1.ロッキー目指して(カルガリー〜レイクルイーズ)

JULY.4 (晴れ)
新潟〜大阪〜Vancouver〜Calgaly 30Km

 出発前夜、準備に追われ1時間半睡眠で6時に起きる。NZに行って以来、カナダを自転車で走ることは目標だった。 本当であればカナダ横断が夢であったが、4ヶ月もの休みは取れず、1ヶ月ちょっとという日程でおいしいところを 走ってこようということにした。実は研究生で9月いっぱいまで大学に残って研究していることになっているため、 10月から入社が内定している会社から電話がこないかとても心配ではあるが、まぁ、 内定取り消しにはならんだろうという安易な気持ちで日本を離れることとなった。
 朝、岡崎に新潟空港まで送ってもらった。台湾の時に続いて感謝感謝!!新潟空港から直接関空までのチケットが 時間が合わずなかったため、伊丹空港行きの飛行機に乗る。伊丹空港からリムジンバスで関空へ移動。関空に 着いたらなんだか緊張してきた。なんでだろう?久しぶりのツーリングのためか、海外が不安なのか、 会社が心配なのか、まぁ全部だろうな。
 バンクーバー行きの飛行機は17時だったので、それまでの時間ボーっと椅子に座って過ごす。 いよいよチェックイン。自転車は別途4千円料金を取られた。聞いてないぞー!
 出国手続きも終え、飛行機は17時ちょうどに出発。やっぱり緊張してる。本当に旅に出て良かったのかなぁとい う思いがある。あ〜英語が不安だ。NZの時より勉強してないし。でもなんとかなるさ!
飛行機の中ではすぐに寝た。 ディナーのチキンはうまかった。またすぐに寝て、起きたら日付変更線をまたいだ後だった。また4日の朝に 戻ったんだよなぁって思ったら不思議な感じがした。朝飯はオムレツ。これもなかなかうまい。正直、北米系の 航空会社の機内食には期待していなかったのでうれしい。ドリンクも「カァフィ」って答えてきちんとコーヒーが 出てきてくれた。なんせ、コーヒーを頼んできちんとコーヒーが出てこない時が多いのだ。コーラやココアや オレンジジュースまで出てきたことがあった。私の発音が悪いのかなぁ。どーも、コーヒーを頼むのは緊張する。
 バンクーバーに10時に着く。簡単な入国審査も終えて、カルガリー行きへ乗り継ぐにはどうしたらよいのか 困っていたら、体格のいいおばさんに話しかけられ助かった。飛行機の時間までたくさんあったので、 1万円ほど両替して、マーフィンとコーヒーで時間をつぶす。
 カルガリー行きの飛行機は小さかったが、飛行機の中からはロッキー山脈のたくさんの湖が見える。 カルガリーまで着たら日本人らしき姿はめっきり減ってしまった。 空港に着いてから、すぐに自転車を組み立てた。かなり乗り継ぎがあったのでフレ−ムが曲がってないか不安。 どうも、組み立てて少し走ってみると、無事なようだ。良かった良かった。
とりあえず宿は決まってないけど町にユースホステルがあるようなのでそこを目指して走った。カナダの道は日本と違って 広くてダイナミック。90km/h出してもいいみたいだ。遠くにビルが立ち並んでいるのが見える。 2時間ほど走ってやっとユースに到着したが、部屋はいっぱいらしい。「ほかのユースもいっぱいだ」と受付の人が言ってた。 10KM先にキャンプ場があるみたいだからそこに行くことにして西へ向かう。 カルガリーの公園はきれいでたくさんあるが野宿はNGらしい。途中男の人が自転車で 伴走してくれ、話した。彼もNZを走ったらしい。それにしても、ずっと使ってない英語は、NZのときより分からなくなってる。 全然聞き取れないし、うまく伝えられない。
住宅街を走っていると何やら1台の車が止まって「Can you speak English?」って言ってる女性がいる。 何を言っているのか分からないけど、どうやらその人の家の庭でテントを張らせてくれるらしい。行為にあまえて 車にチャリを載せてその女性の車に乗り込んだ。彼女の名前はビビアン。見た目32〜35歳。フランス語の先生らしいが 今は休職中。フランス語の先生はカナダにたくさんいるみたいだ。ビビアンも今までたくさん旅行してきたらしい。
彼女の家で夕食を少しいただき、もう少し彼女と話したかったが、ビビアンはもう寝たがっていたのでぼくも庭のテントで 寝ることにした。まだ10時なのに全然明るい。変な気分だ。

