トルコでホームステイ 01年4月
噂の近所・親戚付き合い
○ 専業主婦たちは集う ○

 平日の昼間は主婦達のお付き合いの時間です。ステイ先には、アパートのお隣の奥さんと娘のハティジェちゃん(4歳)がほぼ毎日遊びに来ます。近所に住むアンネのお友達のおばさん方もやってきます。こういう時、みな編みかけの編物(レース編みなども)を持参します。だいたい主婦達が集まると、おしゃべりしつつ、出されたおやつ(手作りが多い)を食べ、編物をしつづけるのです。とても気軽に行き来するので、当然知らない人どうしがはちあったりすることもありますが、みんな一緒におしゃべりに興じます。 もちろんアンネはお客さんを受けるだけでなく、お客としてよく近所にあそびに行きます。私も時々ついていきました。しかし、もともとこういう体験もしてみたくてホームステイしたにもかかわらず、すぐに飽きてしまいました。話もよくわからないし、たとえわかったとしても話題についていけなかっただろうと思います。こうしてエセ専業主婦をめざした私はあっけなく挫折してしまいました。 
○ 夜の訪問 深夜まで ○

  さて、トルコのお付き合いは夜も続きます。さすがに毎日ではありませんが、かなり頻繁に近くに住む親戚と行き来をしていました。近所のお友達の場合もありましたが、親戚が多かった気がします。仕事から戻ったお父さんや子供達も含め家族ぐるみで訪問します。一緒に夕食をとることもあるし、夕食が終わってから訪問することもあります。仕事で遅くなったお父さんなどは途中参加です。私もアンネたちとすぐ近くの親戚に何度か行きましたが、行くたびに別の親戚たちがたくさんきていて、父方の親戚だろうが母方の親戚だろうがみんなごちゃごちゃなので、もう誰でもいいや、といちいち親戚関係を確認するのはあきらめました。向こうも見ず知らずの日本人がいてもそれほど違和感を感じてはいないようで、こういうお付き合いは非常にオープンになっているんだと、つくづく感じました。それに、どこでも小さい子供(ときには赤ちゃん)から、10代、20代、30代…と様々な世代の人がいるのです。もう立派なコミュニティーを成していると言えるかもしれません。 昔の日本もこうだったのでしょうか…。
  夜のお付き合いでも、チャイを飲み、おやつを口にしながらおしゃべりするのが中心です。TVをみている人もいます。ソファーで眠ってしまう子供もいます。そして、おしゃべりは平日でも夜11時・12時くらいまで続きます。日本じゃ考えられないことが、ここでは日常生活の一部になっているのです。私はビジターとしての見物気分だったので“おもしろい経験”といえるけど、トルコ人と結婚している友人が、こういう親戚づきあいを“もうたくさん”と言う気持ちもよくわかりました。旅行でお客さんとして家庭に招かれるくらいが楽しくてちょうどいいなぁ・・・、私は。
○ ハティジェ ○

 ステイ初日にお隣のハティジェちゃん(女の子・4歳)と会って以来、私は毎日のようにハティジェの遊び相手を務めることになりました。(もしかすると、私の方が遊ばれていたのかもしれません。)彼女はたいていお母さんと一緒に遊びに来ましたが、時々一人で玄関のチャイムを鳴らし、ドアが開くやいなや下の方からスルリと入ってきて、次の瞬間靴を脱ぎ捨ててタタタと奥の居間に駆け込んでいるのです。ある日、朝私がまだ寝ている時に、バンッと部屋のドアが開きハティジェが入ってきたこともあります。「まだ寝ているの?起きて、いつもみたいにお絵かきしようよ」と言われてしまいました。そう、彼女は絵も字もまだ書けないのにお絵描きが好きで、置いてあるペン立ての中身を全部机の上にぶちまけ、私の本や、テーブルクロスにも落書きをします。 アンネやベルマはこういう悪戯はきちんとしかるしハティジェも従うことが多いのですが、私はうまくしかれず、毎日悪戦苦闘していました。
 顔立ちがはっきりしているせいか、ハティジェに限らずトルコの女の子は大人びて見えます。ハティジェもショートカットにピアスで、とてもませていますが、中身はやはり4歳。 「どこから来たの」と聞くので私が「日本から来ました。」と答えると、意味がわかっていないらしく、「私も日本から来たの。」と言い出します。そばにいたお母さんが慌てていました。お遊戯も大好きで、一緒に身体を張って遊んであげると大喜びでした。(やりすぎると、息が切れるし、目も回るし大変だった・・・。) ハティジェちゃん、今頃どうしているのかな。
私のサングラスをかけた
ハティジェちゃん
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