、不正は正されなければならない。

 しかし「フィギュアスケートペアの採点疑惑」はCNNがトップニュースで扱うべき項目であろうか?僕が見ているCNNはヨーロッパ版で同じ番組がヨーロッパ上で放送されているのだ。アメリカでやっているオリンピックで隣国カナダの選手がかわいそうだから、と言う理由でヘッドラインニュースのトップに来るようでは、CNNのニュースセレクションはアメリカ中心に偏っていると判断されてもしょうがないだろう。

 最後に、僕はCNNの報道姿勢を非難しているわけではない。僕の「 CNNが公正中立な報道をしているはずだ」という思い込みが間違っていたことが言いたいのだ。誤解のないよう。僕はこれからもCNNは見ます。


(つづく)