ラウンドから帰ってきた人たち。

 ワーキングホリデーでオーストラリアに来ている人達の中で、ラウンドを するというのは、目的の1つとなっている。 ラウンドというのは、時間をかけてオーストラリアを周遊の旅をすること。 ルートや期間は人によってまちまちであるが、一周する人の場合は2ヶ月 〜4ヶ月、人によっては旅の途中で街が気に入ったりすると、そこでしばらく 滞在したり、働いたりとするので、半年くらいかける場合もある。

 交通手段は大部分を長距離バスで移動することが多い。 12時間〜20時間なんていうのはザラで、下手すると48時間バスに 乗りっぱなしなんていうこともある。多くの人はバスパスを持って旅に でている。田舎の方へいくと、バスターミナルもないので、バスパスを持っていると、電話一本で予約が入るので便利だからだ。
 アデレード/アリススプリングス、アデレード/パースなどは、 電車に乗る人が主流。それぞれ、「THE GHAN」「INDIAN PACIFIC」 という列車が走っている。列車は3つのクラスに分かれ、 ファーストクラス(寝台/全食事付)、ホリデークラス(エコノミー寝台/食事無し)、そしてコーチクラス(座席のみ/食事無し)とがある。ラウンドにでる人達はいわゆるバックパッカーなので、コーチクラスを利用する人が圧倒 的に多い。なぜなら料金が寝台とは比べものにならないくらい安いのだ。 最近は、ユースホステルの会員証を持っていると、コーチクラスに関してのみ 半額で乗ることができるというわけだ。
 中には、この電車をラウンドのメインにしている人などもいるので、そういう人は、ファーストクラスを申し込み、お金をかける。インディアンパシフィック号は、有名な列車で、世界一長い直線の線路がナラボー平原を走っている。その距離、例えると東京−京都間くらいある。その間、ひたすらまっすぐ走っていくのだ。アデレード−パースは65時間の長旅となる。しかし、世界の車窓からを味わうことができるのだ。

 宿は、ほとんどがバッパーと呼ばれるバックパッカーズか、 ユースと呼ばれるユースホステルに泊まるのが普通。場所によって料金に 差はあるが、ドミトリーで20ドル前後。安いところだと10ドルくらいのところも あったりするが、エアーズロックなどは1件しか安宿は無いので、 20人部屋で32ドルもする。

……うーん。
なんか、「ラウンドとは」みたいなことをズラズラと 書いてしまったが、本当に書きたかったのはそんなことではない。
 しかも、私自身、本格的なラウンドはしたことがないし。(爆)
5年前にシドニーからケアンズまでの3000kmを10日間くらいかけてバスで旅行をしたことが あるだけ。

 ラウンドに出て、帰ってきた人達は、いろんな意味でたくましくなって 帰ってくる。みんな色が黒くなって、長時間のバスに揺られ、長旅をするからこそ、 そこで生まれた「おばあちゃんのチエ袋」的な、アイデアを身につける。
   ラウンドから帰ってきた人たちの顔つきもシャープになって、 自信があふれているように感じるのは、私だけではないはずだ。
 「もちろん、長い旅の間には、嫌な目にあうこともある。逆に、 そういう事があるからこそ、人の親切の有難さを感じる」とラウンド帰りの 人々は言う。

 ワーキングホリデーという限られた1年という時間に、みんないろいろな期待や 目的を持ってきている。ラウンドに行くべきだというのではなく、ラウンドするのも 選択肢のひとつだということ。
 2ヶ月、3ヶ月というゆっくり時間をかけて旅をすることは、一生の間で考えてみても、 ほとんどの人の場合、あるか無いかではないかと思う。時間は自分で 作るものだとはいうけれど、実際、やることの多い現代人の生活では、 なかなか難しい問題であると思うし…。

 ちょっと、最近、ラウンド帰りのワーホリくんに、旅の話やらを聞いていて、 すっかり気持ちがラウンド肯定思考モードになっているので、こんな話になって しまった…。結局は、自分が旅にでたい病にかかってしまっただけなんだけどね。

 どっか行きたいな。どこ行こうかな。いつ行こうかな。 ブツブツ…。