9月13日(水) 今日は午前中シャガール美術館へ行った。
なんだか夢のようだった。
Le Cantique de cantiques
歌の中の歌、賛美歌の中の賛美歌。
それを旧約聖書の雅歌の意味だとは後で知った。
でも、そんなことは関係ない。
私たちはLe Cantique de cantiquesの5枚の連作が飾られた6角形の部屋で
感動のあまり動けなくなったのだから。
この部屋はこの連作を飾るためにシャガールが設計したのだという。
雅歌。
英語でsong of Solomon と言われる旧約聖書の中のこの詩は、
イスラエル王国第3代王、ソロモン王の作と伝えられる。
ソロモン王はかのダビデ王と人妻バテシバの2番目の子で、
イスラエル王国の絶頂期を築いた人物、
かなりの艶福家だったということだ。
すべてがソロモン王の作ではないだろうけどそう言い伝えられているからには
その詩とソロモン王の人物像がぴたりとあてはまったのだろう。
Le Cantique de cantiques
歌の中の歌。
聖歌の中の聖歌。
愛の歌がきこえる。。。
天から賛美歌がふりそそぐ。。。
眼前にはサントシャペルのステンドグラスがうかび、
サンウスタッシュのパイプオルガンの音がきこえる。。
ユダヤ教とキリスト教の違いはあるけれど、
天空を仰ぎ見て、洗礼をうけた人々の宗教心には変わりない。
空に舞い、弧を描き、祝福される花嫁。
愛の赤。赤、赤、赤、ソロモン王の愛の賛歌。
どうしてこんな天上の世界が描けるのか?
心の中でだれもが夢見るそんな絵。
美しく高貴でそして気高い。
シャガールの崇高な思いが伝わってくる。 賛美歌がふりそそぐ。。。
ここは、聖書博物館だ。ユダヤ人だったシャガールの旧約聖書のメッセージが連なっている。
旧約聖書の有名なエピソードが目に見えるかたちであらわれる。
ユダヤ人でない私たちにも神の存在を感じることができる。
そういえば、昨日アンチーブのピカソ美術館前でお葬式を見た。
教会に棺がはこびこまれ、人々が集まっていた。
教会からはパイプオルガンの音が聞こえていて、美しい音色に思わず聞き入ってしまった。
天上に召された人は、シャガールの絵のような世界を見ることができるのだろうか。