Vol.2   遺伝子


 細胞が分裂すると、その細胞の精神も分裂しているんです。意味、おわかりになりますか?最も単純な細胞の分裂は、クローンができるということです。

 ですが、クローンを作り出すだけでは「進化」というものは、それ以上進むことがなかったのです。そこで生物は、分裂した細胞を再び自らにとりこみ自分の力を強くすることを考えたのです。ちょっと前章と話が前後しますが、何故生物が進化できたのか、それを考えてみましょう。

 最初の生物(細胞)が分裂し、分裂した生物もまた分裂し、生物はどんどん増えていきました。そして個体差が生まれてきます。やがて、幸運にも強くなれた生物が他の自分より弱い生物を吸収してさらに強い力を手に入れようとするようになります。

 しかし、最初の吸収はあまりうまくいきませんでした。力の合計を求めたのに対し、結果は力の平均で終わってしまったのです。最初はまあいいか、っていう感じだったのですが、やがて、それが進化という目的に対し大きなネックになってくるのです。

 例えば、その中のあるひとつの生物が「泳げるようになるための器官」を作りかけていたとしましょう。そして、その生物は自らの力をあげるため他の生物を吸収するのですが、その時にその生物の力は吸収した生物の平均になってしまったのです。
せっかく「泳げるようになるための器官」を作りかけていたのに、その器官の力も吸収した生物との平均になってしまったのです。これでは、要領よく進化をすることができませんね。

 これは困ったことになったぞ…生物は考えます。どうにかして、うまく進化できないものかなぁ…ない頭をひねって考えていると、そこにまた閃きが生まれたのです。そうだ、いらないものは吸収しないようにする器官を作ろうではないか!そして、必要な時だけ吸収するようにしよう!そこではじめて「遺伝子」とゆうものが生まれました。

 要は、失いたくない力を体の中に「セーブ」して、「守って」おく器官です。これによって自分より弱い生物を吸収した場合でも自分に必要な力だけを手にすることができるようになりました。

 ちょっとわかりずれえよ(T.T)、という方々のために簡単な例え話をしましょう。

 地球から遠く離れた星に、一人の戦士がいました。名前をPとしましょう(笑)。彼は強大な敵を倒すために、その敵のもとへと急いでいます。そんな彼の前に、死にかけの同じ星の戦士が倒れていました。その死にかけの戦士は、Pにこう申し出ます。
「俺と同化しろ。俺も数少ない戦闘タイプのひとりだ…」
この星の人は、「同化」といって、別の人を吸収することによって自分の力をあげることのできる能力をもっていました。
「嬉しい申し出だが俺は嫌だ。俺は俺でいたい!人格まであんたとは同化したくない!」
「同化」をよく知らないPは、一度申し出を断ろうとしました。ですが、
「し…心配するな…。人格はお前のものだ。俺はただのきっかけにすぎない……!」
死にかけの戦士は、こう訴えました。さすがにそれを見て、Pも考え方を変えることにしたのです。
「うそじゃあるまいな…」
「そう思うならこのまま行って殺されるがいい…」
「いいだろう、試してやるぜ。だが、気に入らなかったらすぐに追い出すぞ」
「言ってくれるぜ…好意で素晴らしいプレゼントをやろうというのに…」
Pは手を死にかけの戦士の胸に置きました。すると…!!
死にかけの戦士の体が閃光に包まれ、その戦士は消えてしまいました。「同化」が成功したのです。
「うおおおおおおおっ!なんというパワーだ!」
Pの体に力がみなぎります。そして、肝心のPの人格は元のままでした。
そう、Pは必要な力だけを死にかけの戦士から手に入れることができたのです!

 つまり、この星の人は必要なものだけを手に入れる遺伝子を持っていたということなのです。

 私たちもそうですよね?同化はできませんが…(笑)(厳密にいうとまあ、できない事もないのですがそれはまた今度お話させていただこうと思います)例えばトンカツを食べても、豚にはならないじゃないですか。それは、豚の能力を吸収してしまうと生物的にマイナスになってしまうからなのですよ。私達の持つ遺伝子がそれを拒んでいるのですね。

 遺伝子は現在、生物の設計図と呼ばれていますが、それは長い生物の歴史の中で何を吸収すればいいかと言う事なのです。途中で進化できなくなった生物の遺伝子と人の遺伝子が違うのは当然といえましょう。

 まあ最も、遺伝子はある時を境に「安定化」してしまっているので、例えばパンダが人を食べても(パンダは人を食うらしいっす。人食いパンダって聞いたことありません?アジアの東京なのにパンダがいなくてよかったです(^。^;))人にはなりません。これについては、後々お話させて頂くことにしましょう。(遺伝子組み換え、突然変異など例外もあります)

 また、遺伝子を組み替えると違う生物ができるっていいますけど、それはもともと生物の力をセーブしてあるのですから当然ですよね。また、それを食べると危険っていうのは、「安定化」してるといえど、私達の遺伝子がまったく新しい遺伝子に反応して吸収してしまい私達の遺伝子を書き換えてしまう、つまり平均化することがあるからです。この理由についても後々お話しましょう。

 さて、遺伝子を手に入れた生物はどんどん進化して人間にも近づいていくのです。もちろん、幽霊にも近くなっていくのです。
幽霊の元となる器官ももうすぐ生まれてきます。

と、いうことで、いい加減目が疲れたので今回はこの辺にしておきます。
ああ〜しんど。


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