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File 009 : 夜風に吹かれて海を聴く 〜横浜ベイブリッジ〜 (7.16.02)
岸根公園(港北区) → 東神奈川(神奈川区) → 生麦(鶴見区) → 大黒ふ頭(鶴見区) 総距離 : 約15km コース状況 : 車道・歩道(全舗装) |
| いつか神奈川県の地図をボケーと眺めていたら、実は横浜ベイブリッジが、ウチのすぐ近くだというコトに気づいた。もっと川崎の東京寄りにあるのかと思っていたが、実際は横浜市鶴見区と中区をつなぐ橋だったのである。全然知らなかった。ベイブリッジといえば、夜景とかカップルとか、とにかくソレ系で有名なスポットである(偏見というか、イメージというか・・・)。いつか行こうと思っていた。 |
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最近、英語・英会話の家庭教師を始めた。港北区の岸根公園の側のお宅なのだが、いつも自転車で20分強かけて通っている。東急東横線で言えば、白楽駅が最寄になる。ココからは横浜の中心部にもなかなか近い。ベイブリッジも、家庭教師バイトの帰りにチョット寄ってみても良い距離だったので、急な思い付きではあったが行ってみるコトにした。
バイトが終わったのは夜の8時過ぎであった。岸根公園を出発し、東白楽駅を通って南下、東神奈川駅に出る。第二京浜から第一に乗り換えて、ベイブリッジを目指す。暗くて見えないが、右手には横浜港があるはずだ。 |
| 第一京浜をしばらく走り、生麦駅の側の交差点で上を走る産業道路沿いをひたすら南下する。この辺りは、まさに工業地帯。白石精製、キリンビール、日産自動車、NKK、東京ガスなどの工場が並び、東京横浜火力発電所まで見るコトができた。住宅地の「じ」の字もない。通行人なんて全然いない。こんな時間に自転車で走ってるヤツがいる方が間違っている。たまにでっかいトラックや乗用車が脇を早いスピードで通って行くぐらいの道だが、海に近づくにつれ、ダンダン風が強くなってくる気がした。 |
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急な坂になっている大黒大橋を渡れば、いよいよ大黒ふ頭に到着である。左手には鶴見つばさ橋、右手にはベイブリッジが見える。大黒ふ頭は(後で地図で確認すると)倉庫ばかり。色気も何もない、殺風景な場所である。なるほど、あのベイブリッジのオシャレなイメージとは、車で高速道路をドライブしながら「ほら、ベイブリッジだよ・・・」と言うか、桜木町の山下公園やランドマークタワーあたりから、「ごらん、ベイブリッジがキレイだね・・・」と言うものなのだ。何が悲しくて、こんな大黒ふ頭に自転車で来ているのだろうか。しかし、そんなコトはどうでも良い。ベイブリッジまで到着した時の「おおぉ〜!」というチョットした感動はプライスレスである。 |
| ベイブリッジを横に見ながら道を走っていると、やがて行き止まりまで来た。自転車では、どうあがいてもベイブリッジを走るコトはできない。できれば、もっと眺めの良いところで見たいものだ・・・と思っていたら、右に進入禁止の道路があった。車は入れないように塞がれているが、自転車と自分だけなら、その下をくぐって行けそうである。誰かに「ダメじゃないか」と言われようと思われようと、堂々と中へ進入して行った。すると、今度は港湾関係者以外立入禁止の立て札があった。当然、無断で立入させて頂いた。横浜市港湾局、とある。その立入禁止の場所は本当にただっ広く、クレーンが二台だけ置いてあった。普段、何に使われている場所なのかは良く分からないが、とにかく広い。 |
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ベイブリッジも、こんなに近くで見上げるコトはなかなかできない。青白く点滅しており、横浜港の反対側に見える桜木町の風景と合わせてキレイである。夜風が気持ち良く、かすかに潮の匂いがする。思わずアスファルトの上に寝転んでしまう。アスファルトが心地よく涼しい。来て良かった(勝手に進入&立入禁止に入ってしまったコトは申し訳無いが・・)。
横浜港の端っこまで来てみる。ベイブリッジを、本当に見上げる形だ。ふと右を見ると、200mぐらい離れたところに車が一台停まっており、人の気配がする。ここの関係者だったらヤバイなーと思っていたが(関係者に間違い無いと思うけど)、なんだかマフィアの麻薬取引みたいだなぁと勝手な想像を膨らませていた。そんな麻薬取引を頭の中で展開させていたら、懐中電灯らしきものを持った人間が、ゆっくりゆっくりとこっちに向かってくる(ように見えた)ではないか。もう頭の中では港湾局の関係者ではなくマフィアだったので、一瞬「コロサレル」という5文字が頭を横切り、全力で自転車を走らせ逃げ失せた。 |
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ベイブリッジに「次はもっとロマンチックなムードで来るよ」と約束し別れを告げる。来た道を戻り、JR鶴見駅を通り、末吉大通で綱島の家まで帰って行った。なかなか充実した寄り道だった。
夏は、もうすぐだ。 |