目標を見定める
 (2004/9/2)


あれもこれもやらなきゃ、とパニクっているときは、やるべきことをリストアップして、プライオリティーを作って、やるべきことを具体的な作業に置き換えることが大事である。

「今度のテストでイチバンになる」
より、
「このテキストを一冊完全に理解する」

の方が具体的な目標だし実行もしやすい。目標が明確であるとは、具体的か否かってことじゃないだろか。ロバート・ハリスの百のリストじゃないけれど(詳しくは『ワイルドサイドを歩け』を参照ござれ)。
無為の一日だったりすると後悔至極になって落ち込んで焦燥感と自己嫌悪に苛まれるのは、受験生とちっとも変わんない。いくつになっても。

目標はあっても、じゃあ何すんのか?と自問したときに、具体的にすべきことが見えこてないんじゃ、目標を持った甲斐がない。漠然とではあっても、目標を持つのはいいことに決まってる。じゃあ次にどうすんのかと考えて、具体的な作業項目を作るということを忘れてはいけない。

これは、紙とペンがあれば、誰でもいつでもどこでも簡単に始められるのだ。

人間そんなに漠然とした夢と希望だけで生きていくわけにいかない。
漠然とした夢と希望だけを百個並べることも不可能だ。
しかし、たったひとつの漠然たる夢や希望を、百個の具体的な目標に分解し、変換することは可能だ。しかも分解しながら具体的目標を見つけるのは、案外楽しい。

例えばこんな感じだ。例えば、なので、念のため。

◆語学は中国語と英語をマスターしたい。
よし、目標は中検定3級と英検準一級を取る。期限は年内にしよう。
ニ言語あってやる気マンマンなのだが、「二兎追うものは一兎も得ず」っていうからな。まずは英語をそこそこのレベルに仕上げるのが先か。じゃ、準一級のテキストを買ってきて、それを仕上げることを優先させよう。
 * * *
よし、テキスト買ってきた。このテキストなら、1時間一単元のペースでできそうだ。丁度一か月で終るように構成されているし、これならなんとかできるだろう。

◆体がなまって腹も出てきた。ビール腹だな。禁酒するか?いやそれより、体を鍛えることが先だ。問題の根本は、酒より運動不足だ。体力も落ちてきたし、体もたるんできた。体を鍛えることが目標だ。何をして鍛えようか。テニス・スクールにでも行くか?でも金がない。走るか?ただ走るだけじゃ飽きそうだ。サークル見つけるか?それじゃ、カワイイいお姉ちゃんに会ってヨコシマな誘惑に流されてしまいそうだ。
よっしゃ、まず最低限毎夕1km走ることにしよう。たった1kmでも継続は力なりだ。坂の上の神社まで行って戻ってくるコースなら、ちょうどいい距離だな。とりあえず、一週間休まずやってみっか。

◆最近面白い出会いないな。テニス・サークルみたいに金かかって邪な欲望に流されるのはイヤだから、そういう出会いはやめとくことにしよう。いっそボランティアでもやって、知らない世界を覗いて見るか?半分好奇心だけどね。罰当たりかな。でも聖人でもない凡庸なる人間が、好奇心だけでボランティアに参加するっていうんだ。天と地がひっくり返りそうだろう。凡人の好奇心を嫌悪するようなボランティア団体なんて、ダメなところに決まっている。万人の無欲な善意を踏みにじらないのが、ボランティアを求める上での条件じゃないか?マザー・テレサが、ボランティアの人を選別したか?そういえば、この前、HPで見たある子ども記者の集まる非営利団体で、ボランティア・スタッフ募集してるの見たな。よし来た、メール出してみっか。

◆体を鍛えるのはいいんだが、今日走ってみたら、坂の途中で足ガクガク、呼吸はゼエゼエで、長年運動をしないできたのと、タバコの習慣が、よっぽど体にきているらしい。こりゃ健康と悪癖どちらか取らんといかんようだ。仕方ない、止めっか。でもイライラすると、ついつい吸いたくなるんだな。我慢デキネ。麻薬中毒とは比べられないだろうが、これも一種公認された麻薬中毒だな。まずは今日一日24時間だけは吸わないことにすっか。これって自分ひとりでは、なかなか難しいんだよなぁ。吸う余裕もないくらい忙しい計画立てちゃうか。もし吸わなかったら明日も今日と同じコースとしよう。もし吸ってしまったら、明日は2往復のペナルティーを自分に課そう。(自分にウソをつかないために、禁煙日記とかHP作るのも、いいかもなぁ)

◆楽器が上達したいゼ(註:これかなり個人的な趣味が反映されてるなぁ・・・)まずは、今持ってる教則ビデオのフレーズを、ひと通りデキルようにしたいものだ。毎日ひとつずつと決めて、10分でもいいからやってみるか。帰宅後の1kmランニングの後にこれをやるか。一ヶ月もあれば全部終わるだろう。
それと、自分を追い込まないと、人間死ぬ気でやらないものだ。人前で演奏するか。ライブを企画すっか。

◆仕事のことも。仕事でも目標がなきゃ、やってられません。よし、今週は○○○を達成するとしよう。その為に必要なのは、△△△をすることと、□□□をすることと・・・


どうです、お楽しみいただけましたか。
こんな感じです。
これはほんの例ですからなんですが、ご自分でおやりになるときは、もっともっと細かく分解して、具体的な目標に置き換えて行くんです。細かく分解すればするほど、シンプルな目標設定が階層的に配置されてくるはずです。

目標はたくさんありすぎると、ケンカを起こすので(相殺=ソウサイってやつですか)、できるだけ少なく実行可能な量を選定すべきです。だからプライオリティーをはっきりさせるのが大事です。
一日は24時間なのだから、できることに限度がある。
限られた時間をどう使うのかという問題でもあるので、時間管理の技術とも関係している課題ですね。
自分の一週間のライフパターンを表にして、一日のスケジュールを組むのもいいでしょう。変則的な生活をしている人は、帰宅後就寝までの時間ごとに三パターンくらいの、課題実行計画を作るとかね。次の日に大事な会議があるとか、いろいろ言い訳が出てくる恐れありの日のスケジュールも組んでおくべきです。「空白の時間」をスケジュールに入れておくのです。
私も、自分の体験談を書いてみたいと思っていますが、まだ実行してないので、今後の目標として。