長い長い7月4日が終わった。



JULY.5 (晴れ)
Calgaly 25Km

今日もここにいることになった。ビビアンは「明日の朝、カーニバルがあるからいっしょに行こう」って言ってる。 まぁ、明日ならいいかぁって思ってお世話になることにする。ちょうど旅の支度もしないといけないし。
今日は1日オフとなったため、街(ダウンタウン)にチャリで行った。ダウンタウンまではボウ川沿いにサイクリングロード があって快適だった。カナダではサイクリングがすごく盛んなようで、カップルやファミリーやいろんな人が サイクリングを楽しんでいる。日本ではあまり見られないな。
ガスカートリッチと米を買って、昼飯は韓国人女性が経営してる小さな店に入った。サンドイッチとポテトを頼む。 彼女は気さくに話しかけてきてくれて、漢字で筆談した。すごくいい人だった。初めてチップを渡して店を出た。
ビビアンの家に戻ったら、ビビアンは友人を連れてきていた。30年来の友人らしい。彼女はたくさん話しかけてきたが 早すぎてさっぱり理解できない。そのうち3人でビビアンの料理を食べて、お酒も飲んで、何やら巻きタバコのようなもの を作って吸い出した。 「What is this?」ってその友人に聞いたら「Heavy sigaret」って答えが返って来た。でも、どうも様子がおかしい。 ビビアンと彼女の友人が交互に吸っている。鼻のあたりをムズムズさせている。なんか、映画で観たドラックをやっているときの 姿そのものだった。途中、ぼくにも薦められたが、思わず断ってしまった。今思えば一回くらいやってみたかったなぁ。 その後、彼女らはムショーにハイテンションになり、ますます英語も何を話しているか分からない。お酒が足りなくなったので 車で買いに行くと彼女らが話してたが、ぼくはドラックとアルコールの入った人の運転で車に乗りたくなかったので 「留守番してる」っていったら、ビビアンが人が変わったように怒り出した。怖いのでぼくも同乗することにした。 案の定、ビビアンの運転は荒く、ウインカーを出そうとしてワイパー動かしているし、エンストしまくるし、カーブは スピード落とさないしで、ハラハラしまくった。ドラックは人を変えるね、まったく。
ビビアンはいい人だけど、すごく気を使ってしまう。きっとビビアンの方が気を使ってるんじゃないかと思う。明日は ここを出て行こう。


JULY.6 (曇りのち雨)
Calgaly 16Km

 朝ビビアンに起こされる。「カーニバルは明日みたい。今日ヒトシは出発するの?」と聞いてきたが 「I'm thinking」と答えた。今にも雨の降りそうな天気なので、午後になって決めることにした。 こんなことだったら昨日出発しておけば良かったなぁ。
 今日も自転車でダウンタウンに行った。昨日あれだけ街を走ったから道に迷うことはなかった。 銀行でトラベラーズチェック(T/C)を交換してショッピングセンターでフリースを買った。こんなことだったら 日本からトレーナーをもってくればよかったなぁ。
 ビビアンの家に戻ったら、ビビアンが彼氏を連れてきた。メガネをかけた物静かな彼である。その彼とビビアンと3人でリビングで 「Lost in N.Y.」を見た。よく分からんストーリーだ。怒っているシーンが多くて早口で何を言っているか理解不能である。 そのうち、ダニーというビビアンの男友達が遊びにきた。
貫禄のあるその男性が部屋に入って来るなり、ビビアンが「ハーイ、ダディ!」<(僕にはそう聞こえた。)と言っているので、 てっきりビビアンのお父様だと思ってしまった。 「Are you bibian's father?」って僕が言ったら、ダニーがムッとした顔つきになったとき、 僕がまずいことを言ってしまったことに気づいた。気まずかったので、「I go to bed,good night」と言って、テントに逃げ込んだ。
 次に日ビビアンから聞いたのだが、僕が寝た後、ダニーとビビアンの彼氏(メガネ君)がドラッグで大喧嘩したらしい。 ジョークでメガネ君がドラックをやっているダニーに向かって「I'm policeman.」と言ったらダニーが怒って 大変なことになったみたい。あ〜怖い怖い。



