トルコでホームステイ 01年4月
家庭生活はこんな感じ
○ ステイ先の家族 ○

 私がホームステイした家庭はアンネ(お母さん)、ババ(お父さん)22歳の娘ベルマと兄という家族構成でした。既に退職したババは冬は一緒に住んでいるのですが、春からは近郊の村に一人で住み、蜂蜜作りをしています。私がステイしていた時、1週間ほど一時帰宅していたので会うことができました。アンネは専業主婦で、料理がとても上手です。ベルマは病院で検査の仕事をしています。兄は英語教師だそうですが、この時は徴兵期間中だったので会えませんでした。というわけで、ステイ中は基本的にアンネとベルマだけ、平日の昼間はアンネだけと、比較的静かな環境でした。このホームステイというのは、東京でトルコ語を習っていたところのプログラムに申し込んだものです。
アパート外観とリビングの写真を
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○ 日々の生活 ○

 では、一日の生活はどんな感じかというと、ベルマは働いているので、ふつうに朝おきて家を出て、夜はまっすぐ帰ってきます。ダイエットをしているとかで、朝食はほとんどとらないようでした。アンネは朝ベルマを見送ってからは、家事をしたり、TVをみたり、用事があって外出したり、とここまでは日本の家庭となんら変わりありません。大きく違う点といえば、濃厚な近所・親戚づきあいが生活の中で大きな割合を占めていること、それにイスラムが根付いていることなどです。近所・親戚づきあいについてはページを改めて書きますが、イスタンブールやリゾート化が進んだ海沿いの街を除くと夜遊びするような場所もほとんどなく、若い人も家庭中心の "健全な"生活をおくっているようでした。アンカラ一番の繁華街クズライは、昼間は人を掻き分け歩くくらい人でごった返していますが、一度夜10時頃行ってみたら、人もまばらで唖然としたことがあります。また、大半がイスラム教徒の国なので、礼拝の時間になると「エザーン」(お祈りへの呼びかけ)が聞こえてくるし、アンネは毎日部屋で礼拝を欠かしません。ただ、礼拝をするしない、お酒を飲む飲まない、女性がスカーフをつけるつけないなどは個人によってまちまちです。たとえばアンネは礼拝をしますが、ベルマが礼拝をしているのは見たことがありません。かといってベルマが敬虔でないということでもありません。彼女はエザーンが聞こえている時にTVで音楽などが流れていると、「エザーンが読まれているから。」と言って必ず音を消します。程度の差はありますが、宗教的な自覚は一般的に日本人よりずっと強いのです。
○ トルコのおうち ○

 ステイ先はよくあるアパートの1階で、3LDKという間取りでした。わたしは不在の兄の部屋を貸してもらいました。他のトルコ人の家庭へもずいぶん行きましたが、たいていリビングルームには応接セットとでもいえそうな家具類がそろっており、至るところにレース編みの敷物などがきれいに飾られていました。床には絨毯が敷いてあります。家具や装飾品に対する思い入れは、かなり深いようです。玄関は日本のような段差がないので初日にうっかり靴のまま部屋に入ってしまいましたが、ふつうは玄関でスリッパなどに履き替えます。バスルームはシャワーだけ。湯船などありません。トイレはシャワールームとは別になっていて、一見和式に似ていますが、ふつうの水洗のレバーと別に小さな蛇口とバケツがあります。これがトルコ式で、紙の代わりに汲んだ水と自分の手で"手動ウォッシュレット"をします。トイレットペーパーもありますが、それは洗った後の仕上げ用。別に日本式にトイレットペーパーで済ませてもよかったのですが、おもしろそうなので"手動ウォッシュレット"してみたら、こちらのほうがさっぱりして気持ちがいいではありませんか。意外な発見でした。
○ 感想 ○

  1ヶ月間ホームステイしてみて、普通の家庭生活を丸ごと見られたのは、本当に貴重な体験で為になりました。ただ、アンカラは観光するところも少なく、ホストファミリーとも比較的さっぱりしたつきあいだったので、家庭生活だけでは退屈したのも事実です。後半はトルコ語の個人授業で外に出たのでだいぶ充実しましたが。個人的には旅行の方が気ままでいろいろな人に出会えるので楽しかった気がします。私の場合期間的に中途半端でしたが、もし2-3日旅行の延長で家庭体験をしたい、とか、数ヶ月間ステイしながらトルコ語学校に通うとかの目的であればホームステイは最適ではないかと思います。
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