広島空港は中国山地の上を走っています。
バスに乗ってすぐ全山紅葉の景色に歓声をあげました。が、すぐに大歓声に変わりました。雪です!
遠くの山も、道端の樹木も、フロントガラスも、雪が
降っているのです!
紅葉と雪という思いがけない取り合わせにしばらくはバスの中、騒然としていました。




今回の旅は往復石見空港を利用する予定でしたが
往きの飛行機の席が確保出来なかったらしく、広島空港に変更になりました。
紅葉と雪のプレゼントはそのプラスの結果です。
マイナスの結果は津和野や萩の滞在時間が減ってしまったことです。




















津和野に着いてすぐ駅前の食堂でうどんを食べて
(名物蕗ご飯は食べなかった)、安野光雅美術館へ。
安野画伯の絵は勿論素晴らしかったですが、画伯が昔過ごした津和野の小学校の建物を再現した
資料館がとても良かったです。
画伯も心の故里として大事にしているのでしょう。









津和野の街並み
前に津和野に来たのは25年ほど前でした。
まだバブルの前で、日本列島総観光業化される前でした。しっとりとした山陰の小京都というのが
相応しい街でした。
今回行ってみて街がきれいになってしまった分、
古く良き昔の部分が分離してしまい、なんか落ち着かない街になっていました。
振り替え休日だというのに、シャッターを閉めている
店も多く、ここでも山陰の寂れを感じました。
人々の生活の場を観光にする難しさというか、町おこしって、いったい何なんだろうかとあらためて思いました。

街を歩いていると、ボーっと汽笛の音が聞こえました。 ”貴婦人号”が津和野駅を出発する合図のようです。急いで写真が撮れそうな場所で待ちうけました。あのもくもくとはき続ける煙を見ると何故か
ムショウに嬉しくなりますね。




その夜は湯田温泉に泊まりました。
湯田温泉には足湯といってとても素敵な場所が
街中に何ヶ所かあります。
私達が行ったところは屋根があり温泉を囲む様に
席があり、腰掛けて足を浸せる様になっていました
観光客でも地元の人でも自由に楽しめます。
30分も足を浸しているともう体中ポカポカしてきます
地元の女性の方や広島から来た方たちとおしゃべりに花を咲かせました。


瑠璃光寺の五重塔
他の建物は建て直されて今風にピカピカしている
中で唯一大内氏の栄華を伝えていました。











吉田松陰生誕の地
松陰の墓(杉家一族の墓の中にある)から少し歩いた山の中腹にわずかニ間の敷地跡が残っています
松陰の父・杉百合之助は萩城下の大火で焼け出され、一時ここに住んだといわれ、松陰はここで生まれました。このように狭い所に住んでいたのか?というくらい狭い場所です。
ここからは萩の城下そして蒼い日本海が眼下に
ひろがっています。松陰は物心付く前にここを離れ、松木村に転居したそうですが、彼の後の大らかな
思想、性格に大きな影響を与えてような気がします
杉家の墓の中に大阪商工会議所の会頭をつとめた
杉道助さんの墓がひっそりとありました。
どでか〜い墓を作ってもおかしくないのに、杉家の一族であることを誇りに思っておられるのでしょう、
他の人々と同じようにささやかに建っていました。
松陰に代表される精神の高さが伺われてすがすがしい思いになりました。

吉田稔丸生家跡の碑
”街道を往く”で須田画伯の挿絵が印象的で、いつか訪れてみたいと思っていました。
同じ場所で撮りました。
稔丸は足軽の子で松下村塾に通っていましたが、後、池田屋の変で新撰組とたたかい、闘死しています。

松下村塾
吉田松陰についてはここに簡単に書ききれません。
時代が彼のような人を必要とし、彼のような人を
生み出したとしか思えません。















菊屋の土蔵群
・・・そのなかに、菊屋横丁とよばれるほそながい一廓がある。表通りの角に菊屋という城下第一の御用商人の屋敷がある。家老屋敷に匹敵するほどの
屋敷で現今の当主菊屋嘉十郎氏は、萩の市長を
つとめておられる。
 その菊屋の土蔵の壁にそったほそい道路の両側が菊屋横丁で、横丁に入ってゆくと、西側に中程度の武家屋敷群の塀と門がつづいていて、まれに犬が通る。そのなかほどあたりに高杉晋作の屋敷がある。    (司馬遼太郎著:
       ”世に棲む日日 一”文芸春秋刊
                   c1971)





ホルンフェルス大断層
砂岩と頁岩が交互に堆積してできた断層。
島根県下で恋人と一緒に夕日をみたい場所に
選ばれたそうです。

 

      焼物の旅 : 萩・津和野
        2002.11.04−11.05

       

                11月4日(月)HND:ANA673便8:40−HSM10:10
                        津和野〜湯田温泉(かめ福)
                11月5日(火)湯田温泉〜瑠璃光寺〜萩市内〜ホルンフェルス
                        大断層
                        IWM:ANK578便18:35ーHND19:55
                  (近ツリ:クラブツーリズムの旅)

   
      

    
                           
 

    

    

         












    

         
















     
      

         

         

          

           

         

         

         

   萩焼の原田長寿園によりました。
   坂高麗左衛門、三輪休雪らの有名作家の作品を
   目の前で見てきました。
   萩焼も朝鮮から連れて来られた李勺光、李敬の兄弟によって
   開かれました。
   今、北朝鮮によって拉致された方々がやっと日本に帰って
   来られましたが、この陶工達も逆バージョンで拉致されて
   日本に連れて来られたのです。
   司馬遼太郎著 ”故郷忘じがたく候”は薩摩の沈寿官家の
   こちらは400年にわたる望郷物語です。
   私達が今、やれ萩だ、薩摩だ、高取だ・・・と有り難がって
   いますが、みんな朝鮮から連れて来られた人々のお陰です。
   複雑な思いがします。