テレビ番組のこと



   日本のアニメはレベルが高く、外の国にも受け入れられやすいようだ。もちろん、オーストラリアも例外ではない。
オーストラリアに来て、朝の子供向け番組の中で、セーラ−ムーンを見た時は顎がはずれるほど驚いた。うさぎ達が英語をしゃべっているのである。髪は金髪だし確かに外人のようではあるが、はじめはとても違和感があった。なんと歌までも、同じ曲が英語でカバーされていたのだ。しかし、何度も聞いていると不思議なことに違和感がなくなり、英語もいいか、なんて思ってしまったりした。

   それから知らない間に、ポケモンや、ドラゴンボールが始まっていた。日本の子供たちに人気があるということは、やはり、こちらの子供たちにも人気がある。アニメに国境はないんだなあ、なんてしみじみ考えてみたりした。日本と同じように、キャラクターが商品化されているし、ポケモンなどは映画も大繁盛。それはすごい盛り上がり。
私はと言えば、ポケモンやドラゴンボールなどは、きまって朝放映されていたので、ぎりぎりまで寝ている私はあまり見る機会はなかったし、映画も映画館の前を通り過ぎるときに思い出す程度だった。

   ゴールドコーストに住んでいる時に、エヴァンゲリオンがテレビで始まった。それまで、日本ですら見たことが無かったのだが、ちょっと興味を覚え見てみることにした。なんと言っても、夜の放映だったし。月曜日の夜9時ごろからだったと思う。2本立てで1時間の枠だった。
始まりの歌が日本語で驚いた。高橋洋子さんの「天使のテーゼ」がそのまま流れ、英語の字幕スーパー付きでちょっと感動を覚えた。もしやこのまま、字幕スーパーが続き日本語でみれるのかとちょっと期待したけど、シンジもミサトもみんな英語でしゃべっていた。この時、ちょっと自分の中ではマイブームとなり、月曜日はテレビに間に合うように帰っていた。…あれ?「月9」? どこかで聞いた事のあるような…。はて。

   実は、一番驚いたオーストラリアで放映されていた日本のテレビ番組は、今あげてきた数々の作品ではない。
これは、ケアンズに住んでいる時に再放送されていたもので、こちらのタイトルで「MONKEY」、そう、なんとあの「西遊記」が放送されていたのだ。ドリフターズの人形劇の方ではなくて、堺マチャアキさんや西田敏行さん、そして今は亡き夏目雅子さんらがでている、かの有名なそれである。これはアニメでは無いのだが、TVのリモコンで番組を流していた時に、映像が目に飛び込んで来た時は、思わず手がとまった。それが、西遊記だとわかった時は、小躍りをしたくらい嬉しかった。
これもまたみんな吹き替えになっていて、英語を話すのだが、ゴクウの声がマチャアキの声に近い人を選んだようで、独特の節回しが似ていておもしろかった。日曜の朝にスペシャルだったのか昼までの4時間くらい延々とやっていた。局がSBSかABCで、コマーシャルが入らないので、ガンダーラが流れて終わったかと思えば、モンキーマジックが流れて次の話が始まった。2〜3週間続いたと思ったら、知らない間に終わっていた。

   今はやめてしまった社員に、マイケルというオージーがいた。ある時話をしていて、彼は27歳くらいだったが、なんと、幼い頃この番組をよく見ていたと言っていた。しかも、ちゃんと出演者の名前とか、オープニングとエンディングの歌の時にローマ字で出てくるにもかかわらず、ずっとオーストラリアの番組と信じきっていたと言う。それほど、今の20代後半から30代中盤のオージー達には馴染みのある番組ということだ。

   アニメ、アニメと言われながらも、日本の実写ドラマも実は侮れないということがわかった。
   とりあえず、今これを打ちながら、私の頭の中はゴダイゴの「モンキーマジック」の歌がぐるぐる回っている…。


生活雑記帳へ