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犯罪FILE No. 03 氷上にきらめくアイスピック
6月26日
26氷河クルーズツアーが予定されていた。集合時間まで時間があったので、郵便局へ行くことにした。ゴルゴが絵はがきを出す、というのだ。誰宛に? どうやら自分宛にらしい。記念にするのだそうだ。郵便局へ行く途中、海上をジェット戦闘機が飛んでいるのを目撃し、「ジェット機ですよ、ジェット機、いいなぁ、F15でしょうか? えぇ、えぇ」とゴルゴははしゃぎ出す。「よかったですねぇ、アラスカに来た甲斐がありましたねぇ」とねぎらうシゲゾーであった(ホントか?)。
絵はがきも出し終え、集合場所のキャプテン・クックホテル前へ到着。

キャプテン・クックホテル
いろんな観光会社のツアー客が混乗するバスで、氷河クルーズの出航するウィッティア村まで行く。ワイルドライフツアーで一緒だったサトミちゃんとユミちゃんも一緒だった。途中、通過する道路標識に銃弾が撃ち込まれたような穴があいており、ゴルゴはそれを何とかカメラに納めようと苦心していた。シゲゾーが「標識が見えてからカメラを構えたんじゃ間に合いませんよ」と言うと、「カメラを構えたままじゃいつ標識が来るかわからないんです、えぇ、えぇ」とゴルゴ。ぷ。結局標識は撮れなかったようだ。
ウィッティア村へ着く直前に長いトンネルを通るのだが、それは列車と共用しているらしく、線路をまたいだ形でバスは進んでいった。
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ウィッティア村の様子
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村で見つけたハーレーダビッドソン。ハーレーのシールが貼ってあるからきっとハーレーに違いない。どこから見てもハーレー(笑)。 |
さて、いよいよクルーザーに乗り込む時が来た。サトミちゃん、ユミちゃんたちと列に並んでいると突然ゴルゴが、「あ、忘れてきた」と声を上げた。「何を忘れてきたんです?」シゲゾーが尋ねると、「エア・パッキングですよ、エア・パッキング、えぇ、えぇ」とゴルゴ。「はぁ? エア・パッキング? 何に使うんですか?」とシゲゾーがよせばいいのに思わず尋ねてしまった。そのときである。ゴルゴの目がきらりと光り、アイスピックよろしくうんちく攻撃がザクッザクッと始まったのだった。
「知らないんですか? 寒いところと温かいところとを行き来するとカメラの内部で結露するんです、えぇ。デッキと船内とを行き来するときには注意しなければなりません。それを防ぐために、カメラをエア・パッキングで包んで移動するんです。するとですねぇ、えぇ、温度差が緩やかになって結露を起こさないんですよ、はいぃ」
「で、そのエア・パッキングをわざわざ日本から持ってきて、ホテルに忘れてきた、というわけですか?」
「えぇ、えぇ、そうなんです、はいぃ」
シゲゾーは吹き出すのを防ぐために、にこやかな笑顔をつくり、顔の筋肉をゆるめた。しかしこの苦しみは1人で抱え込むのにはつらすぎた。そこでそばで、何を話しているんだろう、という顔で立っていたサトミちゃんに、ことのあらましを説明した。説明を聞いたサトミちゃんも笑っていた。しかしその山形に笑う目の奥に、「何か違う」という疑念の炎が揺らめいていたのをシゲゾーは見逃さなかった。マズイ、これでは逆効果だったか!?
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クルーザーに乗り込むところ
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船内の食堂で早くも双眼鏡を使い出すゴルゴ。「外で使えば?」とは決して言えないシゲゾーであった。 |
ここでサトミちゃんとユミちゃんを紹介しておこう。
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Kenny
「サウスパーク」より
(参考資料)
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サトミちゃん
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ユミちゃん
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船上では、それぞれ思い思いの場所に行っていた。たまたまサトミちゃんをデッキで見つけたシゲゾーは先ほどの失敗を取り返すかのようにゴルゴの魅力について語った。いかにゴルゴがすごいのかについて(笑)。シゲゾーの熱い語り口にほだされたのか、氷山の氷のように固まりかけていたサトミちゃんの心も次第に溶け、ゴルゴに対する認識も改まったようだった。このときゴルゴのホームページを作ることを約束して、これが存在しているのだ。後に聞いたのだが、このときの話がユミちゃんにも伝わり、ゴルゴはふたりの中で一躍スターダムにのし上がったようだ。今回はシゲゾーのお手柄である。しかしこのことをゴルゴは知らない。知られちゃいけ〜ない♪

一応氷河も観たんだよ、の図
| 使用された武器 |
被害者 |
被害状況 |
| アイスピック |
サトミ
ユミ
シゲゾー |
小
無(聞いてなかったと思う)
中 |
帰国後、ユミちゃんからこのときのことについてのメールが届いた。報告しておこう。
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シゲゾーさん、こんにちは。ユミです。
実は、氷河クルーズの最終部分で、ゴルゴさんと二人きりの時間があったんです。
サトミちゃんは、ずーっと外だし、私は寒いから、一人船内で、飾られた氷河の塊(サンプル)を眺めてたんですね。
そしたら、後ろから忍び寄る影が・・・
「これはホントに氷河の塊なんですかね?」と。
私は、「え、だって、ガイドの人が、氷河だって言ってましたよ」と言いました。
「これはですねぇ、観光用にオリジナルで作ったものに違いありません。えぇ、えぇ」
「えー!!なんでですか?」
すると、すかさずマシンガンが始まりました・・・。
「氷河であれば、密度が・・・空気の泡が・・・(ごめんなさい、覚えていない・・・)」
と5分ほど氷河トーク(でもゴルゴさん一人)が繰り広げられました。
そんなこんなで、船の出口を出、ウィッティアに着くまで、ゴルゴさんトークはずーっと続いてました。
カナダが一番良かったという話をすると、ゴルゴさんもカナダのカルガリー方面(?)が一番お気に入りだったらしく、私が、話している内容とトークが噛み合わないほど、自分のお気に入りの土地のお話を続けたがるゴルゴさんに、私は、
「これほどまでの人を私は見たことがない・・・いつもなら引いてしまうところだが、逆に面白い!!!!!」と心の中で思いながら、いつ彼の一人トークが終わるのか、待ち構えていました。
彼のトークを遮ったのは、目の前にいたアメリカ人のおばちゃんでした。
「彼女がマグカップを買ったが、どう考えても値段が高いわよね。これは、アメリカ本土からアラスカに運ぶ空輸代が高いんだわ」と話しかけてきました。
そんな彼女の話が理解できていたかはさだけではありませんが、私が笑顔で答えていたら、5秒ほどでまたゴルゴさんの一人トークが始まったのでした。
そんなこんなで、出口で待っているサトミちゃん、シゲゾーさんを見つけた時の、うれしかったこと!
早速、サトミちゃんに、ゴルゴさんネタを報告したのでした。
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| 使用された武器 |
被害者 |
被害状況 |
| マシンガン(フルオート) |
ユミ |
大(なんとか一命を取り留めた) |
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