槍ヶ岳  (上高地 - 槍ヶ岳 - 大喰岳 - 中岳 - 南岳 - 氷河公園 - 上高地)

(コース)
1日目
上高地バスターミナル(6:00) -> 横尾山荘(08:15) -> 槍沢ロッジ(09:20) -> ばば平(10:00)
-> 槍ヶ岳/天狗原分岐 (11:23) -> (泊)槍ヶ岳山荘 (13:50)

2日目
槍ヶ岳山荘 (6:00) -> ▲槍ヶ岳 (6:40) -> 槍ヶ岳山荘 (7:00) -> ▲大喰岳 (07:35)
-> ▲中岳 (08:05) -> 南岳/天狗原分岐 (09:00) -> ▲南岳 (09:15) -> 南岳/天狗原分岐
-> 氷河公園 (11:00) -> 天狗原分岐 (12:06) -> 槍沢ロッジ (13:35) -> (泊)横尾山荘 (15:00)

3日目
横尾山荘 (05:30) -> 上高地バスターミナル(08:30)


序章
『いつかは槍へ』。山に登るようになってからほんの数年。雑誌やコースガイド、Web上の旅行記
を見るたびにそう思っていた。いつかは叶える、でもいつになるだろう。。。

ようやくまとめて山に行く時間をとることができた。訪れたい山はそれこそ山のようにある。
白根三山、鳳凰三山、白馬岳、燕岳、常念から蝶ヶ岳、天狗岳、鹿島・五竜 etc、、、

今回は夏休みの宿題に手をつけるようなつもりで槍を目指すことにした。
『いつかは。。。』が実現する感触を久しぶりに味わうために。



1日目   2004/09/18 (晴れ -> 雨)

9/17の23:30頃、庵氏と車で相模原を出発、沢渡岩見平の駐車場には9/18の2:00頃に到着。
空を見上げると物凄い数の星が瞬いている。天気予報はあまりよくないが、明日の天気に
期待をしつつ車内で仮眠をとる。

5:30の始発バスに乗るため準備をしていると、5:20頃に1台目のバスが出発してしまった。
しかし5:30になるとまたバスがやってきたので最後の1つのシートを確保して上高地に向かう。

6:00頃上高地のバスターミナルに到着。天気は曇っているが、薄日がさしている。
ただし次第に天気は悪くなりそうだ。

梓川沿いのほぼ平坦な道を歩き、2時間ほどで横尾山荘の前に到着。距離的には槍ヶ岳まで
のちょうど中間地点だ。穂高を目指す人と槍を目指す人はここで別れる。
さらに1時間ほどやや斜度のついた道を川沿いに進んで槍沢ロッジに到着。

ここまでは庵氏と行動を共にしてきたが、ここから別行動となる。
庵氏は槍を目指さず、乗越沢から水俣乗越を経て、西岳、大天井岳、常念、蝶ヶ岳と走破し、
翌日横尾山荘に到着、そこで再会することになっているのだ。


横尾山荘前
槍沢ロッジで小休止
この時点では天気が良い

ばば平のキャンプ場
目指す方向には雲が・・・

庵氏と別行動となった後、ばば平のキャンプ場までは快調だった。
その後、庵氏が西岳へ向かうために突き進んでいったはずの乗越沢をすぎ、
天狗原への分岐をみおくる頃にはだいぶバテテきた。急登といえるような部分
は全くないがだらだらと登りが続く。天気のしだいに怪しくなってきて、回復する
ような兆しもない。

『槍は見えてからが長い』とよく言う。しかし見えない。全く。 地図とコンパスで
槍の穂先がどこにあるのか確認するが、ガスでさえぎられていて全く見えない。
槍沢ロッジを出発してから2時間後、グリーンベルトに到着する。
高度を増すに従ってガスが濃くなっていき、今にも雨が降り出しそうな状況にな
ってきた。

殺生ヒュッテへの分岐のあたりで外国人のパーティーとすれ違った。中に一人、
サンダルで岩場を駆け下りてくる強者がいた。登山靴はリュックに括り付けてあった。


ガスが濃くなり、ほとんど視界がないため、足元を見ながらひたすら登り続けて
いると、大勢の人の話し声が聞こえてきた。山荘が近いのだろう。岩場で反射し
ているためどの方角に山荘があるのかはっきりしない。
山荘は目前で、雨が降り出す前に山荘に着きたかったが、かなりバテテいたた
め、ほんの少し休憩をとろうと荷物を降ろしたそのとき、目の前に2匹の雷鳥が
いた。脅ろかさないようにカメラを取り出し撮影した。

『雷鳥を見れてラッキー』

と喜びながら岩場に腰をおろした瞬間。おりしのポケットに違和感を感じた。
カメラをポケットに入れたまま岩場に腰を下ろしてしまったのだ。
恐る恐るカメラを取り出す。 外傷はない。大丈夫だ。
スイッチ ON。 起動する。大丈夫だ。 ためし撮りしてみよう。
・・・液晶にカラーバーが表示されている。液晶が割れているようだ。
『そんなーー!』

シャッターはおりるし、データをメモリに書き込んでいるような動きもしている。
液晶が壊れただけでカメラとしての機能は問題ないようだ。
こんなこともあろうかと(?)、カメラはもう一台ある。 要所ではサブのカメラを
使うことにしよう。


天狗原への分岐。
日差しが弱い。

グリーンベルト

雷鳥を発見

上高地のバスターミナルを出発して約8時間後、槍ヶ岳山荘に到着。
すぐ横に槍ヶ岳が見えるはずだが全く見えない。

部屋に案内されると1つの布団に枕が2つ。まあ、こんなもんか。
一休みしたら今日中に槍に登ってしまおうと考えていたが、一休みしている間に
雨が降り始めた。さらに風も強い。おまけに足もつってしまった。

槍への情熱もすっかり冷めている。今日はゆっくり休んで明日の朝一番に登る
ことにしよう。

槍ヶ岳山荘についたら槍を見ながら生ビールなどと考えていたが、寒くて全く
食指が動かない。下手をすると風邪をひいてしまいそうな感じがしたので、
湯を沸かし暖かいスープで遅い昼食にした。


槍ヶ岳山荘に到着

部屋の布団の中で丸まっているうちに夕食の時間になった。
天気は悪化の一途をたどり、外は嵐のような状況だ。
えび餃子、味噌汁、ご飯を平らげ、明日のお弁当を食堂で受け取る。

日の出の予定は5:30。天気の回復を祈りつつ目覚まし時計を4:30に
あわせる。
天気が悪かったせいか、1人で布団を1枚占有することができた。
ささやかな幸せを感じつつ眠りにつく。

今思えば、バテバテになり風邪を引いたような感じがしたのは、軽い
高山病の症状だったのかもしれない。


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