ビビアンとツーショット

普段はいい人です。

JULY.7 (晴れ)
Calgary-Canmore手前 46Km

 今日はスタンピードパレードの日。朝6時にビビアンに起こされる。昨日、7時に起きるってビビアンが言ってたのになぁ・・・。 ぼくの間違いか!?7時10分のバス(ダウンタウン行き)に乗るためらしい。よく自分の状況を把握していないがとりあえず ビビアンについて行くことにする。
 バスは前払いであることに乗ってから気づいた。バスを降りるときもお金を払わずタダで乗ってしまった。運転手も気づいてないし いいかぁ。どうも、$1.60でどこまでも乗れるらしい。スタンピードパレードは世界中の国々からマーチングバンドのようなのが 参加していた。日本からも能登から参加していたみたいだったが、ちょっとありふれた感じで目立っていなかったのでもっと 日本文化を前面に出せばいいのにぃと勝手ながら思った。
 パレードから帰ってきて、天気がいいので午後から出発するこことにする。ずっとカルガリーに居てもいられないしね。 ビビアンと写真を撮って出発。ここではいろいろあったけどカナダという国に慣れるにはいい時間を過ごしたと思う。
カルガリーの市内を抜け、自転車をこぐ。しばらくするとカルガリー冬季オリンピックのジャンプ台が見え、それを過ぎると 北海道の富良野のような景色が続く。とりあえずバンフの方向に走っているが今日どこまで走るのか決めていない。 ずっと向かい風であるのとゆるやかな上りのため時速11Km/hくらいで進んでた。とても疲れる。久しぶりだからか、 やけに重く感じるし、しんどい。フル装備での長距離サイクリングは一年ぶりだからなぁ。
夕方7時になり、近くの町のキャンモアまではまだ50Km以上ありそうなのでこの辺で寝ることにする。ハイウエイのわきに 木で隠れて、道路から見えにくい所を発見したのでそこでテントを張った。
 今日の夕飯はご飯と缶詰。疲れてすぐ眠ってしまった。


JULY.8 (晴れのち曇り)
Canmore手前-Banff 81Km

 8時に起きる。今日も天気が良い。昨日とは違いやや追い風のようだ。よかったぁ。朝起きて風向きをすぐチェックしてしまう。 日本と違い大陸では風向きが一日中変わらないからだ。昨日の残りご飯と缶詰で朝食を取り9時半に出発。
 だんだんロッキー山脈が近づいてくる。すごいスケールだ。圧倒されそう・・・。ロッキー山脈の裾野までのびるる道路に Woo〜Canada!!と叫びたくなる。
 途中のガソリンスタンドでランチにする。サンドイッチとオレンジジュースを買った。日焼け止めを塗らなかったせいで 左足の外側がもうひりひりする。甘く見てた・・・。
 キャンモアでパンとジャムとトマトを買って、それからバンフへ向かったがだんだん雲行きが怪しくなってきた。バンフの マウンテンキャンプ場に着いたころには雨が降ってきてしまった。すぐテントを張ってシャワーを浴びた。すっごく気持ちが良い。 2日間シャワーを浴びてなかったので体がベトベトだった。夕飯は日本から持っていったレトルトカレーを食べ、今ベンチで日記を 書いている。それにしても$17は高すぎ。こんなもんかなぁ。ユースホステルとたいして金額がかわらないよ。 NZは安くてよかったなぁ。まぁ、観光地だからしょうがないのかなぁ。あぁ、そろそろ日本語使いてー。


















Woo〜Canada!!

