たくやはまみちゃんにききました。
「リコンってやつをすると、僕、おかあさんに会えなくなっちゃうの?」
「こらっ!まみちゃん、そういうお話はしてはいけません」
智恵子先生がきて、まみちゃんに注意をしました。おかあさんがいない人に、こういうことをいってはいけませんね。
「はぁい」
まみちゃんは素直にいいました。
「たくやくんにごめんなさいしなさい」
「ごめんね、たくや君」
まみちゃんは素直にあやまりました。
「智恵子先生」
突然、たくやはいいました。
「妙子先生はどこにいっちゃったの?」
「え?」
一瞬、智恵子先生は言葉を返すことができませんでした。
「あ、ああ…妙子先生はね、他のお仕事をすることにしたみたいよ」
たくやはふうんと、うなずきました。
「妙子先生にいっぱいありがとういいたかったのに」
たくやはそう言って寂しそうな顔をしました。
「そうね…先生も残念だわ」
智恵子先生はちょっと考え込んでから、言いました。
「さあみんな、ご飯食べたら後片付けちゃんとするのよ」
智恵子先生は、今考えても仕方がないので、確認してみることにしました。たくやを送り迎えしている、あの人に…。

 帰りの時間になりました。
「今日は先生と一緒におとうさんまとうね」
智恵子先生はたくやの側にいることにしました。
「ねぇ、先生…」
「ん?」
たくやは弱々しくしゃべりました。
「僕のおかあさんリコンしちゃったの?だからいなくなっちゃったの?」
たくやは泣きそうです。智恵子先生は優しく言いました。
「ごめんね。たくやくん。あたしも、たくやくんのおかあさんの事よくしらないんだ」
「そぅ…」
「でもね、たくやくん。大丈夫。おかあさんはきっとたくやくんに会いにきてくれるよ。
おかあさんはね、自分の子供のことを簡単にきらいになったりしないから」
精一杯、智恵子先生は言いました。
少しでも、たくやくんを元気付けてあげたかったのです…。

つづき