JULY.9 (晴れのち曇り)
Banff−Jhonston canion 40Km

 ちょっと寝坊、9時に起きた。朝は少し雨が降っていたが、朝食を食べているとだんだんやんで、青空が顔を出した。11時に キャンプ場をでる。キャンプ場の近くの丘から眺めの良い景色が広がった。日本から来る前に思い描いていたカナダが そこにあった。
山を下りると、バンフの街は賑わっていた。日本人らしき姿も見える。とりあえずボウ滝へ行ったがマリリンモンローの映画に出た 場所らしいがたいした所ではなかった。インフォメーションセンターに行って絵はがきを買ったが、郵便局が月曜日で 休みらしい。
 バンフを出てハイウエイにのる手前できれいな湖に出たので、そこで昼食にする。カヌーをしているファミリーに挨拶した。
 ハイウエイはすぐとなりを車が100Km/h以上で飛ばしている。怖いね。そのうち晴れと曇りが交互になる。良い天気が続けー。 ハイウエイを下りて旧道(1A)に出た。ガイドブックによるとこっちの道のほうが景色が良いらしい。 ハイウエイを下りたとたんに針葉樹に囲まれた道路に変わる。信州を走っている感じに似ている。これがサイクリングだな。 高速道路みたいなところをチャリで走っていてもなんかうれしくないもんな。整備されすぎてて。
ジョンストンキャニオンに着いた。滝があるらしいのだが一つだけ見てさらにうえに行くのはやめた。今日はこれ以上走るのは やめて、すぐ近くのキャンプ場に決めた。本当はレイクルイーズまで行く予定だったのに・・・。やっぱ朝は早く起きないとね。 ここのキャンプ場も$17。うどんとラーメンを作って食べた。
 それにしても唇が痛い。日焼けと乾燥で唇の両脇開くとが痛いのだ。やけどのように腫れてるし最悪。湿気の多い 秋田や新潟で育ったから、ちょっと乾燥していると弱いね。
 もう寝る。あしたこそレイクルイーズだ!!










左: バンフの街中。日本で言えば軽井沢って感じです

上: 氷河が見えます






エルクです。旧道を走っていたところ道路から偶然見つけました。 ロッキーではあちこちで見ることが出来ます





VIA大陸横断鉄道です。こんな景色眺めながらの電車の旅行もいいだろうなぁ・・・
ビール片手に楽しみたーい!



JULY.10 (曇り)
Jhonston canion−Lake Luise 48Km

 朝から雨が降っていたが、10時くらいからやっとやんでくれたのでテントからノコノコ出る。出発が11時半になって しまったけどまぁしょうがない。今日は走行距離は短い予定だし。
 (1A)をレイクルイーズに向かって進む。右手にキャッスルマウンテンが見えてきた。惚れ惚れするほど格好良いのだ、これが。  名前のとおり城のようで、男性的って感じかな。
 道は針葉樹林の中を進む。向かい風でなかなかスピードが出なかった。レイクルイーズの街に入るとすぐに ショッピングモールがあった。ここしか店がないので、バナナとラーメンとオレンジジュースとかソーセージとかを買う。本当は ずっと食べていないので肉が食べたくてしょうがなかったのだが、肉が売ってない。ソーセージで我慢する。 ここは観光地。日本人の姿も見かける。キャンプ場に泊まるやつなんていないだろうなぁ。レイクルイーズに入ったら、 標高が高いせいか寒くなったので、手袋を買う。指は自由に使えるやつ。あと、切手も買ってキャンプ場に向かった。 キャンプ場にはものすごい数の車が並んでいる。ぼくも車といっしょに並んでいたら、親切に係りの人に前に来てもいい 見たいな事を言われすぐにチェックイン。ここには2泊の予定。本当は3泊したいがYHにいって明後日空いているか聞いてみてから にする。YHで洗濯をしたいし、日本人とも話したいし・・・。ここのキャンプ場はとても広い。とりあえず濡れているテントをたてて YHに行ってみたが明後日も部屋がないといわれる。しょうがない。あきらめてリカーショップでビールを買って帰ってきた。 夕飯は米を炊いて缶詰とソーセージ。ご飯が余ってしまったので、明日の朝チャーハンにでもするかな。
 ビールは酔える。本を読んで寝た。


2.アイスフィールドパークウエイ(レイクルイーズ〜ジャスパー) へ続く・・・